写真で見るBMW「X3」


 コンパクトSUVとして2004年に国内導入されたX3が、モデルチェンジして新型となった。基本的なボディースタイルは従来モデルを踏襲するが、とくにテールランプまわりのデザインがすっきりとしたものとなった。

 新型X3のデザインは上位シリーズのX5に似たものとなるが、ボディーサイズの違いやX5とはフロントマスクをはじめ随所に違いが見受けられる。また、X1よりもより落ち着いたデザインとなっており、それぞれ差別化が成功していることが伺える。ちなみに、新型X3のデザインは米カリフォルニア州にあるBMW グループ・デザインワークスUSAが担当している。

 また、新型X3ではヘッドライトのスモール・ライト・リングがLEDによる純白に変更された。従来では電球色で円形のスモールライトを構成していたが、純白となったことで夕暮れ時の印象も変化させている。

 国内導入されるモデルは「xDrive35i」と「xDrive28i」の2タイプ。新型X3では細部は異なるものの、どちらも直列6気筒DOHC 3リッターエンジンを搭載しながら、ターボと直噴の有無で“35”と“28”を区別している。

 ブレーキエネルギー回生システムを備えており、減速時などではバッテリーの充電がなされる。バッテリーのチャージ状態は、タコメーターの下に配置される瞬間燃費計によって知ることができる。

 撮影車の「xDrive28i」に搭載する直列6気筒DOHC 3リッターエンジンは、可変バルブリフト機構「バルブトロニック」を備え、最高出力は190kW(258PS)/6600rpm、最大トルクは310Nm(31.6kgm)/2600-3000rpm。8速AT、4WDシステム「xDrive」を介して4輪を駆動する。4WDでありながらタイヤサイズが異なるのは、xDriveは電子制御クラッチによるトルク配分を行うシステムのため。

X3はSAV(スポーツ・アクティブティ・ビークル)のミドルレンジモデル。撮影車は「xDrive28i」でHi-Lineパッケージ、X-Lineパッケージを装着。ボディーカラーはミネラル・シルバー
フロントマスクは派手な造形を控え、キドニー・グリルとカバーがかかったヘッドランプでBMWとしてのスタイリングを表現。バンパー埋め込み型の円形フォグランプでSUVらしさも演出する
ボンネットに配置するエンブレムフロントバンパー両端の造形ヘッドランプはプロジェクタータイプ
SUVらしい腰高なスタイリング。キドニー・グリルが力強さを演出している
ヘッドランプはバイキセノンヘッドライト+円形のフォグライト。ターンシグナルランプもライトケースに一体化される側面のターンシグナルランプはフロントフェンダーに装着される
サイドミラーグレードをあらわすバッヂはフロントドアのサイドに貼られるボディーと同色に塗装されるドアノブ
フロントウインドー、ワイパーはフラットタイプオプションのガラスサンルーフを装着する
給油口は右リア。無鉛プレミアムガソリン仕様ルーフにあるラジオアンテナウインドーまわりのモールはサテン仕上げ(オプション)
従来モデルとは異なったテールランプデザインを採用「X3」のバッヂはリアに掲示。グレードなどは表示されない
テールランプ類はハイマウントストップランプを除き電球で灯される
テールゲートのエンブレムリアガラスには環境基準適合のシールが貼られるエキゾーストパイプは左側だけ。2本のパイプがわずかに下向きとなっている
直列6気筒DOHC 3リッターエンジンは最高出力190kW(258PS)/6600rpm、最大トルク310Nm(31.6kgm)/2600-3000rpmを発生ホイールは「ダブルスポーク・スタイリング309」。タイヤはオプション品を装着し、サイズはフロント245/45 R19、リア275/40 R19
X3のステアリング位置は右のみインテリアはHi-Lineパッケージに含まれるネバダ・レザー木目部分はファインライン・シエア・ウッド・トリム
ステアリングは革巻きでサテライトスイッチを装備ダッシュボードからコンソールにかけてのレイアウトはBMW共通シフトレバーの左側にはiDriveのコントローラー。右横のボタンでサスペンションをはじめとした走行モードの切り替えが行える
シフトレバーは上部のボタンでパーキング。握る部分のボタンを押しながら手前に引くとDレンジに入るステアリング右側のレバーでワイパー操作を行う。間欠の調整付きヘッドライトのスイッチ。左側は前後フォグランプ、右側はメーター照度調整
左から大型のフットレスト、ブレーキペダル、アクセルペダルキーは無線式で身につけていれば開閉が行える。走行中に挿し込んでおく場所はとくにない
シートカラーはオイスターメモリー付きの電動パワーシート
BMWのロゴ入りスカッフプレート助手席シートルームライトとバニティミラー用の照明が天井に備わる
ガラスサンルーフによって外光を取り入れられる。開閉するのは前方の1枚だけ
リアシートは3名が乗車できる。3名分の3点式シートベルトとヘッドレストが用意されるリアシートにもルームライトがあり、さらにパーソナルライトも別で装備される
フロントシート裏の収納ネットルームライト部にはサンルーフの開閉スイッチがあるフロントドア。内張りはレザーとウッド
グローブボックスセンターコンソールの収納力は高いシフトレバーの前方にはカップホルダーとDCソケットがある
運転席側の右下には小物入れを装備。この位置の収納は便利だリアシートのアームレストにも細かな収納があるリアシートにもエアコン吹出し口があり、温度の調整ができる
ダッシュボードは上からディスプレイ、エアコンの吹出し、エアコンのコントローラー、オーディオのコントローラーがあるエンジンルームオープナーの横にはトランクオープナーとOBDコネクターがある。OBDは各種診断用で用意されるものだが、近年ではオプションのメーター取り付け用のインターフェイスにもなっている
テールゲートはオプションの電動開閉タイプシートは40:20:40の三分割タイプトノカバーを外せばシートを前に倒してスペースを広げることができる
シートは左右分割で倒すことができ、中央を開けてトランクスルーとしての活用ができる
荷物スペースはフラットにできるDCソケットと荷物を引っ掛ける収納式のフックフロアボードを持ち上げると下にも収納スペースが出現。ファーストエイドキットが収納できるほか、発泡スチロール製の仕切りを取り外すこともできる
メーターまわりはシンプル。下側にさまざまな表示ができるインフォメーションディスプレイが備わる
シフトレバー横のボタンで走行モードを切り替えられる
ドアが開いている場所が表示されるナビゲーションの地図。BMWでほぼ共通のデザインと表示方法ラジオの選局はこの画面が行える
地デジ放送や内部に蓄積した楽曲の再生を行えるテレビは12セグの放送受信ができるiDriveのメインメニュー
ボードコンピュータの表示タイヤのパンクや空気圧、エンジンオイルレベルもチェックできるBluetooth携帯電話と無線接続が可能
オーディオの音質調整もこの画面でできる電動で開くトランクリッドの角度調整が可能スポーツモードの設定も画面で行える
ドアロックの細かな設定も変更可能ターンシグナルを1回ひねると3回点滅するといった設定もできる駐車中のベンチレーション設定
後と左右のカメラによって周囲の状態をバードビュースタイルで表示できる前後に障害物があれば、位置と近さを図示する走行軌跡予測のついたバックモニター

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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(正田拓也/Photo:鈴木広一郎)
2011年 7月 5日