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国交省の燃費確認試験結果、三菱車8車種15台が諸元値に達せず
スズキの燃費値は全て諸元値を上まわる
2016年8月30日 21:58
- 2016年8月30日 発表
国土交通省は8月30日、三菱自動車工業とスズキの燃費不正を受けて実施した燃費・排出ガスの確認試験の結果を公表した。
自動車技術総合機構において実施した確認試験の結果、三菱自動車の9車種21台中、8車種15台の車両で燃費値等が諸元値に達していないことを確認。EVやPHEVを除くガソリン車とディーゼル車については、最大で約8.8%、平均で約4.2%下まわった。
一方、スズキの26車種28台全ての車両で燃費値が諸元値を上まわっていることが確認された。
なお、排出ガス値に関しては、三菱自動車、スズキとも全ての車両で諸元値を下回っており、道路運送車両の保安基準に適合していることを確認した。
確認試験の対象車種は、三菱自動車の軽自動車4車種を除く現行販売自動車9車種の計21台、スズキの現行販売自動車26車種の計28台。確認試験の方法は、自動車技術総合機構において国で定められた惰行法による走行抵抗値の測定、燃費・排出ガス試験を実施し、燃費値および排出ガス値について確認した。
今後の対応として、国土交通省は三菱自動車に対して燃費値が諸元値に達していない車種について、諸元表の燃費値を修正して届け出るよう指示。三菱自動車が燃費の修正値を国交省に届出して、国土交通省において届出のあった燃費値を踏まえて諸元表の燃費値を確定する。
なお、確認試験の過程において、三菱自動車の走行抵抗値の測定方法に不正な取り扱い(低い値を抽出)があったことが明らかになったことから、この点についても是正を指示した。