レビュー
スタパ齋藤が「シンクロウェザー」で1年走ってみた! 次世代オールシーズンタイヤに履き替えて得られた幸せとは?
2026年3月23日 06:00
オールシーズンタイヤに対する“思い込み”ってありません?
なっナンですと~っ! ダンロップの先端的オールシーズンタイヤこと「シンクロウェザー(SYNCHRO WEATHER)」での試走ですとっ! しかも1年間も? やります! ヤリます!! ぜひ試走させてくださいッ!!!
そうなんスよ~、2024年秋に発売した次世代オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」を1年間ほど試せることになったんスよぉ~♪ いや~「次に履くのは絶対にオールシーズンタイヤだし!」と心に決めていたので、最新のオールシーズンタイヤを試せて非常にうれしいっす!
さておき、シンクロウェザーはまったく新しい分子レベルの素材技術と、ダンロップが持つタイヤ製造技術&ノウハウで生まれたスゴいオールシーズンタイヤ。素材的にはかなり「革命的」で、某公共放送の科学番組でもその技術が大紹介されて話題になったもの。それが実用化されて作られた大注目のタイヤ!
どうスゴいの? 具体的には、まず夏タイヤのような性能があります。ドライ路面やウェット路面を安心して走れて、ノイズも少なく、ライフ性能つまりタイヤが長持ちするというメリットがあるんです。同時に冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)のような強みもあり、雪道も安心して走れます。
逆にいえばシンクロウェザーは、夏タイヤの弱点である「雪道や氷上は危なくて走れない」とか、冬タイヤの弱点である「ウェット路面では滑りやすい」「走行中のシッカリ感がイマイチ」「タイヤのゴムが柔らかくすり減りやすいので寿命が短い」といった弱みがほとんどナイ! んです♪ スゴくないですか?
ちなみに、これまでにも高性能なオールシーズンタイヤはありました。たとえばダンロップの「オールシーズンマックス(ALL SEASON MAXX)AS1」。2020年に試走しましたが、ウェットもドライ路面でも雪道でも快適に走行できて、オールシーズンタイヤにアリガチなノイズも非常に少ないタイヤです。
オールシーズンマックス AS1で走ってみて、ノイズが多いなどオールシーズンタイヤに対する思い込みがなくなって、前述のように「次に履くのはオールシーズンタイヤだし!」と心に決めていた次第です。ただ、オールシーズンマックス AS1は氷上性能がいまひとつで、ダンロップのスタッドレスタイヤ「ウィンターマックス(WINTER MAXX)」シリーズと比べると、「凍結路面を走るならやっぱりウィンターマックスシリーズだよねぇ」というイメージではありました。
でもシンクロウェザーは、氷上性能も十分。結局、冬タイヤと夏タイヤの性能を両立させちゃった画期的なタイヤなんです。てか……こんなの発売したら、オールシーズンマックス AS1もウィンターマックスシリーズも売れなくなるんじゃないの? とか思うほど高性能なオールシーズンタイヤ。
しかしまあ、ユーザーにとってそんなに都合のいいタイヤなんて……ねぇ……などと思いつつ1年間試走した結果、シンクロウェザーはマジで超ナイスなオールシーズンタイヤだと実感。ちょっとお高めのタイヤではあるんですが、ホントにイイので、今回はシンクロウェザーのレビューをお届けします♪
履き替える手間がかからないのがサイコーです!
