トピック
藤島知子×風景写真家・今浦友喜、フォルクスワーゲンの新型SUV「T-Roc」で初秋の紅葉撮影
群馬県片品村の風景を最新のフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」で撮った
- 提供:
- フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社
2020年10月26日 07:00
群馬県片品村で初秋の紅葉を写す
「四季折々」という言葉があるように、日本の四季は昔も今も私たちの感性に大きな影響を与えている。なかでも私が好きなのは、夏の喧噪から秋へと澄んだ空気へと変わっていく季節。その瞬間にしか出会えない景色を心に留めていけたら、どんなに最高なのだろうと思う。そんな初秋の折、風景写真家の今浦友喜さんと紅葉狩りの撮影にご一緒させていただくことになった。いまそこにある風景を自分の感性で切りとり、写真に収めることができる“技”をお持ちであることは、写真の素人である私としてはなんとも羨ましい限りだが、撮影の様子に触れられることはとても楽しみだ。
自然の風景を探しに行く時は、ふと思いついたタイミングでフットワーク軽く出掛けられるクルマの存在は欠かせないものだ。そこで、今回私たちのショートトリップのお供となってくれたのは、2020年7月に日本で販売を開始したフォルクスワーゲンのSUV「T-Roc」だ。
フォルクスワーゲンといえば、ドイツの厳しい道路環境が育て上げた優れた国民車として定評があるが、T-RocはフォルクスワーゲンのSUVのラインアップで中核に位置する比較的コンパクトなモデル。5ドアのボディは、後席に大人が座れるだけの膝まわりの広さが確保され、趣味やレジャーの荷物をサッと積み込める荷室空間を備えていることもあって、家族や友人と出掛ける時も活躍するサイズといえる。2トーンカラーも用意されたカジュアルなスタイリングは、乗り手をお洒落に演出してくれることだろう。
さっそく、私たちはラヴェンナ ブルー メタリックのボディカラーにホワイトのツートーンカラーで仕立てられた「T-Roc TDI Style Design Package」仕様で群馬県の片品村を目指すことにした。
その前に今浦さんについてご紹介しておくと、今浦さんは自然風景や生き物の姿をメインとした撮影をしている写真家。山に川、湖や海などさまざまな場所に行き、自然風景の中から被写体を探しているそう。そして「撮影の時間帯も早朝や深夜になることもあり、移動手段としてクルマは絶対に必要になる」とのことで、現場では悪路も多いため、足まわりの強いSUVタイプはネイチャーフォトグラファー向きのクルマだと言います。
なお、今回の取材ではキヤノンの最新フルサイズミラーレスカメラである「EOS R5」を使用しました。今浦さんいわく、風景撮影に向いた約4500万画素の高画素センサーを搭載し、さらに最高で8.0段分の手ブレ補正を実現し、手持ち撮影も積極的にチャレンジできるモデルなのだそうです。
高速道路でのT-Rocのフィーリングは?
