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パナソニックのカーナビ新型「ストラーダ」の進化を開発者に聞いたら、つながる機能満載で驚きの連続でしたの~!の巻
- 提供:
- パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社
2024年11月7日 00:00
イタリア語で『道』という名のカーナビ、パナソニックの「Strada(ストラーダ)」が誕生したのは2003年。2006年には地デジやブルーレイディスクに対応し、2016年には革新的なフローティング構造の大画面モデル“Fシリーズ”を投入しました。2020年には業界で唯一となる有機ELディスプレイを採用するなど、ユーザーの“あったらいいな”の声に対応しながら着実に進化してきたモデルです。
そんなストラーダに私ゆきぴゅーが初めて出会い、美しい地図表現に感動したのは2021年のこと。昨年ブランド誕生20周年を迎え、今年9月に発表された最新モデルでも、さらなる進化を遂げているそうですの。今回はその新ストラーダの進化について開発陣に聞くインタビュー編!
とはいえ、私ゆきぴゅーひとりでは心許ないと考えた編集部は、めちゃくちゃ心強い助っ人を送り込んでくれました。Car Watchの兄弟サイト AV Watchなどで執筆・評論をされ、カーオーディオコンテストの審査員も務める画質と音質のプロフェッショナル・秋山真先生です。
進化の特徴その1は“つながる”! ネットにつながると使い方も変わるですの
新モデルはソフト面が進化しているということで、今回はソフト担当の濱田さんと、オーディオ担当の田食さんのお二人にお話を伺いました。
濱田さん:新モデルには4つ大きなポイントがあります。1つ目はネット動画。皆さん普段からパソコンやスマホでいろいろな動画を観ているかと思いますが、それを車内でも楽しんでもらいたいということで、ネット動画機能を搭載しました。1サービスだけでなく、YouTubeやTVerなど、多彩な動画配信サービスを大画面で楽しんでいただけます。
秋山先生:それは、スマホのテザリング機能を使うということですよね?
濱田さん:はい、スマホのテザリングやポケットWi-Fiを利用してWi-Fi接続することで、自分のアカウントでログインできます。多くの動画配信サービスを車載器に載せるにあたっては、使いやすいインターフェイスを目指してトライアンドエラーを繰り返しました。アドレスバーを外したりするなど、それぞれ工夫しながらカスタマイズしています。
ちなみに、気になるネット動画サービスの種類ですが、濱田さんによると「今後は技術的にも、そして制約的なものも解決できていけば動画コンテンツは増える可能性もあります」とのことでした。
濱田さん:2つ目は、スマートフォン連携のApple CarPlayとAndroid Autoです。従来はUSBケーブルでの接続でしたが、新モデルではBluetoothやWi-Fiを使ってワイヤレス接続ができるようになりました。車内にスマートフォンを持ち込むだけでつながります。
ゆきぴゅー:ということは充電しながらでもOKってことでしょうか?
濱田さん:はい、USB Type-Cの端子を搭載していますので、充電しながらの有線接続での利用も可能です。
今回のモデルからBlu-rayやDVDなどのディスクメディア非対応となったストラーダ。結果的にユニット本体自体も小さくなって、2.7kgから1.9kgと軽くなり、取り付けの作業性もよくなっているそうですよ。
濱田さん:3つ目は、オンライン名称検索です。これまではレストランなどの施設は地図データに入っているデータベースから検索していたので、出来たばかりの施設や新しいお店などは次の地図更新を待たないといけなかったのですが、今回からはネット経由で最新スポットを検索できるようになっています。
ゆきぴゅー:地図更新しなくても新しい施設やお店を検索して案内できるというのがメリットなんですのね! それはうれしいかも!
濱田さん:最後は「ワンタッチ地図更新」です。以前はスマートフォンにアプリをインストールして、それ経由で地図更新していたのでひと手間かかっていましたが、アプリを介さずにWi-Fi接続だけで直接ダウンロードができるようになりました。
秋山先生:僕もパソコンからSDカードにデータを落として……、ってなことをやっていましたが、あれって本当に面倒ですよね。ユーザーから手間だなという声があったりしたのでしょうか?