まず、シンクロウェザーについて簡潔に筆者的結論から。晴天でも雨天でも雪でも凍結路面でも、バッチリ走れます。豪雪地帯とかで使うなら話は少し変わってきて、メーカーも「過酷な環境・凍結路面を走行される際は、ウィンターマックス03の装着を推奨します」としていますが、そうでない場合なら「タイヤはシンクロウェザーの一択でいいんじゃな~い?」とか思う筆者。すんごく都合のいいタイヤだと痛感しています。
どう都合がいいの? 第一に手間がかからないこと。筆者の場合は秋ごろに夏タイヤから冬タイヤへの履き替えを毎年行なっています。そして春ごろに冬タイヤから夏タイヤへと履き替え。地味にメンドクサイです。あと、予約制のショップでない場合、雪予報なんかが出ちゃうとタイヤ交換に「えっ?」てほど長い待ち時間が発生したりして……。
それと冬タイヤと夏タイヤを持つことになるので、1年中4本のタイヤを保管しておく必要があります。タイヤって結構デカくて置くと邪魔。タイヤ預かりサービスなんかもありますが、けっこー料金かかりますよねぇ。
あと当然ですが、冬タイヤと夏タイヤを持つということは、タイヤ×8本とホイール×8本を持つわけです。購入するコストを考えるとけっこーな額になります。履き替えをショップに依頼すれば作業工賃もかかりますし……。
それと冬タイヤと夏タイヤは、どちらも特定のシチュエーションでドキッとしたり。冬タイヤなら雨の日がチョイ怖い。ウェット路面に弱いからですね。夏タイヤは想定外の雪が降ってきたらドキドキな感じ。まあ予報で雪が降ると分かっていれば夏タイヤの場合はクルマには乗れない感じですが……。
一方で、シンクロウェザーについては、上記のような面倒やコストやドキドキがなくてヒッジョーにイイ♪ ほんっとにイイです。
筆者的にはタイヤ交換が不要になったのがサイコーにイイ。ただし先に注意を書いておきますが「タイヤ交換をしなくなるのでタイヤ空気圧に無頓着になりがち」という危うさはあります。シンクロウェザーを装着した際に、販売店のタイヤセレクト入間のスタッフさんも「空気圧はご注意をお願いします。当店で無料でチェックしますから」とおっしゃってくれました。
でも空気圧にさえ注意しておけば、あとはサイコー! タイヤ交換しなくてイイのはとくにサイコーで、タイヤの置き場所不要&タイヤ交換の手間ひまナシで交換に関わる費用もナシ。さらに、いつどんな天気でもクルマで外出可能♪ 微妙な季節に標高の高いエリアとか雪国に行っても焦る必要とかナシ。近年アリガチなゲリラ豪雨でも問題ナシ♪
天候や路面状況を気にせずにいつでもクルマを使える。大きく邪魔なタイヤを保管しておかなくて済む。年に2度あったタイヤ交換の手間もない。それぞれはちょっとした利便なんですが、そういった利便が重なると、クルマ生活の質がかな~り変わると感じます。いろいろな面倒や困り事がなくなって、モヤモヤがスッキリと晴れた感じで、ヒッジョーに爽快♪
いろーんなメリットがありつつ「デメリット、なくない?」と思えたりもするシンクロウェザーですが、お値段がけっこーお高い。ダンロップのタイヤラインアップのうち最高級(最上位)クラスの価格帯となっています。
ホイール込みでシンクロウェザー4本を買うと最新「iPhone」の高いヤツくらいの価格になったりします。車種やホイールによっては「MacBook Neo」が2台買えたりする……かもです。
ただ、シンクロウェザーにかかるコストについて、メーカーは「6年間(夏タイヤ・冬タイヤ・シンクロウェザーともに4年間で交換)で、シンクロウェザーのほうが約10万円、費用が抑えられます」と言いきっています……ホントかな?
調べてみるとシンクロウェザーは、確かにほかのタイヤより高価ですが、タイヤ&ホイール8本と、シンクロウェザー&ホイール4本と比べれば、シンクロウェザーのほうが安価。タイヤ交換や保管にコストをかける場合ならなおさらです。
ちなみに、シンクロウェザーの冬タイヤとしての寿命は4年となっています。ただこれは、特定車種で1か月毎の走行距離を1000kmと想定して算出された寿命なので、移動がそれほど多くないユーザーならもっと長持ちするかも。なお、冬タイヤの使用限界を示すプラットフォーム(タイヤの溝が約50%摩耗した時期に露出する部位)が出ても、さらに約80%摩耗するまでは夏タイヤとして使えるんです。
という感じでやや長い目で見れば、シンクロウェザーは低コストで運用できるタイヤといえましょう。なので~これから新車買う人とか~、クルマ買ったその日にシンクロウェザーに履き替えちゃって~、もともと付いてたタイヤをすぐ売ったりすれば~、いいかも? しんない?
