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ユピテル、マイクロ波で“最長約2週間”の駐車監視を実現する360度記録対応ドラレコ「S10」

専用アプリを使って映像確認やセキュリティ解除などをスマホで操作可能

2017年9月 発売

オープンプライス

360度の記録に対応する車載監視カメラ&ドライブレコーダー「S10」。16GBのmicroSDカードが付属する

 ユピテルは、業界初となる「エリアセンサー」を搭載し、360度の記録に対応する車載監視カメラ&ドライブレコーダー「S10」を9月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円(税別)前後。

水平360度、垂直210度という広いレンズ視野角を実現して車両周辺のさまざまな情報を同時に記録。周囲の明暗差が大きい場合に映像を見やすく補正する「HDR(ハイダイナミックレンジ)機能」も搭載

 カメラのレンズが下方向を向く独自のスタイルを採用したS10は、水平360度、垂直210度という広いレンズ視野角を実現。フロントウィンドウにS10を1台設置するだけで、車両の前後左右から車内の様子まで記録可能になる。

 通常のドラレコとして、エンジンのON/OFFに連動して映像を記録する「常時録画」、Gセンサーで衝撃を検知すると前後の映像を別フォルダーに保存する「イベント録画」を行なうほか、エンジンをOFFにしたあとに各種センサーが起動して駐車監視を行なう「接近監視モード」を搭載。

 特許技術によって最長約2週間の駐車監視を可能にするエリアセンサーのほか、「衝撃センサー」「傾斜センサー」「ドアセンサー」などによって車両の異常を検知。映像を録画して車両に近づいた人物などを記録に残すほか、傾斜センサーとドアセンサーで異常を検知した場合は警報音を鳴らすことも可能となっている。また、夜間などでも映像を記録できるようにする「暗所撮影用LED」を搭載し、内蔵するGPSで接近監視モードによる駐車監視が必要ないエリア(半径50m)を最大200カ所まで登録できる「キャンセルエリア登録」も用意している。

「接近監視モード」の作動イメージ。「傾斜センサー」と「ドアセンサー」で異常を検知した場合は警報音を鳴らすことも可能

 エリアセンサーは独自のマイクロ波技術を使い、遠近2段階で物体を検知。「遠接近」を検出するとカメラが起動状態になり、「近接近」を検出すると記録を開始する。これによって駐車監視中の電力消費を最小限に抑え、最長約2週間という動作を実現する。

 このほか、走行中に発電した電力で充電し、接近監視モードにおける常時録画の対応時間を最大約12時間まで延長できるマルチバッテリー「OP-MB4000」(税別2万3000円)のオプション装着にも対応している。

 記録した映像は専用ビューアーソフトを使ってPCで再生できるほか、S10専用のスマートフォンアプリ「SQ Remote」によってリアルタイム再生が可能。さらにSQ Remoteでは、接近監視モードのON/OFFや録画モード切替、記録映像の再生などをスマホで操作できる。

専用ビューアーソフトでは写真の「魚眼表示」のほか、「パノラマ表示」「ドーム型表示」「拡大フラット表示」「リング型表示」「180度VRパノラマ表示」などで映像を再生できる
SQ Remoteを使い、スマホで「ライブ映像」や「レコーダー内映像」をチェックできる
SQ Remoteのアプリアイコン。iOS 8.9.10とAndroid 5.6に対応する
S10の装着イメージ。本体サイズは88×50×70mm(幅×奥行き×高さ)で重量は158g