主翼取り付け部。直径の大きなエンジンを搭載するため、主翼の取り付け位置や胴体下面の処理に配慮。主翼の厚みも減らすことで空気抵抗の減少を狙っている。MRJでは当初CFRP製の主翼も検討されたが、アルミ製と比較検討した際に、それほどのメリットが見いだせず、アルミ製になった経緯がある。開発責任者の三菱航空機 執行役員 チーフエンジニア兼技術本部長 岸信夫氏は、その1つの理由としてこの薄い主翼付け根の構造を挙げており、このような形状の場合(曲率がきついため)CFRPのメリットがそれほどなかったとのことだ。MRJの特徴として、アグレッシブな設計を行ったため、その実現には定評のある技術を採用という傾向が見られる