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【2016 LAオートショー】マツダ、LAショーに先駆け新型「CX-5」をワールドプレミア

「クルマのデザインをアートの領域に高めたい」。デザイナーらがプレゼン

2016年11月15日(現地時間)発表

「2016 ロサンゼルスオートショー」に先駆けワールドプレミアされた新型「CX-5」

 11月16日(現地時間)からスタートする「2016 ロサンゼルスオートショー」のプレスデー。その開催に先駆け、マツダは新型「CX-5」をアンベールさせるプレビューナイトを現地で開催した。プレビューナイトの会場であるハリウッドのデザインスタジオには、日米欧の報道陣や一部のオーナーが招待され、多くの来場者が新型CX-5のアンベールとカクテルパーティを楽しんだ。

 19時からスタートしたプレゼンテーションでは、魂動デザインからスタートした新たなマツダのデザインについて語られた。

新型CX-5とともにフォトセッションに望んだチーフデザイナーの諌山慎一氏(左から2番目)と米欧のデザインディレクター、デザイン・ブランドスタイルを担当する前田育男 常務執行役員(左から3番目)
アンベール前の新型CX-5

 デザイン・ブランドスタイル担当の前田育男 常務執行役員は、「クルマに生命を吹き込む。これが魂動デザインの本質です。2010年に私たちはコンセプトモデルの『SHINARI』を通じて、このビジョンを初めて表現しました。その後は魂動デザインをすべての市販モデルに反映してきて、マツダらしいデザインの確立に挑戦してきました。その結果として、独自のフロントフェイスと赤いボディカラーを通じてマツダのブランドを確立しました。そして今、私たちは次世代のマツダデザインを見据えて、新たなステップを踏もうとしています。私たちのデザインテーマである『Car as Art』の言葉どおり、クルマのデザインをアートの領域に高めたいと考えています」と、2012年に発売した現行CX-5から始まった新世代商品群の先を行くデザインを新型CX-5に取り入れていることを示唆した。

前夜祭に出席したマツダ株式会社 専務執行役員でMNAOの社長兼CEOである毛籠勝弘氏(左)と、デザイン・ブランドスタイル担当の前田育男 常務執行役員(右)
新型CX-5のデザインについて解説を行なったMNAO デザイン部長のジュリアン・モントゥース氏

 また、新型CX-5の具体的なデザインについて、MNAO(Mazda North American Operations)でデザインディレクターを務めるジュリアン・モントゥース氏は「新型CX-5は、SUVでありながらも品格や成熟さを感じさせるデザインを目指しました。エレガントでありながらも活き活きとしていて、艶やかでありながら凜々しくもある。そのようなスタイリングにチャレンジしました。これらのチャレンジの結果として、マツダらしい動きの表現を従来よりもよりプレミアムな表現へと高めることができたと考えています」と、より攻めたデザインを採用したことなどを語っている。

 内外装については「新型CX-5のボディサイドは今回のデザインテーマがもっとも表現された部分であり、ここの美しさを追求しました。また、“スタンス”にもこだわりました。見た目の重心を下げることにより安心感を高め、タイヤのアウトラインとボディがつながっているようなデザインを施すことで、大地にしっかりとトラクションが掛かっている印象を与えました。また、エクステリアデザインに用いた思想は、インテリアデザインにも一貫しています。すべてのインテリアパーツは、素材の特性を活かした自然なカタチになるように注力することで仕立てのよさを演出。これは質感を高めるための基本的な考え方であり、プレミアムなデザインの本質です」と、新型CX-5のデザインについてスピーチを行なった。

 11月16日12時50分(現地時間)からロサンゼルスオートショーの会場でプレスカンファレンスが行なわれ、正式に新型CX-5がワールドプレミアされる。

フルモデルチェンジする新型CX-5。外装色は従来のソウルレッドプレミアムメタリックを進化させた「ソウルレッドクリスタルメタリック」。トーヨー製タイヤのサイズは225/55 R19
外観上でもっとも変化したのがフロントフェイス。とくにヘッドライトとグリルは、よりエレガントで個性が際立つデザインに
インテリアは水平基調のデザインを採用。フロントウィンドウに車両情報を表示するアクティブ・ドライビング・ディスプレイ、3連メーターの右側に4.6インチのマルチインフォメーションディスプレイを採用するなど機能面も進化
デザインがテーマとなった前夜祭では、新型CX-5に加えて「RX-VISION」と「MX-5 RF」が会場に展示されていた