リンク栃木ブレックスの大宮選手がツインリンクもてぎの応援団長に 夏休みのファミリー向けイベントなども紹介 |
ツインリンクもてぎの応援団長に就任した大宮選手 |
■リンク栃木ブレックスの大宮選手が応援団長に
バスケットボールチーム「リンク栃木ブレックス」の大宮宏正選手がツインリンクもてぎの応援団長就任し、その就任式が7月16日に開催された。リンク栃木ブレックスは、日本のバスケットボールリーグ「JBL」に所属する8チームの内の1つで、ツインリンクもてぎのある栃木県を拠点とする。大宮宏正選手は茂木町出身で、同チームでは197cm・92kgの体格を活かし、フォワードを担当。フォワードとしてバンバン得点を取る大宮選手のように、ツインリンクもてぎにも来場者をドンドン呼び込んでほしいという思いから、応援団長への就任を要請し、大宮選手が快諾したことから就任式の開催となった。
ツインリンクもてぎの記念碑の前で記念撮影。右が大宮選手。左はツインリンクもてぎ支配人の井戸川靖氏 |
大宮選手は就任式の冒頭に、応援団長就任の話をもらったことと、自分を育ててくれたとして地元の茂木町に対する感謝の言葉を述べた。リンク栃木ブレックスは、バスケットボールの本場、米プロリーグNBA傘下の「インディアナポリス・ペーサーズ」とつながりがあり(栃木県とインディアナ州は姉妹都市提携している)、ペーサーズのカラーをチームカラーとして踏襲していると言う。そして、ペーサーズの拠点のインディアナポリスがインディカー・シリーズのインディ500を開催するインディアナポリス・モーター・スピードウェイがある有名な都市であることを知って驚いたそうである。「自分も今回の話をいただいて、初めてツインリンクもてぎが日本で唯一インディカー・シリーズを開催しているということを知りました。そのことを知らない人たちにもっと知ってもらえるよう、応援団長として努力していきたい。リンク栃木ブレックス、ツインリンクもてぎとリンクつながりなので、みんなでリンクしていきたいですね」と語った。
■「ガキ大将の夏」体験会
就任式の後は、大宮選手も参加する形で、夏休みイベント「ガキ大将の夏」体験会がスタート。ガキ大将の夏とは、ツインリンクもてぎの夏のイベントで、里山、虫、水遊びのテーマのもと、お父さんやおじいちゃんが子供のころに野山で夢中になって遊んださまざまな体験を、子供たちが一緒に体験できるというイベントだ。7月18日から8月23日まで開催される。
体験会の最初に、ツインリンクもてぎ内の施設の1つで、森の自然体験ミュージアム「ハローウッズ」のクラブハウスに移動。昼食時ということもあり、バーベキュー体験から始まった。大宮選手、ツインリンクもてぎのスタッフ、そして報道陣も加わってのバーベキューだ。シーフード風のジャンボお好み焼きも追加されており、まさにはち切れんばかりにお腹一杯にいただく。この日、ツインリンクもてぎのロードコースでは、バイクの一般向けサーキット走行会が行われていたのだが、エキゾーストノートを聞きながら食べるのは、河原でのバーベキューとはまたひと味違う感じだった。
ハローウッズの前庭。ツインリンクもてぎ内に豊かな自然が広がる | ハローウッズにあるバーベキュー用の食事スペース |
ちなみに、バーベキュー1人分の価格は、2075円から3125円まで3種類。牛カルビ、豚ロース、ベーコン、フランクフルト、キャベツ、ピーマン、タマネギ、もやし、焼きそばがベーシックセットだ。中クラスの2600円セットは、ハムステーキとウィンナーが加わる。最上級の3125円セットは、中セットの牛カルビが上カルビに、フランクが上フランクに、ハムステーキが手羽ぎょうざに変わる形だ。また、このほかに3種類ともイス、テーブル、お皿、おはし、木炭コンロ、木炭といった用品と、タレ、油もついてくる。ジャンボお好み焼きは、1名1235円。豚バラ、ミックスチーズ、干しえび、揚げ玉、切りイカ、キャベツ、しめじ、卵、お好み焼き粉、焼きそば、ソース、マヨネーズ、紅しょうが、削り節、青のりのセット内容だ。用品としては、バーベキューセットに加え包丁セット、鍋セット、鉄板(大)が用意される。木炭コンロは、ツーバーナーガスコンロにすることも可能だ。なお、直接食材や道具を持ち込んでのデイキャンプを楽しめる「フリーデイキャンプ」というプランもある(利用料金1名1050円)。
鉄板の高さが低くてつらそうだが、上手にお好み焼きをひっくり返していた大宮選手 | みんなでわいわいとやりながら食べられるバーベキューは美味しい |
そのほかハローウッズは、オートキャンプ場としての機能も有する。全59サイトあり、ログキャビン、テントサイトの個別・林間や電源付き・なしなど6種類に分かれ、シーズンや休前日などで料金が変わるので、かなり料金に幅がある。詳しくは公式サイトを見ていただきたい。また、キャンプ用品はすべて用意してもらえる「手ぶらでOKキャンプセット」もあり、手軽に宿泊できる仕組みだ。こちらはサイト利用料とは別に、4名までで1泊5000円(追加1名で+1000円)となっている。2泊以降は、料金半額で利用可能だ。
■森の空中回廊「クラーネ」体験