濱田さん:そうですね。更新できるのにしていない人が多く、使用率があまり高くないという統計がありました。使い勝手を良くして、より多くのユーザー様に使っていただきたいと思い、ナビ画面にポップアップでお知らせ表示する機能を搭載しました。地図更新は全地図更新と部分地図更新があり、利用開始から最大3年間無料更新が可能です(※CEシリーズは「ワンタッチ地図更新」に非対応)。
カーナビがインターネットにつながると、こんなに楽しく便利に、そして快適になるんですのね。9月に発表された2024年新モデルは10V型のフラッグシップモデルだけでなく9V型、7V型の全機種に「つながる機能」を搭載しています。
新ストラーダの特徴その2はオーディオ! スタジオマスターサウンドがさらに進化
続いては、より上質になったというストラーダこだわりのサウンドについて、開発担当者の田食さんにお聞きします。秋山先生、ここからは、さらに前のめりでお願いしますわ~!
田食さん:まず、我々が目指している音は、“スタジオで聴くような”高音質サウンドです。スタジオマスターサウンドと言っているのですが、それをクルマの中で再現しようと音作りをしています。今回の進化ポイントは大きく2つあって、その1つが高音質『デジタルアンプ』の採用です(※10V型のみ)。
秋山先生:今まではアナログのアンプだったんですね。デジタルになれば小さくなるから設計的に有利になると思うので、ちょっと意外だったんですが、このタイミングとなったのは何故なのでしょうか?
田食さん:技術的な難易度もありました。あとは車載に採用され始めた昨今のトレンドに乗った感じです。デジタルアンプは音はいいのですがノイズも出てしまうので、車載化にはそれなりに苦労がありました。それを補うために採用されたのが、ふたつ目の進化ポイント『ストラーダ専用カスタムコンデンサ』です。これによって低域もしっかり表現されるようなハード構成になりました。
秋山先生:なるほど。音はミキサーズ・ラボさんとコラボしているんですよね?
田食さん:はい、音のプロフェッショナルであるミキサーズ・ラボさんに『音の匠』をチューニングしてもらってもう10年以上になります。
秋山先生:ちなみにどういうスピーカーを鳴らす前提なんでしょうか? カタログを見ると、例えば匠マスターサウンドは、2Wayピーカー装着車向きと書いてありますが……。
田食さん:市販品ということで、どんなクルマに装着してもいい音が出るようにしています。音の匠をやって20年経つので“これくらいの調整だ!”というノウハウはあります。
秋山先生:では匠マスターサウンドなんかの進化を味わいたければ2Wayスピーカーがあったほうがいいってことですね?
田食さん:そうですね。とはいえ、クルマでボタンを押していただくだけでいい音になるので、それだけでも十分クリアなサウンドを感じていただけると思います。
ゆきぴゅー:カタログを見ると、今回は新たに部品のポテンシャルを最大限に引き出す設計をした、となっています。
田食さん:今までは限られたスペースの中で回路設計しないといけなかったのですが、今回はオーディオに特化するため、まず先にオーディオだけを自由に設計することができました。
秋山先生:家のオーディオなどと比べてクルマはノイズ環境が過酷ですよね。且つ今回デジタルアンプを採用したということで、アンプ自体もノイズを出すから、ほかに影響を与えないようにしないといけない。入ってくるノイズもダメだし、出すノイズもダメ。そういうのを綿密に計算して設計しないといい音にならないんですよね。すごく大変だったろうな、と。ちなみに音はどういう調整ができるんですか?
