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トヨタとマイクロソフト、WRC(世界ラリー選手権)での協力関係で合意

「モータースポーツにITを活用していくことで人とクルマをさらに鍛える」と豊田社長

2016年9月29日(現地時間)発表

 トヨタ自動車は9月29日(現地時間)、パリモーターショー(プレスデー:9月29日~30日、一般公開日:10月1日~16日)において、マイクロソフトが2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)におけるTOYOTA GAZOO Racingの「テクノロジー・パートナー」として参画することを発表した。

 トヨタは2015年1月に、2017年からWRCに復帰することを発表。トミ・マキネン氏をチーム代表とし、現在準備を進めている段階にある。

 トヨタとマイクロソフトは、1月にビッグデータの収集、分析、利活用を目的に「Toyota Connected, Inc.」を設立。今回のテクノロジー・パートナーシップは、従来からのマイクロソフトとの協力関係の上に成り立っているという。

 トヨタの豊田章男社長は「マイクロソフトが目指すより豊かな社会の実現に向かう志は、私たちと同じだと確信している。今までの協力関係をベースに、モータースポーツにITを活用していくことで人とクルマをさらに鍛え、今後も『もっといいクルマづくり』を推し進めていく」と語っている。

 協力する領域は以下のとおり。

①走行中のデータ分析プラットフォームの開発
走行に関わる各種情報を集約・可視化し、分析することで、レース活動にデータを活用する。

②チーム活動の情報共有システムの活用
クラウドを利用して、画像や動画などの各種素材をより円滑に共有できるようにすることで、効率的・効果的な情報発信活動を支援する。

③ファンとのコミュニケーション強化
クラウドを活用したファン向けサービスの提供や、イベントにおけるマイクロソフトの展示デバイス使用などを通じ、レース活動を魅力的かつ、スピーディーにファンの皆様にお届けする。

 なお、DMG森精機とパナソニックも、トヨタのモータースポーツ活動のパートナーとして基本的合意に達した。今回発表されたヤリスWRCテストカーは、この3社とタイヤ供給メーカーであるミシュランのロゴを掲出したデザインに仕上がっている。