スバル、「レガシィ」を改良し2.0リッター直噴ターボを搭載
2.5リッターの自然吸気は新世代ボクサーエンジンに

レガシィ ツーリングワゴン 2.0GT DIT

2012年5月8日発売
ツーリングワゴン:243万6000円~359万1000円
B4:226万8000円~343万3500円
アウトバック:269万8500円~372万7500円



 スバル(富士重工業)は5月8日、「レガシィ」シリーズを改良し発売した。価格は、ツーリングワゴンが243万6000円~359万1000円、B4(セダン)が226万8000円~343万3500円、アウトバックが269万8500円~372万7500円。

ツーリングワゴン 2.5i EyeSight S PackageB4 2.0GT DITアウトバック 2.5i EyeSight

 現行レガシィの発売から3回目となる今回の改良では、「全性能進化」をコンセプトに、「デザイン」「環境・燃費」「走り」「安心・安全」の4つの要素を進化。フロントグリルを中心に新しいスバルデザインモチーフを採用、水平対向4気筒 DOHC 2.0リッター直噴ツインスクロールターボエンジン、ロングストロークタイプの水平対向4気筒 DOHC 2.5リッターエンジン、高トルク対応リニアトロニックCVTや、軽量化を図った新リニアトロニックCVTを新搭載。先進安全運転支援技術「EyeSight(ver.2)」も進化させるなどしている。

ツーリングワゴン

ツーリングワゴン 2.5i EyeSightツーリングワゴン 2.5i EyeSight S Packageツーリングワゴン 2.0GT DIT

グレードエンジン変速機駆動方式価格アイドリングストップエコカー減税・補助金
2.5i水平対向4気筒 DOHC 2.5リッター
(FB25)
CVT
(新リニアトロニック)
4WD2,436,000円なし
2.5i L Package2,793,000円50%減税
補助金対象
2.5i EyeSight2,898,000円50%減税
補助金対象
2.5i EyeSight S Package3,003,000円補助金対象
2.5GT EyeSight水平対向4気筒 DOHC 2.5リッター
シングルスクロールターボ
(EJ25)
5速AT3,486,000円なし
2.0GT DIT水平対向4気筒 DOHC 2.0リッター
直噴ツインスクロールターボ(FA20)
CVT
(高トルク対応リニアトロニック)
3,591,000円補助金対象


B4

B4 2.5i EyeSightB4 2.5i EyeSight S PackageB4 2.0GT DIT

グレードエンジン変速機駆動方式価格アイドリングストップエコカー減税・補助金
2.5i水平対向4気筒 DOHC 2.5リッター
(FB25)
CVT
(新リニアトロニック)
4WD2,268,000円なし
2.5i L Package2,635,500円50%減税
補助金対象
2.5i EyeSight2,740,500円50%減税
補助金対象
2.5i EyeSight S Package2,845,500円補助金対象
(車重1520kg以上)
2.5GT EyeSight水平対向4気筒 DOHC 2.5リッター
シングルスクロールターボ
(EJ25)
5速AT3,328,500円なし
2.0GT DIT水平対向4気筒 DOHC 2.0リッター
直噴ツインスクロールターボ(FA20)
CVT
(高トルク対応リニアトロニック)
3,433,500円補助金対象


アウトバック

アウトバック 2.5i EyeSightアウトバック 2.5i EyeSight S Packageアウトバック 3.6R EyeSight

グレードエンジン変速機駆動方式価格アイドリングストップエコカー減税・補助金
2.5i水平対向4気筒 DOHC 2.5リッター
(FB25)
CVT
(新リニアトロニック)
4WD2,698,500円補助金対象
(車重1520kg以上)
2.5i L Package3,024,000円50%減税
補助金対象
2.5i EyeSight3,129,000円50%減税
補助金対象
2.5i EyeSight S Package3,234,000円補助金対象
3.6R EyeSight水平対向6気筒 DOHC 3.6リッター
(EJ36)
5速AT3,727,500円なし

新リニアトロニックCVT

 自然吸気の2.5リッターモデルは、従来よりロングストローク化することで中低回転域のトルク向上が図られ、SOHCからDOHCとなったFB25 水平対向4気筒 DOHC 2.5リッターエンジンを搭載。軽量化・レスポンスの向上が図られた新リニアトロニックCVTと組み合わされ、ベースグレードの2.5iを除きアイドリングストップ機構を装備する。

 また、ツーリングワゴンとB4においては、従来型と同様のEJ25 2.5リッター シングルスクロールターボエンジン(EJ25)を搭載する2.5GT EyeSightと、新搭載の2.0リッター 直噴ツインスクロールターボエンジン(FA20)を搭載する2.0GT DITをラインアップ。

