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フォルクスワーゲン、新型「T-Roc」デジタル発表会レポート。“SUV攻勢”を仕掛ける3兄弟のラインアップ完成

シェア社長「“SUV”シリーズと“ハッチバック”をビジネスの2本柱に」

2020年7月15日 発売

384万9000円~453万9000円

クロスオーバーSUV新型「T-Roc」のデジタルプレスカンファレンスを開催

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは7月15日、クロスオーバーSUV新型「T-Roc(ティーロック)」を発売した。全モデル2.0リッターディーゼルエンジン搭載の2WD(FF)モデルで、グレードは「TDI Style」「TDI Style Design PKG」「TDI Sport」「TDI R-Line」の4種類。価格は384万9000~453万9000円。

 同日開催された新型T-Rocのデジタルプレスプレゼンテーションに同社代表取締役社長 ティル・シェア氏が出演、「ティグアン」「T-Cross」に続く「T-Roc」の導入で、フォルクスワーゲンが掲げる“SUV攻勢”を構成するSUV3兄弟のラインアップが完成したことを強調した。

俳優の佐々木蔵之介氏が登場して新型T-Rocの印象を話した

 また、俳優の佐々木蔵之介氏がデジタルプレスプレゼンテーションの会場に登場。新型T-Rocは日本の道路環境に合ったボディサイズと広々とした室内空間を両立したこと、2.0リッターディーゼルエンジンを搭載することによる長距離ドライブでの快適性や優れた燃費性能を持つクルマであることが紹介され、佐々木氏が新型T-Rocについての印象を話した。

左からフリーアナウンサーの安東弘樹氏、フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社 代表取締役社長 ティル・シェア氏、俳優の佐々木蔵之介氏

新型T-Rocの使命はフォルクスワーゲンが掲げる“SUV攻撃”のラインアップの完成

フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社 代表取締役社長 ティル・シェア氏

 デジタルプレスプレゼンテーションでは、シェア氏が新型T-Roc導入の狙いについて説明した。

 シェア氏は「新型T-Rocの使命はフォルクスワーゲンが掲げている“SUV攻撃”のラインアップを完成させることにあります。フォルクスワーゲンのSUV攻勢は“MQB”プラットフォームに基づいたSUVシリーズを示すもの。日本では2017年の『ティグアン』から始まり2番目のモデル『T-Cross』を昨年末に発表しました。われわれのSUV攻勢のラインアップを完成させる3番目のモデルが『T-Roc』です」と述べた。

デジタルプレスプレゼンテーション会場に展示された新型T-Roc

 加えて、シェア氏は「フォルクスワーゲンのSUV3兄弟は、すべてドイツの“AO”“A”というコンパクト、スモールセグメントに属しております。これらのセグメントのSUVは日本の交通環境での使用に適しているため人気が高く、日本のSUVマーケット全体の約4分の3を占めています。フォルクスワーゲングループジャパンでは、これらSUV3兄弟により“SUV”シリーズを“ハッチバック”とともに、ビジネスの2本柱として確立してまいります」と、“ハッチバック”こと同社主力モデル「ゴルフ」と並ぶ存在に、育てていくとの意気込みを話した。

日本市場のSUVモデルは、スモールSUVとコンパクトSUVで75%を占めているという

 現在の日本のSUV市場について、シェア氏は「SUVを好むお客さまの増加は短期的でなく継続的な傾向です。そして、SUVマーケットの中心となっている小型やコンパクトSUVに焦点を当てる当社の戦略は実績に裏付けられています」と、1月末に発売したT-Crossは、同社の販売全体の25%以上を占めていることを明かした。

 また、日本に導入されるT-Rocはクリーンディーゼルモデルとして設定されることについては、すでに導入しているティグアンにおいて、TDIモデルが8割を占めていることがその要因になったという。