先ずは私が運転席へ。着座位置を高めたシートはアイポイントが高くて見晴らしがいい。駐車場から走り出すと、SUVのわりにとても小回りが効くことに驚かされる。T-Rocのボディサイズは全長4240mm、全幅1825mmだが、最小回転半径は5m。売れ筋の日本車のSUVでも5.3~5.7m前後であることを踏まえれば、T-Rocはコンパクトカー並みに小回りが効くSUVだということが分かる。
今浦: 「ボンネットも高すぎず、後部もショートバックなデザインなので、アウトドアだけでなく街乗りでも扱いやすそうですね」
藤島: 「自然な感覚で車両感覚が得られるし、Uターンや車庫入れの時に切り返しを行なう回数が少ないので、慌てずに済みそうですね」
T-Rocに搭載されているパワーユニットは、2.0リッターのディーゼルターボエンジン。そこに、デュアルクラッチトランスミッション「7速DSG」が組み合わされている。前輪駆動のモデルとあって、車両重量は一般的な4輪駆動のSUVと比べて軽め。発進加速ではディーセルならではの力強さを発揮してくれる。わずか1750rpmという低回転から最大トルクを発生するとあって、余裕をもって加速していける。
高速道路の料金所を潜って本線に合流。7速DSGはレスポンスよくシフトアップしながら、エンジンの力を引き出して目標車速まで高めてくれる。また、車体の動きをコントロールしやすく、一連の動きがスムーズに決まるから、狙った地点にクルマを持ち込みやすい。
高速道路のクルージングは、低回転でゆったり流せるT-Roc。高速走行中の平均燃費は20km/L台を表示している時もあり、低燃費で走れるのも嬉しい。輸入車はハイオクガソリン仕様のクルマが多いけれど、それと比べてディーゼル車の燃料となる軽油は、ハイオクよりも1Lあたり30円程度安い。力強い走りとともに、燃料代がお財布の負担になりにくいのも、行動派にとっては有り難いばかりだ。
今浦: 「低速で走る時はディーゼル特有の音を感じるシーンもあったけど、実際に走り出してしまうと走行中はとても静かで快適なクルマですね」
確かに走行中の振動やノイズは抑え込まれているし、ハンドルを握っていない同乗者の方が快適性の高さは実感しやすいのかもしれない。
関越道は渋滞もなく、順調に流れに乗ってドライブ。ここで、アダプティブクルーズコントロールを使ってみることに。最近のフォルクスワーゲンは「オールイン・セーフティ」とうたい、運転のストレスを減らし、衝突事故のリスクを低減する先進的な予防安全装備を充実させている。T-Rocには、ドライバーのうっかりミスをフォローするさまざまな運転支援機能が用意されているほか、高速道路で前走車との車間をキープしながら追従走行するアダプティブクルーズコントロールを標準装備。車線を逸脱しそうになると操舵支援を行ない、車線内にとどまるよう補正もしてくれる。こうした機能は長距離ドライブのストレスを減らしてくれるし、同乗者との会話もしやすくなる。さらに、到着した時の身体の疲れがまるで違うし、心も身体も負担が少ない。
関越道の沼田ICで降りて、沼田から片品村までを繋ぐ国道120号「日本ロマンティック街道」へ。山並みを抜けるワインディングルートは心地よく流せるカーブが多く、とうもろこしを売る店が点在している。山深くなるにつれて、ところどころ紅葉しかけている木々の様子がパノラミックなガラスエリアに飛び込んでくる。
藤島: 「大自然に足を伸ばしてドライブすると、最高にリフレッシュされますね」
今浦: 「やっぱり、リアルな体験に勝るものはありませんよ。バーチャルを見て、体験した気になるのとは違います」
思いついた時にサッと出掛けられるクルマは、自由に動き回れるものだし、その時にしか出会えないものに触れることは、やはり素晴らしいことだ。ドイツには小さな村を繋ぐロマンティック街道があるけれど、こうして四季の変化を肌で感じられる日本の道を走るのも楽しい。SUVながら、思い通りの走行ラインをたどって走れる気持ちよさを与えてくれるT-Roc。アップダウンや路面の変化、カーブを通過するときに抜群の操縦安定性を披露するあたりをみても、「さすがはドイツで鍛え上げられたクルマだけある」と感心するばかり。
