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【ニュル24時間 2017】90号車「SUBARU WRX STI」で参戦したSTIによる決勝後コメント

未達成の目標に向けて、STIチーム監督 菅谷重雄氏「またこの地に立ちたい」

2017年5月25日~28日(現地時間)開催

90号車「SUBARU WRX STI」とドライバー。左からティム・シュリック選手、カルロ・ヴァンダム選手、マルセル・ラッセー選手、山内英輝選手

 STI(スバルテクニカインターナショナル)は、5月27日~28日(現地時間)に開催された「第45回ニュルブルクリンク24時間耐久レース」の決勝レース後、チーム監督とドライバーのコメントを発表した。

 STIは、同レースのSP 3Tクラスに90号車「SUBARU WRX STI」で参戦、同クラス3連覇を目指していた。しかし、レース途中の車両火災により決勝レースを終え、結果はクラス5位となった。

STIチーム監督 菅谷重雄氏

「昨年我々自身が立てた目標がクリアできなかったので、それにあうクルマ、ディーラーメカニックも含め新しいプロジェクトメンバーで今年のNBRチャレンジに挑みました。なんとかクルマを間に合わせたのですが、新たなチャレンジについてはある程度の手応えをもって今週のレースに臨むことができました。結果は、あってはならない火災で終了ということになってしまいました。クルマのパフォーマンスはある程度検証できたし、進化は確認できました。しかし、この結果を招いたのは、どこかに見落としや思い込みがあったからかもしれません。今後またチャレンジできるなら、未達成の目標をクリアできるよう組み立てて、この地に立ちたいと思います」

ドライバー カルロ・ヴァンダム選手

「今週はまさに高い気温への対応に始まり、最後は火災で終わってしまいました。始まってみると、今までに経験のない高い気温の中、期待したパフォーマンスを発揮することがいかに難しいかを味わいました。最初のスティントでそれはあまりにも顕著で、その対策をして再スタートしましたが、勝利は逃げていってしまいました。しかし、まだポディアム圏内にいましたが、最後に僕のスティントで1周して第1コーナーを越え、なんの前触れもなく2速から3速にシフトアップした際、突然炎が上がりました。アクシデントのダメージによって左のドアが開けられなかったので、右側から車外に出たので僕自身はまったく無事でした。まったく今回はバッドラックでした。でも今回学んだことも多いので、次回はもっと幸運を引き寄せられると思います」

ドライバー 山内英輝選手

「クルマはちゃんと進化していたので、結果を出さなければならないところでした。チームとしても成長していたと思います。だから特に最後のアクシデントはとても残念です。あの時のチームのみんなの落胆した顔は忘れられないです。そのみんなの思いをぶつけ、来年こそはよい結果を出したいと思います。チャレンジしなければ成長はないですから」

ドライバー ティム・シュリック選手

「今週はまったく運がなかったようです。まずはやはり気温の高さに苦慮しましたし、アンダーステア傾向にも悩まされました。そして最後は、何が原因かはまだ知らされていないですが、火災を起こしてしまいました。本当に運に見放されたといってよいでしょう」

ドライバー マルセル・ラッセー選手

「全体的には運のない週末だったと思います。今年は事前テストをふくみ、とてもよい準備ができていたと思います。それなのに、最後にはクルマが燃えてしまうというまったく不運なアクシデントが待っていました。僕たちはベストを尽くしましたが、それでもバッドラックに見舞われることがあるものです」