三菱自動車、届出燃費値を下まわった7モデルに最大10万円の賠償金

届出燃費値を下まわった「RVR」には10万円の損害賠償金が支払われる

　三菱自動車工業は8月30日、国土交通省による燃費・排出ガスの確認試験の結果を受け、届出燃費値を下まわった車種について新燃費値を申請。これに伴い、対象車両に損害賠償金を支払うことを決定した。

　同社が現在生産・販売を行なっている車両のうち、現行販売車9車種である「アウトランダーPHEV」「アウトランダー（ガソリン車）」「ミラージュ」「デリカD：5」「パジェロ」「RVR」「i-MiEV」「ミニキャブ・ミーブ バン」「ミニキャブ・ミーブ トラック」について、排出ガス・燃費試験で不正を行なっていたことを5月18日に公表。その後、この9車種の燃費値について国交省による確認試験が行なわれ、8車種15台の車両で燃費値等が諸元値に達していないことが分かった。

　この結果を受け、同社は届出燃費値を下まわった車種・類別について、新燃費値を国土交通省へ申請するとともに、正しい燃費値への修正に伴い発生する燃料代の差額、エコカー減税率等の変更によって将来ユーザーの負担となる税額の増加分をカバーするため、損害賠償金を支払うことを決定。損害賠償金が支払われる車種は「RVR」「デリカD：5」「ミラージュ」「パジェロ」「アウトランダーPHEV」「i-MiEV」「ミニキャブ・ミーブ トラック」の計7万6474台。

　また、今回の新燃費値申請によって納付済みの自動車取得税、自動車重量税、自動車税（グリーン化特例［軽課］対象分）に納付不足額が生じる場合があるが、「この不足額については、お客様にはご負担をお掛けしないよう当社が責任を持って負担いたします」と説明している。

損害賠償金の対象車種と1台あたりの賠償金額