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テスラ モーターズ、ショールーム機能を持つ「テスラサービスプラスセンター横浜」開設

9月8日の「モデルS」納車開始に合わせ、国内3個所目の販売拠点がオープン

「モデルS」納車開始に合わせてオープンする「テスラサービスプラスセンター横浜」
2014年9月8日オープン

 テスラ モーターズジャパンは9月2日、神奈川県横浜市にある同社の新しい店舗「テスラサービスプラスセンター横浜」を報道向けに公開した。青山店、大阪店に続く3個所目の販売拠点となるほか、既存の「ロードスター」や、9月8日に納車を開始する「モデルS」のオーナーに対して点検や整備、充電などのサービスを実施。モデルSの納車開始に合わせて9月8日から営業を開始する。

テスラサービスプラスセンター横浜
所在地:神奈川県横浜市戸塚区上矢部 995-1
リフト:8基
営業時間:10時~19時(平日)、9時~18時(土日祝日)
Tel:03-6890-7701

テスラサービスプラスセンター横浜の外観
エントランス脇に用意された車いす用のスペースを含め、40台分の駐車スペースを設定
敷地内の一角に、オープンスペースとなる充電区画を設定。営業時間外でも利用できるよう工夫している
ディーラー機能を合わせ持つエントランススペース。右ハンドル仕様のモデルS P85とベアシャシーが展示されていた
米国 カリフォルニアにあるテスラの工場をイメージして、白と赤を使ったコーポーレートロゴなどで内装を演出
エントランス左側は「デザインスタジオ」エリア。内外装やホイールなどの各種マテリアルがチェックできる
大型タッチパネルでは、テスラのホームページにも用意されている「コンフィギュレーター」も体験できる。ボディーカラーや内装の装備などをタッチ操作で変更して、仕上がり予想を細かくチェック可能
エントランス左側にはオリジナルグッズを展示。ロゴマーク入りのTシャツやキャップ、マグカップなどを購入できる
サービス窓口は3個所
タイヤ交換などのそれほど時間がかからない作業が終わるまで待機するウェイティングスペース
8月からテスラ モーターズジャパン 社長に就任した樺山資正氏

 サービス施設の内覧会の前には、テスラ モーターズジャパン 社長の樺山資正氏から施設の紹介や、まもなくスタートするモデルSのデリバリーに向けた意気込みなどが語られた。このなかで樺山氏は「私たちはこのモデルSをもって、これまでのガソリンエンジン車ではできなかったようなことを含め、ドライビングエクスペリエンスを再定義したいと思っています。このサービスセンターのような拠点を増やすことでお客さまにご安心いただき、電気自動車を普及させることで、より早くサステイナブルな環境作りを進めることが会社のミッションであると考えています」とコメントしている。

同時に15台以上の整備が行えるサービスベイエリア
車両重量が2108kgもあるモデルSに対応する8基のリフトを備える
光学式の3Dアライメントテスターを導入
すっきりとフラットなモデルSのフロア下
日本初上陸という最新のタイヤチェンジャーとホイールバランサーを採用
船便でやってくる車両を納車前に磨き上げるポリッシュルーム
2010年に発売されたロードスターにも対応
納車式などにも利用されるカープールエリア。壁面には壁掛け設置タイプの充電器を3個所設定

モデルS(右ハンドル仕様)

 これまでCar Watchで紹介してきたモデルSは、すべて海外仕様の左ハンドル車となっていたが、デリバリー開始が間近に迫った今回の取材では、日本国内で販売されることになる右ハンドル車が試乗車として店頭に並んでいた。価格は60kWhバッテリー標準モデルが823万円、85kWhバッテリー標準モデルが933万円、85kWhパフォーマンスモデルが1081万8000円。

モデルS(右ハンドル仕様)
充電ポートは車両の左後方。リアコンビランプのコーナー部分をリッドとして利用している
CHAdeMO(チャデモ)方式の充電ケーブルと接続するための変換アダプターを全車に標準装備
駆動用のモーターを車両後方に配置するモデルSでは、フロントノーズ内部を収納スペースとして利用している
車両後方のラゲッジスペースは、通常時で744.7L、リアシートを格納すると1645.2Lの容量を持つ。光の加減によってフロアマットとパーセルシェルフに「TESLA」の文字が浮かび上がる仕様
85kWhパフォーマンスモデルに標準装備されるカーボンスポイラー。航続距離への影響を最小限に抑えながら、高速走行時のリアのリフトを77%軽減するという
27万6000円高のオプションとして用意されている全面ガラス製パノラミックルーフ。前半分は車両外側で後方にスライドオープン
特徴的なドアのアウターハンドル。表面をスワイプしたり、リモコンキーでアンロックするとせり出してくる仕組み
標準仕様はファブリックシート。ブラックの表皮に赤いパイピングを組み合わせるパフォーマンスレザーシート(写真)は27万6000円高
電源OFFの状態では、液晶パネルを使うメーターやセンターコンソールがブラックアウトして鏡面状になる内装デザインも特徴的
インパネ中央の縦型17インチタッチスクリーンは、状況に合わせてカーナビやエアコン表示などさまざまな車両の操作を担当
メーターパネルも全面が液晶パネルで構成。表示内容を自在に変更できる
コーナーに設置されている「パーキングセンサー」が車両の近くを通り過ぎた人に反応して、タッチスクリーンの画面表示がバックビューモニターに自動切り替え
エントランススペースに置かれたモデルSのベアシャシー。アルミニウムと高張力鋼板を組み合わせ、軽量化と安全性を両立させる
タイヤサイズは前後245/45 R19。グッドイヤーの「EAGLE RS-A2」を装着していた
車両前方に装着するラジエターは、フロア下に搭載するリチウムイオンバッテリーを冷却する
車速感応型のバリアブルレシオ電動パワーステアリングを採用
バッテリー容量は60kWhと85kWhの2種類
リアタイヤの車軸より後方に駆動用のモーターとインバーターを搭載し、前後重量配分は48:52となる

(編集部:佐久間 秀)