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スバル、SGPこと次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM(スバルグローバルプラットフォーム)」初公開

将来の電動化にも対応。全車種を1つのプラットフォーム設計構想で

2016年3月7日発表

 スバル(富士重工業)は3月7日、次世代プラットフォームとして開発を進めている「SUBARU GLOBAL PLATFORM(スバルグローバルプラットフォーム)」の概要を発表した。

 SUBARU GLOBAL PLATFORMは、同社が2014年に中期経営ビジョン「際立とう2020」で掲げた“スバルブランドを磨く6つの取り組み”の一環として開発を行なっているもので、スバルのコア技術である「水平対向エンジン」「シンメトリカルAWD」「アイサイト」とともに、次世代のスバル車を構成する基盤となる技術に位置付けられている。

 そのSUBARU GLOBAL PLATFORMは2025年までを見据えた次世代プラットフォームとしており、「スバル史上最高レベルの総合性能進化」「将来の電動化にも対応し、全車種の開発を1つのプラットフォーム設計構想で実現」という2点を大きなポイントとして掲げている。

「スバル史上最高レベルの総合性能進化」

 まず「スバル史上最高レベルの総合性能進化」では、性能やスペックの先にあるスムーズさや気持ちよさといった「感性の領域」において、新しい質の高い走りを実現。具体的には「@まっすぐ走れる」「A不快な振動騒音がない」「B快適な乗り心地」を高次元で実現したという。

@まっすぐ走れる
車体・シャシー各部剛性の大幅な向上(現行比1.7〜2倍)やサスペンションなど足まわり機構の進化、さらなる低重心化により、ドライバーの意志に忠実な高い操舵応答性を実現。操舵時の無駄な挙動がなく、路面に吸い付くようにまっすぐ走れることで、高い直進安定性が求められる将来の自動運転走行も見据えた走行性能を実現する。

A不快な振動騒音がない
フレーム構造の最適化や各部パーツの結合強化などにより、車体ねじり剛性を現行比1.7倍に向上。さらに、車体の共振や歪を分散し、ステアリングやフロア、シートの振動を大幅に低減することで、車格を超えた快適性を実現する。

B快適な乗り心地
サスペンション取付け部の剛性を向上することで、車体側をたわませることなくサスペンションの緩衝性能を十分に機能させることで、路面の凸凹を感じさせない快適な乗り心地を実現。さらに、リアスタビライザーを車体へ直接取り付けることで、車体の揺れを現行比で50%低減する。

 さらに世界最高水準の「安全性能」も有し、アクティブセーフティではより一層の低重心化の追求により、重心高を現行比5mmダウン。大幅な剛性向上や足まわりの進化と合わせることで、より安定した走りを実現し、高性能なスポーツモデルと同等の高い危険回避性能を実現。

 また、パッシブセーフティについては、より効率的に衝突時のエネルギー吸収を可能とするフレーム構造の採用や、ホットプレス成形材などの高張力鋼板採用拡大による車体強度の向上により、衝突エネルギー吸収率を現行車比で1.4倍に向上。さらに、2025年ごろにおいても世界最高水準の衝突安全性能を実現できるポテンシャルを持つプラットフォームとして紹介されている。

「将来の電動化にも対応し、全車種の開発を1つのプラットフォーム設計構想で実現」

 もう1つのポイントとなる「将来の電動化にも対応し、全車種の開発を1つのプラットフォーム設計構想で実現」では、「インプレッサ」から「レガシィ」まで全車種を1つのプラットフォーム設計構想で開発することを明らかにした。

 すべての車種の主要諸元を1度に企画ながら、車種に合わせてプラットフォームを柔軟に変化させることで、ラインアップ全体の商品力を底上げしつつ、車種ごとの特長を生かした開発を可能にしたとしており、ガソリンエンジンだけでなくハイブリッド(HV)やプラグインハイブリッド(PHV)、電気自動車(EV)といった、さまざまなパワーユニットにも1つの設計構想で対応できるという。

 そのほか、従来は別々の生産設備で製造していた複数車種のプラットフォーム部材が同一の生産設備で製造可能になるなど、協力企業を含め生産効率を向上させることも発表。さらに設計構想の統一により、国内2工場と米国SIA(Subaru of Indiana Automotive)の各生産ラインがそれぞれ複数車種を生産する「ブリッジ生産」が容易になり、グローバルでの柔軟な生産体制を実現する。

(編集部:小林 隆)