東京オートサロン 2016
スバル、東京オートサロンで2016年のモータースポーツ参戦体制を発表
昨シーズンと同じチーム体制、ドライバーラインアップで戦うSUPER GT/NBRチャレンジ
(2016/1/16 13:51)
- 2016年1月15日開催
2015年同様、オートサロン初日にスバル(富士重工業)/STI(スバルテクニカインターナショナル)ブースで2016年のモータースポーツ活動計画の発表が行なわれ、STIモータースポーツ統括部プロジェクト推進室 辰己英治氏によりSUPER GT、ニュルブルクリンク24時間レースについての参戦体制について説明がなされた。
発表の冒頭、スバル/STIがモータースポーツに挑戦する理由に触れ、「戦いの場において“勝つ”ということはスバルファンをはじめとした多くの人に喜んでもらえる、と同時に我々STIはそういう思いを多くの人と共有したい。何回でもしたい」。そういう思いがあってモータースポーツへの挑戦を続けていると説明。
2016年のSUPER GTは、昨シーズンと同様にR&DスポーツからBRZ GT300での参戦で、2015年の参戦発表の際に宣言しながら達成できなかった「シーズン3勝」を目指し、井口卓人選手、山内英輝選手にステアリングを託す。また、チーム総監督と車輛製作責任者も昨シーズン同様に辰己英治氏が受け持つ。
なお、発表の中で辰己氏が今シーズンのマシンの一番の変更点として挙げたのがフロントタイヤのサイズ変更だ。昨シーズンはBRZ GT300最大の弱点であるスピード不足を補うため、フロントタイヤに小径のものを選択して空力の改善を試みたが、これを辰己氏は「自分の犯した大きなミス」だと述べ、今シーズンはより大径のものに変更すると説明した。昨シーズンの最終戦終了後に大径タイヤでのテストを行なっていて、良好な結果が得られており、現在は空気抵抗を減らしながらこの大径タイヤが収まるフロントフェンダーの製作にとりかかっているとのことだ。
一方、昨年クラス優勝を果たしたニュルブルクリンク24時間レースへの参戦は、SUPER GTと同様に2015年シーズンと同じ体制で臨む。マシンはWRX STI、ドライバーの布陣はマルセル・ラッセー選手、カルロ・ヴァンダム選手、ティム・_シュリック選手、山内英輝選手だ。今年はダンロップからファルケンにタイヤを変更し、SP3Tクラス2連覇を目指す。
なお、会場には全日本ラリー選手権に参戦する2台のWRX STI、GAZOO RACING 86/BRZ RACEに参戦するBRZが展示されていたが、これらの活動についての発表は行なわれなかった。