やがて、1つめの目的地「菅沼(すげぬま)」に到着。標高1731m、日本有数の透明度を誇る湖は、白根山の溶岩流がせき止められてできたもので、湖に浮かぶ舟は、ヒメマスやニジマス釣りを楽しむ人の姿も。
さっそく撮影の準備に入った今浦さんは、機材を背負い、紅葉で色づいた木を見つけたかと思うと、水辺からその様子を眺めたり、小高い丘に登って見下ろしたり、異なる角度から撮影するアングルを探しにいく。魅力的に見える場所を貪欲に探し求める探究心に圧倒されてしまった。固定概念に縛られず、視野を広げてみることの大切さを教えられた気がした。
それにしても、こうした美しい風景にSUVのT-Rocはとてもよく似合う。ラヴェンナ ブルー メタリックとホワイトの爽やかな2トーンカラーは、湖や空の色と相まって、なおさら素敵に映った。
風景写真家・今浦さんから見たT-Rocの魅力
次のスポットとして訪れたのは、国指定天然記念物の名勝「吹割の滝」。大きな岩盤を流れる川の水が、見えない滝底へと勢いよく流れ落ちていく、珍しい種類の滝。この岩盤は約900万年前の噴火で発生した大火砕流が冷え固まったもので、片品川の流れで浸食され、現在の景色に至るそうだ。眺める角度で表情も違い、散策しながら自然界がもたらした景色を満喫できるスポットではあるが、カメラは素人の私の目には、どの場所が撮影に適したポイントなのかさっぱりイメージがつかない。立ち止まった今浦さんは、T-Rocのトランクルームからサッと三脚を取り出して撮影に入っていく。彼が切り取った光景は、いったいどんなものなのか。その仕上がりが楽しみだ。
ひと通り撮影を終えたところで、今度は今浦さんにドライバーチェンジ。普段からSUVに乗り慣れている今浦さんだけあって、初めて乗るクルマの内外装の特徴や、荷室の道具の積みやすさなどを確認している。クルマを見るときの観察力の鋭さは、写真家の性なのだろうか。
今浦: 「室内の広さと走らせやすいボディサイズのバランスが絶妙ですね。足下にたくましさが感じられて、しっかり走れるクルマというイメージは安心感を与えてくれます。最近は丸みのあるデザインのクルマが多いけれど、T-Rocのエッジが効いたデザインでカッコよく乗りこなせそうですね」
藤島: 「緻密に組み上げられたボディは、フォルクスワーゲンの技術力の高さを伺わせるものですが、今回のスタイルデザインパッケージは、インパネまわりにボディ同色のカラーパネルをあしらったりして、カジュアルに乗りこなせるあたりがいいですね」
今浦: 「荷室の容積は、見た目から想像するよりも広くとられていますね。撮影機材も積み込みやすい」
藤島: 「後席をアレンジすれば、キャンプの道具も余裕で積み込めますね。後席に2人座っていても、トランクスルーで長尺物の荷物を積める機能性も。出先で食事するのにクルマを離れる時も、大切な趣味の道具を車内にしまっておける点では、ルーフキャリアに積むよりも安心ですね」
今浦: 「落ち着いたカラーも設定されているし、ファミリーはもちろん、お洒落なオジサンにも似合うでしょうね。あれ? ボディの下まわりがフラットなパネルで覆われている。これなら、冬場に凍結防止剤でクルマが痛むのを防げそう」
藤島: 「空力性能を狙った造りなのかも知れませんが、確かに、直接お腹まわりのメカニズムに触れにくい効果も得られそう。さすがは季節を問わず行動する風景写真家らしいコメントですね」
ワインディングを気持ちよさそうに流していく今浦さん。アップダウンが続く道のりをスイスイと走っていく。
今浦: 「カーブが続く山道でも、とても走らせやすいクルマですね。中でも、下り坂は重心が低い感じがするのと、横ブレが抑えられているから、安定した姿勢で走っていけます。輸入車のわりにゴツすぎないハンドルは、女性ドライバーでも扱いやすいのでは?」
藤島: 「確かに、昔のドイツ車のように重たくて腕に負担を感じることもないし、スムーズに操作できますね」