田食さん:高音質モード、騒音適応、エフェクトの3つのモードがありますが、基本的には高音質モードを設定していただければ間違いありません!(笑) プリセットは、匠マスターサウンド、極サラウンド、和(なごみ)会話重視という3つを選択できる『音の匠』しかありませんので、それらのオンとオフだけです。実際に乗られて、ぜひその違いを実感してみてください。
ほかにも気になる機能満載の新ストラーダ
ゆきぴゅー:新機能以外でも、ストラーダのこれがオススメ!っていうポイントがあれば教えて下さいませ。
田食さん:自宅の対応レコーダーをリモートで再生できる、レコーダーリンク機能がおすすめです。専用アプリをインストールしたスマホとつなぐことで、自宅のレコーダーに録画した番組を車内で楽しめるというものです。地デジをはじめ、BSやCSで放送中の番組も視聴可能なので、例えばアメリカのメジャーリーグの試合もリアルタイムで視聴できますよ。
ゆきぴゅー:ぉおー! ちょうどプレーオフシーズンで盛り上がっている時だし、それは観ちゃいそうですわ。出先での車内の過ごし方が変わりますわね!
秋山先生:ナビの画面って運転席からだとどうしても斜めになるじゃないですか。そういう面では視野角が広い有機ELディスプレイは有利ですよね?
田食さん:そうなんです。実際乗られると実感してもらえると思うのですが、光に強いので明るい日中でもしっかり見えます。タッチパネルと液晶の間って空気の層になっているのですが、ボンディング材でそこを埋めているんです。反射は空気の層で起こるので、そこを埋めることで反射が低減されて、太陽が当たってもくっきり見えるんです。
濱田さん:質問は他にありませんか? なんでもいいですよ。
秋山先生:えぇと、だいぶ初歩的な質問ですみませんが、いくらですか?
ゆきぴゅー:10V型の有機ELディスプレイで、地図も映像も美しいフラッグシップモデル「CN-F1X10C1D」の店頭想定価格は25万円前後だそうですわよ、秋山先生!
マニアックな質問が続く深堀インタビュー
秋山先生:ミキサーズ・ラボさんは新モデルが出るたびにチューニングをやっているんですか?
田食さん:はい、もちろんです。
秋山先生:皆さんクルマの中で聴きながらやるんでしょうか?
田食さん:匠マスターサウンドはクルマを模擬した視聴室の中です。極サラウンドはリアからサラウンド成分を出すのでクルマの中でチューニングしていますね。
秋山先生:ちなみにですが、内沼映二さんはさすがに来ない?
田食さん:来ます!
秋山先生:それはそれは! 内沼さんご本人も関わられているんですね!(とカタログを指さして)
ゆきぴゅー:有名な方なんですの?
秋山先生:神です、ゴッド! 内沼映二さんは日本のレコーディングエンジニア界のレジェンドですよ。
ゆきぴゅー:へぇ~、そうなんですの!「音の匠」には、そんなすごい方が携わっていらっしゃるんですのね~。
ストラーダ2024年モデルのまとめ
インタビューでは、ストラーダの新機能を中心に聞いてきましたが、私の大好きなスマホライクで素早い反応の操作性や、高速レスポンスなど、ナビの基本性能はそのまま引き続き健在です。
ディスクレスになった代わりに、多彩なネット動画機能を搭載し、地デジチューナ内蔵でレコーダーリンクも使える新型ストラーダは“エンタテインメントをトータルでカバーした!”といってもいいくらいのカーナビではないでしょうか。クルマの中が単に目的地に移動するだけの空間ではなくなってきているんだな~を実感したインタビューでした。
スキマ時間の充実にひと役買う、さらに進化したストラーダを体感すべくお出かけしたロケ編は次稿でお伝えします。もちろん秋山先生も一緒ですわ~、お楽しみに!
なお、2025年1月13日までの期間に、ストラーダ2024年モデルのフローティング大画面モデルのFシリーズを購入して応募すると、もれなくAmazonギフトカード1万円分、7V型スタンダードモデルを購入して応募すると、もれなくAmazonギフトカード5000円分がもらえる【お得なキャンペーン】も実施しています。
Photo:安田 剛