ボルボ、スポーツコンパクト「V40」を国内発売

　ボルボ・カー・ジャパン（ボルボ・カーズ・ジャパン）は、5ドアCセグメント車「V40」を、2月19日に発売した。

　同社が「プレミアム・スポーツコンパクト」と称するCセグメント車。同社ラインアップでは最小のエントリーモデルとなる。これまでこのクラスには、セダンの「S40」、ワゴンの「V50」、クーペの「C30」をラインアップしてきたが、V40はこの3台を統合したモデルとなる。

　4370×1785×1440mm（全長×全幅×全高）のボディーのフロントに、直列4気筒DOHC1.6リッター直噴ターボエンジン「T4」と、6速デュアル・クラッチ・トランスミッション「パワーシフト」を横置きに搭載し、前輪を駆動する。

　ボルボ初のアイドリングストップ機構を搭載し、JC08モード燃費16.2km/Lを実現した。75％のエコカー減税が適用される。

　スタイリングはワイド＆ローで、フロントグリルからAピラー付け根までのキャラクターライン「Vシェイプ」や、後方へ緩やかに下っていくルーフラインなど、スポーティーなルックスに仕立てられている。また、リアウインドー形状やリアドアハンドルでキックアップするショルダーラインなどを、1960年台のボルボのスポーツクーペ「P1800」とスポーツワゴン「P1800ES」から引用した。

　インテリアはボルボ車でお馴染みのスカンジナビアンデザインだが、同社初のカラー液晶メーターパネルを採用。パネルのグラフィックデザインを「エレガンス」「エコ」「パフォーマンス」の3種類で切り替えることができる。

　また、7色から切り替えられるアンビエント・ライト、フレームレス・ルームミラー、イルミネーテッド・シフトノブなどを採用。

　「T4」と「T4 SE」が用意され、T4は16インチ、T4 SEは17インチホイールを装備し、インテリアはT4がテキスタイル、T4 SEがT-Tec/テキスタイルになるなどの違いがある。

　T4 SEにはパノラマガラスサンルーフがオプションで用意される。

カラー液晶メーターパネルはグラフィックをエレガンス、エコ、パフォーマンスに手動で切り替えることができる

上級車以上の安全装備

　エントリーモデルながら、ボルボの上級モデル同様に安全装備が充実しており、オプションにはボルボ車で初の装備も用意されている。

　まず、レーザーセンサーを採用した低速自動ブレーキ「シティ・セーフティ」を全車に標準で搭載。シティ・セーフティの動作速度が従来の30km/hから50km/hに向上した。

　また、世界初の歩行者保護装置「歩行者エアバッグ」が、6万円のオプションとして用意される。これはフロントウインドー下から外に向けて展開されるエアバッグで、歩行者との衝突時に歩行者のダメージを軽減する。

歩行者エアバッグ

　10種類の安全装備が含まれる「セーフティ・パッケージ」（20万円のオプション）には、歩行者検知機能付き自動ブレーキ「ヒューマン・セーフティ」、「車速追従機能付きアダプティブ・クルーズコントロール」、前方車との車間距離が近づくと警告灯で知らせる「車間警告機能」、ドライバーの疲労を検知して警告する「ドライバー・アラート・コントロール」、死角の車両を知らせる「ブラインドスポット・インフォメーション・システム」、制限速度などの道路標識をカメラで認識してメーターパネルに表示する「ロード・サイン・インフォメーション」、対向車や先行車を検知してヘッドライトをハイビームからロービームに切り替える「アクティブ・ハイビーム」（アクティブ・ベンディング・デュアル・キセノンヘッドライト装着車のみ）が含まれる。

　加えて、ボルボ初の装備として蛇行した時にステアリングを振動させて警告・修正する「レーン・キーピング・エイド」、車両の両側車線から急接近する車両を警告する「レーン・チェンジ・マージ・エイド」、後退時に左右から来る車両を警告する「クロス・トラフィック・アラート」が、セーフティ・パッケージに入る。

　さらに、縦列駐車支援システム「パーク・アシスト・パイロット」がアクセサリーとして設定される。これは、システムの指示通りにブレーキと前進後退の操作をするだけで縦列駐車できる装備。システムがステアリング操作をすることで、全長の約1.2倍のスペースに縦列駐車できるとしている。

ロード・サイン・インフォメーション

パーク・アシスト・パイロット