イベントレポート

【ジュネーブショー 2019】フォルクスワーゲン、300PS/400Nmエンジン+4WDのコンパクトSUV「T-Roc R」世界初公開

17インチブレーキやローンチコントロールも搭載

2019年3月5日(現地時間)発表

Palexpo

「ジュネーブモーターショー 2019」で世界初公開となった、フォルクスワーゲン「T-Roc R」

 フォルクスワーゲンは3月5日(現地時間)、スイス ジュネーブで開幕した「ジュネーブモーターショー 2019」(プレスデー:3月5日~6日、一般公開日:3月7日~17日)で、2017年11月に発売(日本未発売)したコンパクトクロスオーバー「T-Roc」の最上級仕様「T-Roc R」を世界初公開した。

「量産型に近いコンセプトカー」として公開されたT-Roc Rは、発売以来グローバルで約20万台を販売しているという人気モデルのT-Rocをベースに、最高出力221kW(300PS)、最大トルク400Nmを発生する直列4気筒2.0リッターTSIエンジンを採用。7速DSGのトランスミッションと4輪駆動システム「4MOTION」を組み合わせたパートレーンを採用し、0-100km/h加速は4.9秒を誇るという。

足まわりには18インチのスピルバーグアルミホイールを標準装備し、これまで「ゴルフ R Performance」だけで採用していた17インチブレーキシステムを採用。さらにローダウン仕様のスポーツサスペンション、プログレッシブステアリングを標準装備してパワフルなエンジンパワーを受け止める。

フォルクスワーゲンらしく、かっちりとした骨格が感じられる「T-Roc R」。日本導入を期待したい車種だ

 電子制御では発進加速を最大化するローンチコントロールが追加され、ドライビングモードに「レースモード」を設定。車両の挙動を安定させるESC(エレクトロニックスタビリティコントロール)は手動OFFが可能となっており、限界に挑むダイナミックなドライビングが可能になるという。

 内外装もT-Roc R専用となっており、アルマイト処理の光沢アルミニウムを使ったシルバートリムストリップ加飾を外周に備えるラジエターグリルに“R”ロゴを装着。ボディ同色の前後バンパーもスポーティなT-Roc R専用デザインで、リアではバンパー上部にエアアウトレットを設定し、下側には“R”ディフューザーを装着。さらに専用の左右出しデュアルエキゾーストシステムを採用して力強いエクステリアとしている。ボディカラーは専用の「ラピスブルーメタリック」など8色を設定し、すべてのボディカラーでルーフのブラック塗装が可能になっている。

各部もデザインテイストにあふれている。「ラピスブルーメタリック」も美しい
T-Roc R専用のインテリア

 インテリアではシートバックの刺繍やステンレス製ドアシルパネルに“R”ロゴが使われ、クリスタルグレイの装飾ステッチを持つ専用レザーマルチファンクションスポーツステアリングにパドルシフトが設定される。また、ルーフライナーはブラックとなり、ペダル類はステンレス製。シート表皮には快適なアートベロアのマイクロファイバーが使われる

 ユーザーが自分の個性を表現できるように多彩なオプションも用意され、インテリアのスポーティでエレガントなレザーパッケージのほか、235/40 R19タイヤを装着するダークグラファイトの19インチ プレトリアアルミホイールとアクラポヴィッチ製の“R”パフォーマンスチタンエキゾーストシステムもセットオプション設定されている。

T-Roc R専用アクラポヴィッチ製の“R”パフォーマンスチタンエキゾーストシステム

編集部:谷川 潔