イベントレポート

【ジュネーブショー 2019】フォルクスワーゲン、最大トルク900Nmの4.0リッターV8ディーゼル搭載「トゥアレグ V8 TDI」世界初公開

欧州で5月末に発売

2019年3月5日(現地時間)発表

Palexpo

4.0リッターV型8気筒ディーゼルエンジンを搭載する「トゥアレグ V8 TDI」

 フォルクスワーゲングループは3月5日(現地時間)、スイス ジュネーブで開幕した「ジュネーブモーターショー 2019」(プレスデー:3月5日~6日、一般公開日:3月7日~17日)で、プレミアムSUVの新型「トゥアレグ V8 TDI」を世界初公開した。このトゥアレグ V8 TDIは5月末から欧州市場で発売される。

 トゥアレグ V8 TDIでは、ツインターボシステムと電動コンプレッサーを装着して最高出力310kW(421HP)/3500-5000rpm、最大トルクは900Nm/1000-3250rpmを発生するV型8気筒 4.0リッターターボディーゼルエンジンを搭載。0-100km/h加速がわずか4.9秒というダイナミックな動力性能を特徴としており、強大なパワーで市街地での低速走行から長距離の高速移動、郊外のワイディングロードで素晴らしいドライビング体験をもたらす“最強のドイツ製ディーゼルSUV”としており、一方で「Euro-6d-TEMP排ガス規制」に適合する環境性能も保持している。

V型8気筒エンジンは、最高出力310kW(421HP)/3500-5000rpm、最大トルク900Nm/1000-3250rpmを発生

 先進装備では、カメラ映像を使って「LEDマトリックスヘッドライト」を自動調節する「IQ.LIGHT」を採用。2つのLEDプロジェクションシステムをロービームとハイビームとして使い、ウインカーやデイタイムランニングライト、サイドライトにもLEDを使用するこのLEDヘッドライトでは、ドライバーが「オートマティックデイタイムヘッドライト」の機能をONにするだけで「Dynamic Light Assist(ダイナミックライトアシスト)」を使用可能。市街地走行に適した照射、高速走行に適した照射といった配光を、LEDのロービームとハイビームを自動的に切り替え、夜間運転をより安全で快適にする。

 このほかにも運転支援システムと快適装備を多数搭載しており、赤外線カメラによって暗闇にいる人や動物を検知する「ナイトビジョン」、ACCと車線逸脱警告をセットにして、最高60km/hまで部分的にステアリングの自動操作も行なう「交通渋滞および道路工事レーンアシスト」、見通しのわるい交差点などで車両前方を横切るクルマや自転車を検知する「フロントクロストラフィックアシスト」、4輪操舵システムの「アクティブオールホイールステアリング」、電気的に作動するアンチロールバー付きの「ロールスタビリゼーションシステム」、ヘッドアップディスプレイなどを採用。これらのシステムはセントラルコントロールユニット経由でネットワーク化され、1つのユニットとしてドライバーをサポート。より安全で快適に、これまで以上に直感的なドライブを提供する。

 装備品では4輪エアサスペンション、電動開閉式テールゲート、コンフォートシート、19インチ“Tirano”アルミホイールに加え、自動防眩ドアミラーやオートライトコントロールをセットにした「Light&Sight」パッケージを標準装着。さらに既存のV型6気筒エンジン搭載車ではオプション設定となっている「Elegance(エレガンス)」「Atmosphere(アトモスフィア)」と呼ばれる2種類のトリムラインを標準設定している。

 さらにインテリアでは、12インチのデジタルメーターパネルと15インチのTFTタッチスクリーン「ディスカバープレミアムインフォテイメントシステム」で構成される「Innovision Cockpit(イノビジョンコックピット)」を革新技術として採用。

コクピットには、巨大な表示装置が並ぶ
専用インテリア

 インターネットに常時接続されるイノビジョンコックピットは、システムの操作、情報の取得、コミュニケーション&エンターテインメントといった要素を1つのデジタルユニットに統合。アシスタンスシステムやドライビングダイナミクス、コンフォートシステムを乗員の好みに応じて自由に調整したりカスタマイズ可能として、スマートフォンのようにドライバーや乗員のニーズに合わせてクルマを設定できるようにしているという。

編集部:谷川 潔