ゴルフに近い全長全幅により取りまわしのよいボディサイズに仕上げた

 プレゼンテーションでは、ティグアンについてはさまざまな路面状況において本格的な走りを提供するモデル、T-Crossについては日常生活での実用性の高さを強調するモデル、T-RocはクロスオーバーSUVの新たな形を提案するモデルとの位置付けが示され、シェア氏は「私たちはお客さまの選択肢を増やしていくことで、販売におけるSUVのシェアがさらに増えることを期待しています」との期待感を示した。

プレゼンテーションでは豊富なボディカラーのバリエーションも魅力の1つとして紹介された
T-Roc TDI Style
T-Roc TDI Style Design Package
T-Roc TDI Sport
T-Roc TDI R-Line
T-Roc TDI Style Design Package(ルーフ:ホワイトルーフ)
T-Roc TDI Style Design Package(ルーフ:ブラックルーフ)
ボディカラー:ホワイトシルバーメタリック(K8)、ルーフ:ブラックルーフ
ボディカラー:インジウムグレーメタリック(X3)、ルーフ:ブラックルーフ
ボディカラー:フラッシュレッド(D8)、ルーフ:ブラックルーフ
ボディカラー:ピュアホワイト(0Q)、ルーフ:ブラックルーフ
ボディカラー:ディープブラックパールエフェクト(2T)、ルーフ:ブラックルーフ
ボディカラー:エナジェティックオレンジメタリック(4M)、ルーフ:ブラックルーフ
ボディカラー:アトランティックブルーメタリック(H7)、ルーフ:ホワイトルーフ
ボディカラー:ターメリックイエローメタリック(6T)、ルーフ:ブラックルーフ
ボディカラー:ラヴェンナブルーメタリック(5Z)、ルーフ:ホワイトルーフ

コロナ禍においてお客さまのモビリティを担保することが重要なこと

 このデジタルプレスカンファレンス後のQ&Aセッションにおいて、シェア氏が記者団からの質問に答えた。

 フォルクスワーゲンの“SUV攻勢”を構成するSUV3兄弟の棲み分けについての質問に、シェア氏は「T-Rocはスポーティなデザインがその特徴であり、T-Crossは実用性やゆったり感を求められるお客さま向けのもの、そしてティグアンはファッショナブルなクルマ、おしゃれなクルマということに加えて、SUVに求められる高いパフォーマンス性能を求められるお客さま向け」という各モデルの位置付けを話した。

 今回、T-Rocは2.0リッターディーゼルエンジンの2WD(FF)モデルが導入されているが、4WDモデルを求めるユーザーについては、この3兄弟のラインアップを生かしてティグアンを提案していくといい、T-Rocへの4WDモデルの導入については、市場の動向を見極めながら検討していきたいとのこと。

 また、新型コロナウイルスの販売への影響についての質問があり、シェア氏は「2020年第1四半期のスタートは非常によいものでありましたが、しかしながら基本的には3月に(販売の)ピークを迎える時期において、残念なことにこの3月が大きな影響を新型コロナによって受けてしまい、その結果が5月まで引きずられてしまいました。これは日本ばかりでなく世界各国で同様であります」と状況を述べ、その後の緊急事態宣言の解除後、直近の4週間ぐらいはショールームへの客足も戻ってきていることを明かした。

 続けてシェア氏は「もちろん課題もございまして工場の閉鎖が行なわれたということで、どうしても供給に遅れが生じており、日本においてもどう対処するかというのが課題になると考えています。ショールームへのお客さまが増えてきているというのは大変よい兆しであると考えていますが、その一方で今後の事態の展開に関しては、しっかり慎重に見極めていかなくてはいけないとも感じています。やはり私たちにとって、お客さまのモビリティを担保することが非常に重要なことですので、アフターセールス、パーツセンターのオペレーションは休むことなく販売店との協力もあって継続してまいりました。その結果として安定したオペレーション継続することができたのは、われわれが自負する部分であります」とコメントした。