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メルセデス・ベンツ、テレマティクス機能や先進安全装備を充実させた新型「Sクラス」
ACCに「自動再発進機能」追加。スマホでの入庫&出庫にも対応
2017年8月9日 16:12
- 2017年8月9日 受注開始(9月上旬から順次納車)
- 1128万円~3323万円
メルセデス・ベンツ日本は8月9日、内外装やパワートレーン、先進運転支援システムなどを刷新し、テレマティクスサービスなどに対応する新型フラグシップセダン「Sクラス」の受注を開始した。価格は1128万円~3323万円で、納車は9月上旬から順次行なわれる予定。
モデル | エンジン | 駆動方式 | ステアリング位置 | 価格 |
---|---|---|---|---|
S 400 | V型6気筒 3.0リッター直噴ツインターボ | 2WD(FR) | 左/右 | 11,280,000円 |
S 560 long | V型8気筒 4.0リッター直噴ツインターボ | 右 | 16,460,000円 | |
S 560 4MATIC long | 4WD | 左 | 16,810,000円 | |
S 600 long | V型12気筒 6.0リッターツインターボ | 2WD(FR) | 左 | 23,310,000円 |
メルセデスAMG S 63 long | V型8気筒 4.0リッター直噴ツインターボ | 右 | 24,510,000円 | |
メルセデスAMG S 63 4MATIC+ long | 4WD | 左 | 24,910,000円 | |
メルセデスAMG S 65 long | V型12気筒 6.0リッターツインターボ | 2WD(FR) | 左 | 33,230,000円 |
新しいSクラスでは、メルセデス・ベンツで「インテリジェントドライブ」と呼ぶ先進運転支援システムで備える「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」に「自動再発進機能」を新設定。先行車との車間距離を維持して追従走行するアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックを利用しているときに停車した場合、停車から30秒以内に先行車が再発進したことを検知するとドライバーがアクセル操作などをしなくても自動的に追従走行を再開するようになった。
また、ステアリング操作を補助する「アクティブステアリングアシスト」も機能を強化。車線が不明瞭だったり検知できない場合でも、周囲の車両やガードレールなどを検知してステアリングアシストが行なえるようになったほか、高速道路上での車線変更をアシストする「アクティブレーンチェンジングアシスト」を採用。ドライバーがウインカーを操作すると、ウインカーで指定された方向の車線に車両がいないことをシステムが確認したあと、自動的に車線変更(約80km/h~180km/hで走行中に、アクティブディスタンス・ディストロニック[自動再発進機能付]、アクティブステアリングアシスト作動時)する。
このほか、緊急時のステアリング操作をアシストする「緊急回避補助システム」、衝突時の衝撃音から乗員の耳を保護する「PRE-SAFEサウンド」、歩行者に加えて交差点での車両飛び出しにも自動緊急ブレーキが作動する「アクティブ ブレーキアシスト(歩行者/飛出し検知機能付)」などを新採用して安全性をさらに向上させた。
走行面では先進運転支援システムのほかに、「S 600 long」「メルセデスAMG S 65 long」に標準装備、「S 560 long」にオプション設定するサスペンションシステム「マジックボディコントロール」に、コーナーリング時に車体を最大2.65度内側に傾けて乗員に働く横加速度を軽減。より爽快で安定した走りを実現する「ダイナミック カーブ機能」を追加している。
先進装備では、クルマが通信を行なうことで利便性を高めるテレマティクスサービス「Mercedes me connect(メルセデスミーコネクト)」を初導入。事故を検知(エアバッグ、シートベルトテンショナー展開時)したり、車内ルーフ部分の「SOSボタン」を押すとコールセンターが消防に連絡する「24時間緊急通報サービス」、車内ルーフ部分の「Bコールボタン」を押すとツーリングサポートセンターと会話できる「24時間故障通報サービス」といった「安心安全サービス」のほか、スマートフォンなどを利用する「快適サービス」にも対応。
快適サービスでは車両に乗り込むことなくスマホを使って駐車場の入庫&出庫を操作できる「リモートパーキングアシスト」をはじめ、スマホで車両のドアロックの解錠&施錠ができる「リモートドアロック&アンロック」、駐車した車両の位置や走行中の車両位置をスマホアプリの地図上に表示する「駐車位置検索」、スマホからカーナビの目的地設定ができる「Send2Car」、車両の走行距離や燃料計、平均燃費などの情報をスマホアプリなどで確認できる「リモート(車両)ステータス確認」、天気情報やインターネットラジオを表示、使用できる「MB Apps」などを利用可能。
さらにメルセデスミーコネクトでは、24時間365日対応の専門オペレーターがカーナビの目的地設定や緊急時の病院の案内、レストランやホテルなどの検索・予約などを行なってくれる「メルセデス・ベンツ 24時間コンシェルジュサービス」も用意されている。
パワートレーンの刷新では、「S 400」で最高出力270kW(367PS)、最大トルク500Nm(51.0kgm)を発生し、高い環境性能を兼ね備えるV型6気筒 3.0リッター直噴ツインターボエンジンを採用。また、「メルセデスAMG S 63 4MATIC+long」では前後トルク配分を50:50から0:100の範囲で可変トルク配分し、高性能エンジンのパワーを4輪に最適配分する「AMG 4MATIC+」を搭載している。
外観では、フロントマスクに3本の光ファイバーを使ったラインを特徴とする新型ヘッドライトを採用し、全車のフロントグリルをツインルーバー化。エアインテークをワイドなデザインに改め、精悍でダイナミックな印象を表現。新型ヘッドライトは「セグメント最長」という照射距離を持つ「マルチビームLED(ウルトラハイビーム付)」をメルセデス・ベンツモデルとして初採用した。
車両後方のLEDリアコンビネーションランプには“満天の星空の輝き”をイメージさせる「クリスタルルック」を採用。被視認性を確保しつつ、状況に応じて発光量を調整して眩惑を防ぎ、見た目の華やかさと同時に安全性の向上も図っている。さらにLEDリアコンビネーションランプでは、解錠&施錠時に内側から外側、下側から上側に向けて流れるように点灯する「カミングホームファンクション機能」を導入した。
車内では、2個の高精細12.3インチワイドディスプレイを並べて1枚のガラスカバーで融合させた「コックピットディスプレイ」を採用。表示は「クラシック」「スポーツ」「プログレッシブ」の3種類から選択でき、ドライバーの視野にさまざまな情報がしっかりと入るよう設定している。また、ステアリングスポークにはタッチセンサー機能を内蔵するボタンを配置して、インフォテイメント系の各機能を簡単に操作できるようになっている。