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造形美を極めた鍛造ホイールの限定版ボルクレーシング「G025LTD.」にBMW「M2 コンペティション(F87)」サイズ復活

ボルクレーシング「G025LTD.」の装着イメージ

 2019年にレイズの鍛造1ピースブランド「ボルクレーシング(VOLK RACING)」からデビューした「G025」。Gは「Graduate(卒業)」の頭文字で、極限の速さへの追求からは卒業し、ボディラインとのマッチングを大切にしたり、家族や友人と一緒にカーライフを楽しめるようなホイールというがメインコンセプト。

 また、今でも加減速やコーナリングのG(Gravity=重力)は常に感じていたい……といった思いも込められていることから、違いの分かる“オトナ(大人)ボルク”とも称されている。車格の高いハイパフォーマンスカーに乗りながらも、サーキットをアクセル全開で走るのではなく、ストリートでのパフォーマンスを「速さ=余裕」と、とらえられるドライバーに向けた軽量&高剛性アルミホイールとなる。

ボルクレーシング「G025LTD.」のカラーは「プレスドブラッククリアー」のみ

 デザインベースとなる2012年に登場した「G25」は、レーシングカーが履くホイールのような力強いデザインではなく、正面から見ると2×5の細い10本スポークとしながら、リブを効果的に配し、V字交点裏からホイール取り付け部分までを大胆に肉抜きし、金型鍛造製品のデザイン限界を打ち破ったアグレッシブな意匠を実現していた。

 そして進化した「G025」は、G25の性能を自ら打ち破った製品として、Gの後ろに「0(ゼロ)」が付与され、同じくボルクレーシングを代表するホイール「TE37」の進化版「TE037」に続く“ゼロシリーズ”の1つとして誕生。なお、正式には「0」にはよりゼロをアピールするために斜線(/)が入れられている。

スポークの細さは5.5~6mmまでシェイプアップしている

 スポークの細さはG25が7.5~8mmだったのに対し、G025では5.5~6mmまでシェイプアップ。さらに、タイヤからの入力はリムの両端6~7mmに集中することから、リムとスポーク面との接触部は力を分散させるため肉厚な山形に成形。ボルトホールおよびスポークの付け根には、構造解析技術と5軸加工機によって強度を下げずにさらなる軽量化を実現する“ウエイトレスホール”が設けられ、製造技術の高さからくるエモーショナルな「造形美」を前面に打ち出すことに成功している。

 また、リムとほぼ同じ位置にある2つのスポークを、ウエイトレスホールに向かって落とし込むことで、リム幅が小さくてもホイールの中心に向かって凹んだフェイスデザイン「レーシングコンケイブ」の深さをより感じさせる視覚的効果を実現。

センター部には最新の構造解析技術で計算された駄肉を削った「ウエイトレスホール」が開けられている。これはTE037から始まった“ゼロシリーズ”の証
深リムホイールのウェル部には、レイズの特許技術A.M.T.マシニングを駆使した細文字で「RAYS ENG.」「VOLK RACING」「G025」が刻印される

 19インチはリバースリムが定番だが、G025ではノーマルリムを採用。400φのブレーキローターなど、大型ブレーキシステムが干渉しないサイズに設計し、ミドルクラススポーツにも対応させている。さらに、フェイス面は18インチはF-1~F-3の3種類、19インチはF-1~F-4の4種類、20インチはF-1~F-3とF-5の4種類を用意し、国産車・輸入車ともにさまざまな車種に対応する。

フェイス面の種類(イラストは19インチ)

 今回の限定モデル「G025LTD.(リミテッド)」は、G025の優美さ、高貴さの表現をさらに高めるために新たなカラースペックとして「プレスドブラッククリアー」を採用。ディスクフェイスにはダイヤモンドカット加工を施しつつ、繊細にブラッククリアーを重ねることで、見る角度によって雰囲気が変化するカラーを実現。

 設定サイズは18インチ×7.5J~20インチ×11J、価格は11万8800円~15万2900円。また、BMWのハイパフォーマンスモデル「M2 コンペティション(F87)」に装着できるサイズ(フロント19×9J+23 F-3、リア19×10J+34 F-4)も登場。価格はフロントが13万900円、リアが13万3100円となる。

ボルクレーシングの「G025LTD.」を装着するBMW「M2 コンペティション(F87)」は、大阪府池田市にあるカスタムショップ「ALLZU(アルツ)」のデモカー