 2.0リッター直噴ターボエンジンのFA20は、86.0×86.0のボア×ストロークを持つため型式名称こそ「BRZ」に搭載された2.0リッター自然吸気エンジンと同様だが、直噴機構はトヨタのD-4ではなく、スバル独自のものを搭載。エンジンブロックなど、多くの部品が異なるものになっている。

2.0リッター直噴ターボのFA20エンジン高トルク対応リニアトロニックCVT。8速のステップ機構を持つ

 最高出力は221kW(300PS)/5600rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/2000-4800rpmと、2.5リッターターボに比べて最高出力で11kW(15PS)、最大トルクで50Nm(5.1kgm)向上。新開発の高トルク対応リニアトロニックCVTと組み合わされ、燃費はツーリングワゴンでJC08モードが12.4km/L(2.5GT EyeSightは10.2km/L)、10・15モードで13.2km/L(同11.2km/L)。ただし、この2.0GT DITにはEyeSightの設定がなく、9月に発売予定となっている。

2.0GT DITは専用リアエンブレムをはじめ、数々の専用装備が奢られるマフラーカッター(デュアル)18インチアルミホイール(ガンメタリック塗装+切削光輝)
ファブリック(スポーティクロス)/合成皮革シート(オフブラック、ブルーステッチ)LEDアクセサリーライナー(ディーラー装着オプション)本革アクセスキーカバー(DITロゴ入り、ブルーステッチ、ディーラー装着オプション)

エンジン

種類水平対向4気筒 DOHC 2.5リッター水平対向4気筒 DOHC 2.5リッター
シングルスクロールターボ
水平対向4気筒 DOHC 2.0リッター
直噴ツインスクロールターボ
水平対向6気筒 DOHC 3.6リッター
形式FB25EJ25FA20EZ36
ボア×ストローク(mm)94.0×90.099.5×79.086.0×86.092.0×91.0
排気量(cc)2498245719983629
圧縮比10.09.510.610.5
最高出力[kW(PS)/rpm]127(173)/5600210(285)/6000221(300)/5600191(260)/6000
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]235(24.0)/4100350(35.7)/2000-5600400(40.8)/2000-4800335(34.2)/4400
燃料種類無鉛レギュラー無鉛プレミアム無鉛プレミアム無鉛レギュラー

 エクステリアでは、ヘキサゴングリルとヘッドライトのデザインを変更。フロントバンパーとあわせ、よりワイド感を強調したものとなった。アウトバックはより力強さを強調した専用グリルとバンパー、大型フォグランプを装備。スバルSUVシリーズのフラッグシップとしての存在感を表現したとする。

ツーリングワゴン&B4のデザインが変更されたフロントまわりHIDロービームランプ(ツーリングワゴン&B4)
アウトバックは専用デザインのフロントグリルとなるHIDロービームランプ(アウトバック)大径フロントフォグランプ(アウトバック)

 インテリアでは、インストルメントパネルの加飾をシルバーからダークメタリック調へと変更。SI-DRIVEのスイッチや電動パーキングブレーキのスイッチの配置を見直した。また、2.5iを除くグレードでは、マルチインフォメーションディスプレイ付きルミネセントメーターを搭載。メーター中央に3.5インチのカラー液晶を配置し、燃費情報やEyeSight(ver.2)の動作状況を表示する。

ツーリングワゴン 2.5i EyeSight S Package(LEGACY プレミアムサウンドシステム&HDDナビゲーションシステムはメーカー装着オプション)
アウトバック 2.5i EyeSight(本革シート・アイボリー、LEGACY プレミアムサウンドシステム&HDDナビゲーションシステムはメーカー装着オプション)
マルチインフォメーションディスプレイ付ルミネセントメーターマルチインフォメーションディスプレイ付ルミネセントメーター 3.5インチ カラー液晶ディスプレイ
SI-DRIVE&クルーズコントロールスイッチ電動パーキングブレーキは、センターコンソール上に移動した

 安全面においては、EyeSight(ver.2)の画像認識処理を変更することで、遅い車両への追いつき時の応答性、カーブ時の前走車認識性能を向上。アイドリングストップ機構搭載車においては、全車速追従クルーズコントロール動作時などを含め協調制御を実現。前走車に続き停車した際にブレーキペダルを踏むことなくアイドリングストップが作動し、再発進時には追従走行が行われる。また、一定車速以上でアクセルとブレーキが同時に踏まれた場合、エンジン出力を絞りブレーキを優先するブレーキオーバーライドを標準装備とした。

(編集部:谷川 潔)
2012年 5月 8日