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トヨタ、2017年から参戦するWRCドライバーにユホ・ハンニネン氏起用
ヤリスWRCの開発に携わってきたハンニネン選手が全戦参戦
2016年10月18日 21:38
- 2016年10月18日 発表
TOYOTA GAZOO Racing WRCチーム(トヨタ自動車)は10月18日、2017年からの出場を予定するWRC(世界ラリー選手権)のドライバーとしてフィンランド人のユホ・ハンニネン氏と契約したと発表した。契約期間は1年間だが、チームの判断により延長も可能としている。コ・ドライバーはカイ・リンドストローム氏が務め、両氏は2017年のシリーズ全戦に参戦する予定。
ユホ・ハンニネン氏は2010年にインターコンチネンタル・ラリーチャレンジ、2011年にFIA S-WRC、2012年にヨーロッパラリー選手権と、3年連続でチャンピオンを獲得。2013年から2014年にはラリー・スウェーデン、ラリー・ポーランド、ラリー・フィンランドなどで好成績を収めたという人物。
そのハンニネン氏は2016年年初からヤリスWRCの開発に携わり、春からはテストドライバーとしての役割を担ってきた。今回ハンニネン氏を起用した理由について、リリースでは「TOYOTA GAZOO Racingの目指す『もっといいクルマづくり』という理念を十分に理解しており、WRCの復帰初年度をともに戦うドライバーとして適任であるとの判断から、今回の契約に至った」と説明されている。
TOYOTA GAZOO Racing WRCチームと契約を交わしたハンニネン氏は、「このような高いポテンシャルを備えたワークスチームとフルシーズンを戦えることは、私にとってこの上ない機会だ。初期段階からヤリスWRCの開発に携わってきたので、ドライバーとしてこのクルマでWRCに参戦する事に非常にワクワクしているし、やる気に満ちている。ヤリスWRCの仕上がりは、驚くべきものだ。モンテカルロでのデビューが待ち遠しい」とコメント。
また、チーム代表のトミ・マキネン氏は「彼はチームに参加した当初から、とても意欲的に開発に打ち込んでくれた。我々チームが一切の妥協をすることなく、2017年シーズンを重要な学びの年であると捉えて真剣に取り組んでいることを、彼も非常によく理解している。彼はWRCでの経験が極めて豊富だ。また、ヤリスWRCの開発初期段階から携わっているため、このクルマを最もよく知る人間でもある。だからこそ彼とヤリスWRCは最高の組合せだと考えている。チーム全員が最善を尽くし、この数カ月の間プロジェクトに投じたすべてのエネルギーと努力が、我々をよい結果に導くものと信じている」、TOYOTA GAZOO Racing Factory本部長であり、チーム副代表の嵯峨宏英氏は「プロジェクト初期からテストドライバーとして一緒にクルマづくりを行なってきてくれたハンニネン選手と17年シーズンを戦えることが決まり、非常に嬉しい。これからも、もっといいクルマづくりのために、そして少しでも早く表彰台を狙えるように、一緒に努力していきたいし、楽しみにしている」とそれぞれ語っている。