今度は、関越道で高速走行の実力をチェック。動力性能やアダプティブクルーズコントロールをチェックする今浦さん。
今浦: 「加速していく時、アクセルの操作に対するレスポンスがいいですね。ロードノイズが少ないあたりも、ストレスを感じにくそうです。それにしても、高速域になるにつれて、このクルマの実力を見せつけられます。安定性も抜群ですね」
藤島: 「さすがは速度無制限のアウトバーンで鍛えられているだけありますよね」
今浦: 「アダプティブクルーズコントロールを使ってみようかな……。お! ボタン1つで設定できるから、ポンと押すだけで前を走るクルマを追従して走れるんですね。車線内をキープして走るレーンアシストの操舵支援は、クルマの動きがカクンとこないし、とてもスムーズ」
藤島: 「まるでベテランドライバーの運転で走っているように制御が自然だから、同乗者としても快適に過ごせます。今浦さん、今日は足を伸ばしてT-Rocでドライブしましたが、いかがでしたか?」
今浦: 「長距離ドライブでも楽に移動できるクルマだし、もっと遠くまで走っていきたいと思いました。街も走りやすいけど、峠道や高速走行の走りの実力にこのクルマの凄さを実感させられました」
街乗りからアクティビティまで活躍するSUV。今回の紅葉狩りのドライブは、フォルクスワーゲン T-Rocならではの機能性や質実剛健な走りなど、このクルマに備わる魅力をしみじみと実感させられた。クルマを降りた後、興味深げにカタログをご覧になっていた今浦さんは、グレードごとに異なる装備の違いの話をするなど楽しんでいる様子。クルマもカメラもスペックで語る要素もあるが、実際に触れて実感する機能性や使い心地、使い手にどんな感動をもたらすかということは、クルマ選びにおいて改めて大切なことなのだと気づかされた。
EOS R5で撮影した今浦さんの作品を紹介
最後に、今回の旅で今浦さんが撮影した写真をご本人に紹介していただこう。EOS R5について今浦さんは「高画素モデルはごくわずかなブレでも画像に影響を及ぼしますが、徹底したシャッターショック対策や手ブレ補正のおかげで三脚、手持ち撮影ともに安定して高い画質を維持していました。使い勝手はEOS 5DシリーズのDNAを色濃く感じられる操作系統ですぐに手に馴染みました。また、フルサイズセンサーモデルということで、レンズ自体はさほど小さくないですが、ボディはミラーレス化に伴い大幅にサイズダウンしているのが分かります」とのこと。
撮影した作品は以下のとおりの仕上がり。私もEOS R5で風景写真を撮ってみたい、そんな気持ちにさせてくれる美しい写真6点(画像をクリックするとフルHD解像度[1920×1080ピクセル]などで開きます)を今浦さんの解説付きでご覧ください。
吹割の滝では、NDフィルターを用いたスローシャッター表現を三脚に据えてじっくりと撮影しました。光が入ると明暗差の大きくなるシーンのため、白とびしない丁寧な露出操作を心がけています。虹は滝の下側に掛かっていたため、三脚はセンターポールも伸ばしています。ブレが発生しやすい望遠側でのスローシャッターであるため、極めて慎重にレリーズを切っています。
菅沼ではEOS R5の強力な手ブレ補正を活かすべく、手持ちでフットワーク軽く撮影。手持ち撮影の際、水平が分かりにくくなるのでファインダー内に表示できる水準器を活用。ただし、水準器はあくまでも目安であり、最終的には画面全体として収まりのいい水平感を意識してフレーミングを決めるのがポイント。今回使ったいわゆる“大三元ズームレンズ”はボケ表現が得意なため、湖面のキラキラを使って爽やかな秋を表現しました。
水面をフレーミングに入れる際、PLフィルターの効かせ方に注意が必要です。高コントラストを求めてPL効果をただ最大にしてしまうと反射が抑えられすぎて、反対に水の透明度や涼やかさが損なわれることがあるのです。そのため、画面内での水面の面積や反射させたい被写体の映り具合をよく確認してPL効果を見極めています。
道路使用許可:沼田警察署 第4-27号