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行くぞ! MotoGP決勝!! 高橋敏也のMotoGP 日帰り観戦計画

新幹線とバスで行く「電撃日帰り観戦ツアー」開幕!

2019年10月18日~20日 開催

昨年、すなわち2018年のMotoGPは2日目にクルマで参戦。嬉しそうなおっさんの顔

 やっちまった、やってしまった(大切なことなので2度書きました)。10月19日に秋葉原のイベント入れちゃった。いや、私にとって秋葉原で開催されるパソコン関連のイベントは大切なお仕事なんです。しかし、10月19日というのはちょーっとタイミングがわるかった。これを読んでくれている方ならあっさり気がつくだろう。そう、ツインリンクもてぎで開催される今年のMotoGP(正式には2019 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ第16戦 MOTUL 日本グランプリ)が、10月18日~20日という日程なのだ。

「来年(2019年)こそバイクで来るんだぁぁぁぁぁ!」と思っていたのに……

 ああ、去年は楽しかったなMotoGP。決勝前日にツインリンクもてぎに入ってテント泊(担当編集は車中泊)、オーバーナイトスクエアでおいしいもの食べてビール飲んで寝る。観戦席はビクトリースタンド(V席)をゲットし、予選を見ながら周囲をうろうろしておいしいものを食べる。決勝レースを大興奮で観戦し、チェッカー後はV席からそのままコースに流れ込んでセレブレーションアリーナで再び大興奮(2018年の模様はこちら)。

去年は私、テント泊。担当編集は車中泊
そりゃ食べましたよ、ええ、山ほど食べました
ビクトリースタンド(V席)だったんよ!
グッズも買ったし……
モトステージにロッシ様も来てくれたし……
オーバーナイトスクエアは楽しかったし……
飲んで食ったし(どんだけ食べれば気が済む?)……
セレブレーションアリーナに参加したし……

 去年はよかった、去年は……。そんなこんなで原稿を書きつつMotoGPの情報をチェックして「マルケスつえー」とか呟いていて、ふと思った。「イベントは19日なんだから、20日の決勝は見られるんじゃないの?」と。考えてみれば10月19日まで仕事があって、20日の決勝レースしか見られないという境遇の人は、なにも私だけではあるまい。もちろん前日、前々日からツインリンクもてぎに入ってMotoGPの全てを楽しむのが理想的だ。しかし、当日にサーキット入りして決勝レースを存分に楽しむというのもアリなのだ!

 善とMotoGPは急げ! という訳でさっそく「MotoGPの決勝レース当日入り」の手段を探る。もちろん10月20日当日の早朝に東京をバイクやクルマで出発し、決勝レースが始まる前にツインリンクもてぎ入りするという手もある。私の家からツインリンクもてぎまで約150km、余裕をもって4~5時間も見ればいいだろう。そして決勝日だけの観戦にお薦めしたい駐車場が「バスライドパーキング」だ。

 バスライドパーキングはサーキット外、いわゆる屋外臨時駐車場である。Aエリア(茂木町グリーンパーク)とBエリア(一般財団法人 日本自動車研究所 城里テストセンター)に駐車して、そこからバスでサーキットへ移動するというもの。さっそく調べてみたところ、すでにAエリアは完売していたが、Bエリアにはまだ空きがあるようだ(記事執筆時点)。

常磐自動車道 水戸インターチェンジから25分ほどの一般財団法人日本自動車研究所 城里テストセンターにクルマを駐車し、そこからバスでサーキット入りするバスライドパーキング Bエリア

 ちなみに昨年の経験から言うと、サーキット内の駐車場は確かに便利なのだが、レース終了後がちょっとばかり大変。特にサーキットを出るまでが大変で、あちらこちらの駐車場のクルマが次から次へと合流するので大渋滞が起こるのだ。まぁ数万人の観客がレースの余韻を胸に帰路につくので、渋滞が発生するのはむしろ当たり前と言える。ところがバスライドパーキングの場合はレース終了後、屋外の駐車場までバスで戻ることになる。実はここがポイントで、そのバスは一般車が通れないルートを使ってサーキットを出るのだ。なのでサーキット出口渋滞にはまることもなく、比較的スムーズに帰路へつくことができる。

 よし、ならば今度こそ愛車であるカワサキZ1300を駆ってツインリンクもてぎに入り、MotoGPを観戦するのだっ! と、ここで清々しいほどの計画頓挫を喰らう。なんとCar Watch担当編集のスケジュールが合わないというのである。昨年もMotoGP取材で苦楽を共にした(食って飲んでを共にした)仲である。担当編集曰く「今年も一緒に行きましょう、電車やバスを使えばその道中でもビールが飲めますよ」とか……。ビール飲めるなら公共交通機関もありだよね!

