東京モーターショー2013

ジャガー、ジャガー量産車で最高のダイナミクス性能を備える新型「Fタイプ クーペ」

最上級モデルの「Fタイプ R クーペ」は550PS/680Nmを発生するV型8気筒DOHC 5.0リッタースーパーチャージドエンジン搭載

Fタイプ クーペをジャパンプレミア
東京ビッグサイト 東4ホール

会期:11月20日~12月1日(一般公開日:11月23日~12月1日、プレビューナイト:11月22日17時30分~)

 ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、東京モーターショーの会場である東京ビッグサイト 東4ホールにあるジャガーブースに3台の車両を展示。このうち1台は、東京モーターショーの開幕直前となる11月19日(現地時間)に開催されたロサンゼルス・モーターショーのプレイベントでワールドプレミアされたばかりの新型「Fタイプ クーペ」。もちろん、日本市場ではこれが初公開となる。

ジャガー Fタイプ クーペは、写真の最上級モデルとなる「Fタイプ R クーペ」に加え、スーパーチャージャー付きV型6気筒DOHC 3.0リッターエンジンを搭載する「Fタイプ S クーペ」「Fタイプ クーペ」の合計3モデル
R クーペではバネ下荷重を最大21kg低減し、絶対的な安定性と優れたフェード耐性を持つ「カーボン セラミック マトリックス(CCM)ブレーキ」をオプション設定する
2+2のクワッドテイルパイプを持つエキゾーストでは、排気系リアセクションに電子制御のバイパスバルブを設置。自由流動状態からストレート式に切り替えると、背圧を下げ、スポーツカーらしいエキゾーストサウンドが強化される
R クーペに搭載するスーパーチャージャー付きV型8気筒DOHC 5.0リッターエンジンは、2012年9月にデビューしたFタイプ コンバーチブルの495PS/625Nmから550PS/680Nmに出力を向上。ジャガー史上で最も優れたダイナミクス性能を持つスポーツカーとなっている
ジャガー・ランドローバー・ジャパンのグループ・マーケティング・ディレクターを務めるフィル・ポップハム氏

 東京モーターショーの初日に実施されたプレスブリーフィングで、ジャガー・ランドローバー・ジャパンのグループ・マーケティング・ディレクター フィル・ポップハム氏は、新しいFタイプ クーペを「コンバーチブルの成功を礎にして動力性能をさらに高め、より心躍るパフォーマンスを提供する」モデルだと紹介。より堅牢でシャープになったボディーを持ち、俊敏で緻密、ギリギリの限界で制御される性能を備え、直感的でいきいきしていると表現する。

 また、このクルマが2011年のフランクフルトモーターショーで公開されたコンセプト・スポーツクーペ「C-X16」が示したデザインビジョンを具現化した1台であると語り、コンバーチブルのデザイン特性をすべて備え、さらにダイナミックなプロフィールと佇まいを備えているとしている。

 このほかにプレスブリーフィングでは、9月のフランクフルトモーターショーに出品したスポーツクロスオーバーのコンセプトモデル「C-X17」を紹介。このクルマが持つ先進的な新アルミニウム製アーキテクチャーを採用したC/Dセグメントのセダンを2015年に発売することも明かされた。

ベールに包まれたFタイプ クーペの横でプレスブリーフィングを行うフィル・ポップハム氏
赤いライティングを浴びながらアンベールを待つFタイプ クーペ
アンベールはジャガーのチーフデザイナーであるアリスター・ウィーラン氏の手で行われた
スポーツクロスオーバーのコンセプトモデル「C-X17」。アルミニウム構造の新しいアーキテクチャーで構成され、この新構造を使ったC/Dセグメントのセダンを2015年に発売するとのこと。価格帯はXFの下に位置づけられるクルマになるとアナウンスされた
ジャガーブースではFタイプ クーペのほかに、XJとXFの2台を展示。11月20日はXJRとXFRが展示され、21日以降はXJ Portfolio、XF 2.0 Luxuryが展示予定となっている

ジャガー XJR

10月に発売されたばかりの新型ジャガー XJR
テクニカルグレー色の20インチホイールを標準装備
ドアトリムにカーボンパネルを使用。Meridian 825W サラウンドサウンドシステムを標準装備
ミッションは8速AT。ステアリングにパドルシフトを備える

ジャガー XFR

ジャガー XFR
フロントグリルとトランクリッドにRバッヂを装着
オプションの「ジャガーハイパフォーマンスブレーキシステム用レッドブレーキキャリパー」を装着
クワッドエキゾーストテイルパイプを装備
XFRでもMeridian 825W サラウンドサウンドシステムを標準装備する
ソフトグレインレザーのRスポーツシート

編集部:佐久間 秀