まあタイヤにこだわる人は冬タイヤも夏タイヤもホイールもサイコーのを! って考えるかもしれません。筆者的観点では、そういうコダワリのある人には、シンクロウェザーもそうですが、オールシーズンタイヤ全般が向かないかもしれません。
率直なところ、シンクロウェザーはフツーな感じのドライバーにとってメリット多々な次世代オールシーズンタイヤではあるんですが、タイヤとして性能が最高ってわけではありません。走り、静粛性、乗り心地、冬に最強などなど、タイヤに求められる価値は多々ありますが、たぶんシンクロウェザーはそれらの観点からすれば、いずれにしても最高ではない、と思います。
でもですねぇ~、「いや最高性能じゃなくてもそこそこ高性能ならいいし!」って感じの価値観なら、シンクロウェザーがサイコーです。都合のいいメリット多々で、長い目で見れば割安感さえある。タイヤに最高性能を求めるよりも、タイヤに便利さラクさを求めるなら、筆者はシンクロウェザーがいいと思うんですよね~♪
1年間を通してシンクロウェザーを使ったら、上記のようにいろいろとラクになり便利にもなり、タイヤの厄介から開放された気がしています。また、1年間シンクロウェザーを使ったら、使用前に思った諸々の懸念もなくなってイイ気分。
たとえば「まあでもオールシーズンタイヤだから夏タイヤほどの静粛性やシッカリ感はないんだろうなぁ」と思っていました。が、まず意外なほど静か。というか、愛車のダッシュボードからたまに聞こえる小さなキシキシ音のほうがずっと気になるくらい、タイヤの騒音は気になりません。それと、路面をグリップする感じも夏タイヤと同じくらいという印象。
冬タイヤだと、まあそこそこ騒音(ロードノイズ)があったりするので、夏タイヤから履き替えたときに「あ~冬タイヤってやっぱり騒音多いんだー」とか実感します。また「やっぱり夏タイヤのほうがシッカリとグリップして剛性感もあるんだ~」とも思います。でも、シンクロウェザーに履き替えて走ってみたら、そういう違和感はナシ。「違和感あるかな~?」と注意深く観察したつもりでしたが、結局は「まあ何にも気にならないからヨシ!」という筆者的結論に帰着しました。
それからはいろいろと帰着の連続。雨の日に走って「な~んだ安心感あるじゃ~ん♪」という結論に帰着。雪の日に走って「あら全然大丈夫」、高速道路をやや長距離走って「安定感も剛性感もイイじゃん!」、踏み固められた圧雪路やアイスバーンでも「オッケーオッケー滑らない~」などなど、いろいろイイ感じの結論へと帰着しまくった感じです。
でもまあスゴいなこのタイヤ。その性能はシンクロウェザーに盛り込まれた新技術のアクティブトレッドにあるそうですが、要は路面の状態によってタイヤのゴムの特性が変化するというものです。具体的にはゴムに「水スイッチ」と「温度スイッチ」と呼ばれる2種類の特性変化の分子構造があるそうです。
タイヤが水に触れるとタイヤ表面が柔らかくなってウェット路面でグリップし、タイヤが乾くともともとの剛性感が戻ってくる(水スイッチ)。路面が常温だともともとのゴムの柔らかさでグリップし、路面が0℃付近に近づいても分子構造の変化により柔らかさを保つ(温度スイッチ)。また、タイヤ表面のパターンも新設計となり、オールシーズンタイヤとしての性能を高めているそうです。
へぇぇ~って感じですが、ダンロップってそういう技術どんどん投入してますね。まあでもテクノロジーでクルマが安全になって楽しくなるんだから、おおいに結構ですね~♪
筆者の場合、シンクロウェザーの総合性能の高さにも満足したんですが、とくに「ラクになった」という点を何度も実感しています。前述しましたが、冬タイヤと夏タイヤでタイヤ8本所有。そのうち4本は置き場所が必要。さらに年に2回、全然軽くないタイヤをクルマに積んでショップに持ち込んで交換して、帰ったら交換後のタイヤをクルマから降ろして……、あー、もー、面倒だし邪魔だしお金もかかるし~! というのが完璧に除去されて、シンクロウェザー様ありがとうございますって感じ♪
タイヤの置き場所が不要になり、交換作業により年に2回も4本のタイヤを運んで……。それがなんと、タイヤ置き場が丸ごと空いて、さらにタイヤ運搬から完全開放されて「やったァ♪」ってのがいちばんうれしい。春夏秋冬シンクロウェザーの走りの無難さは前提として、上記のようなタイヤに関する面倒やコストをどうにかしたいとお考えの人は、ぜひ一度シンクロウェザーをチェックしてみてください。オススメです。






