続いては、ハローウッズの森(東京ドーム約9個分の42haの面積を有する)の中にある「どんぐりの森」という山に登って、森の空中回廊「クラーネ」というアトラクション体験。クラーネはワイヤーを滑車で滑って山から山へ移動するジップスライドなどから構成され、木々の樹冠部分の観察を楽しめる(単純に爽快というのもあるが)。今回はどんぐりの森の山頂のカブトムシの丘にある地上11mと18mの2段構造になっている樹冠タワーに上って森林の上部の眺めを見たあと、すぐそばにあるジップスライドの練習ステージを1度体験し、いきなり最長の133m、谷底までの高さ26mというオニヤンマラインを渡るプログラムだった(本来のコースは、6つのジップラインと3つのつり橋で構成されており、山をぐるっと回る形で、コース全体を指して「樹間トレイル」という)。
なおクラーネの1回の利用料だが、大人(18歳以上)が2500円、子供(小学4年生~高校生)が2000円となっている。所要時間は全行程90分、利用条件は小学4年生以上、身長140cm以上、体重100kg以下。
■子供も大人も夢中になる「ザリガニフィッシング」
再びハローウッズのクラブハウス前の庭に戻り、今度はそこに人工的に設けられたハート池で「ザリガニフィッシング」を体験。お手製の釣り竿の先に糸が結びつけられており、その先端にエサとしてさきイカが結びつけられているという具合。
これを、岩場や沈められているブロックなどの陰、草の生え際などに投げ込むと、ザリガニがハサミで食らいついてくるので、釣り上げることができる。魚釣りとは異なり、水の中でじっとしているザリガニが見えることも多いし、その前にエサを垂らしてあげれば、ほぼ確実にかじりついてくるので、釣りやすいというわけである。釣ったザリガニは1つのバケツに集めていたのだが、30分ぐらいで数十匹になり、大量にワサワサしているシュールな光景を拝むことができた。ちなみに、ここのザリガニは、敷地内の「ハッチョウトンボの棚田エリア」に大量に生息しているらしく、スタッフが釣ってはハート池に持ってきているそうである。
報道陣やスタッフみんなで大ザリガニフィッシング大会 | ハート池の滝の部分ではザリガニが顔を出していた | 記者も簡単に釣ることができました |
30分ぐらい楽しんで、全員でこれだけゲットした |
ザリガニフィッシングは、7月18日以降の夏休み期間中に毎日開催の予定で、平日は9時30分から17時30分まで、土日祝日は9時30分から18時まで開催(受付は終了時刻の30分前まで)。1回の利用料金は1名500円となっている。
■夜のハローウッズの森でカブトムシとクワガタ採集
昼間のイベント紹介はここで終了となり、夜は「カブトムシ・クワガタ採集宿泊プラン」体験。ツインリンクもてぎ内にあるホテル「ホテルツインリンク」宿泊と、20時から1時間ほど、夜のハローウッズの森でカブトムシやクワガタなどの昆虫採集がセットになったプランだ。
昆虫採集は、夜のハローウッズの森に入って、どんぐりの森の山頂に近いアカネズミの広場で行う。1部屋に1つ虫かごが提供され、エサや飼育ガイドなど飼育セットも1セットもらえるようになっている。
夜の山中はさすがに危険なので、ツインリンクもてぎ所属の専門スタッフ「ハローウッズキャスト」が先生として案内してくれる。先生は、「夜は、カブトムシ以外にハチの巣などが落ちて来ることもあるので、むやみに木を蹴飛ばさないでください」といったためになる話や、家族連れの場合は「一番夢中になるのがお父さんで必ず最初に行方不明(笑)になります。次は、子供のためにとがんばるお母さんが行方不明になります」といった経験に基づく笑い話を聞かせてくれた。
カブトムシはこれからがシーズン本番ということで、この日はやや少なめ。それでも、クワガタとあわせていくつかの木で見つけることができた。樹液の酸っぱいにおいがしたら、そのにおいのする木の周囲をチェック。木が傷ついて樹液がにじみ出ている部分があれば、そこにいる可能性がある。なお、クワガタは大きな音を立てて近づくと、驚いて逃げようとして木から落ちてしまうことが多い。大人も子供も「いたー!」などと大声を出して捕まえに行きたいところだろうが、できるだけそうっと近づくようにしよう。
ホテルツインリンクのカブトムシ・クワガタ採集宿泊プランは、7月11日からスタートしている。8月13日(8月1日と8日は除外)まで実施され、宿泊日時によって料金は異なるものの、1泊2食付きの料金は、大人(中学生以上)が1万3000円から1万6000円(曜日や日程で変化)、子供(小学生)が9100円から1万1200円、幼児(3歳~未就学児童)が6500円から8000円となっている。各日限定80名だ。
以上、ツインリンクもてぎのファミリーで楽しめるイベントの数々の体験リポートはいかがだっただろうか。8月8日、9日に行われる、フォーミュラ・ニッポン第6戦の観戦宿泊プランなども用意されているので、自分はレースを見たいけど子供たちにもどこかへ連れて行ってあげたいというお父さんにとって、一挙両得な夏休みを送れるというわけだ。
レース開催日でなくとも、自然を親子で満喫したい人など、いろいろな形で楽しめるイベントや、夏休み向けの宿泊プランが多数用意されているので、ツインリンクもてぎのWebページをチェックしてみよう。ツインリンクもてぎは単にサーキットとというわけではなく、自然と触れあえるオートキャンプや、ASIMOに会えたり、ビンテージカーのコレクションがあったりと、複合的に楽しめる施設なので、夏休みにぜひ活用してみてほしい。
(デイビー日高)
2009年 7月 22日