 発想の転換、さっそく電車やバスを活用したルートを探ってみると……、これが驚くほど充実していた。考えてみれば当たり前なのかも知れない。なんといってもMotoGPは世界最高峰のバイクレース、国内はもとより海外からも観客が殺到する。首都圏からの観客数だけでも相当なものだろう。なのでMotoGP決勝日を含めて、さまざまなルートで直行バスが用意されているのだ。東京駅や新宿駅、つくば駅を出発する直通バスをはじめ、ツインリンクもてぎ最寄りの大きな駅である水戸駅、宇都宮駅からの直行バスなどなど。いわゆる「もてぎGPエクスプレス」がそれだ。

MotoGP観戦者向けの予約制シャトルバス「もてぎGPエクスプレス」
東京駅や新宿駅、つくば駅、宇都宮駅、水戸駅からバスが出ている

 さて、リアルな話に戻ろう。私の場合だともてぎGPエクスプレスなら、新宿駅か東京駅を出発する便が適している。ならばということで新宿駅から早朝出る便を予約しようと思ったら、ここで再びCar Watch。なんと担当編集が「早朝に新宿駅とか東京駅とか無理っす」というのだ。じゃあどーするのよと小一時間。あれこれ話し合った結果、新幹線で宇都宮駅まで行き、そこからバスに乗るプランが最適解ということで落ち着いた。

 整理してみよう。宇都宮駅まで新幹線、宇都宮駅で8時30分発のJRバスに乗って、9時40分にツインリンクもてぎ着。まあ、往路はその後に決勝観戦があるのでビールは「控えめ」にしておこう。宇都宮駅のバスに間に合わせるためには東京駅を朝の7時頃に出発する新幹線に乗ればいい(朝食の駅弁……いや、朝食はサーキットに入ってからか)。

 9時40分にツインリンクもてぎ入りすれば、フリープラクティスから決勝まで存分にレースを楽しむことができる。復路に関しては本当なら表彰式で絶叫してからサーキットを後にしたかったのだが、バスの予約が難しかったため16時20分にツインリンクもてぎを出発、18時20分に宇都宮駅着となった。これだと表彰式のセレブレーションアリーナを最後まで見られるかは微妙。レースの進行次第ではいいところまで見られそう、そんな雰囲気である。

 ちなみにツインリンクもてぎから宇都宮駅までのバス、私が探し始めたのが直前ということもあってかなりの確率で席が埋まっていた。いくつかあるバス会社の路線のうち、限りなくこちらの要望に近いものを速攻で確保したというのが実情だ。しかしまあ、便はかなり豊富に用意されているので、細かく探せばニーズに合ったあったプラン(近いプラン)を見つけられると思う。迷っている暇はないので「これ!」というのが見つかったら、速攻確保することだ。

往復ともにJRバスで予約をした。宇都宮からで片道500円。ただし帰りのバスは遅い時間から埋まってしまっていて16時20分発を予約。宇都宮行きはJRバス以外にもてぎ交通もある。こちらは最終18時20分発までのバスが空いているが、座席を予約するタイプではなく当日受付順となるので、あまり遅くまで粘って最終満席といったことにならないよう注意したい

 最後に私の場合は思い立ったが吉日パターンなので選択肢には入らなかったが、宿も含めたツアープランなども数多く見つかった。もちろんその多くが決勝直前の今となっては完売御礼、ソールドアウト。だが、来年はそういったツアープランに乗っかるのもわるくないと思っている。ところで……今年はやっぱりマルケスで決まり? てなことを考えつつ、日帰り電撃MotoGP決勝レース観戦ツアーの手配は終わった。では皆さん、ツインリンクもてぎでお会いしましょう。

「See you next year!!」。2019年、MotoGP決勝、ツインリンクもてぎよ、私は帰ってくる(だろうと思う)!