NEXCO中日本、「圏央道」海老名JCT~海老名ICの開通日を発表
2010年2月27日15時開通

開通区間の「圏央道」海老名JCT~海老名IC

2010年2月27日15時開通



 NEXCO中日本(中日本高速道路)は12月21日、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)海老名JCT(ジャンクション)~海老名IC(インターチェンジ)の、1.9kmの区間が、2010年2月27日15時に開通すると発表した。

開通区間

 今回開通する区間は、圏央道の東名高速道路~中央自動車道をつなぐ一部区間で、海老名JCT(神奈川県海老名市社家)から海老名IC(神奈川県海老名市中新田)までの、延長1.9kmの区間。東名高速道路から圏央道への専用連絡路として、厚木IC(神奈川県厚木市岡田)から、海老名JCT(神奈川県海老名市社家)までの、延長1.1kmの区間も同時に開通する。

 圏央道は、首都圏中心部から半径約40kmから60kmの位置に計画されている延長約300kmの自動車専用の高規格幹線道路。都心からの放射状道路をつなぐ環状道路で、都心に集中する交通のうち、通過する交通を適切に分散し都心部の混雑緩和による走行時間の短縮や走行経費の節約及び環境改善などが期待されている。

 開通により、海老名市や寒川町など相模川の東側に位置する地域では、混雑している相模川に架かる橋を渡らなければ高速道路を利用することができなかったが、相模川の東側に海老名ICが完成することにより、相模川を渡らないで高速道路を利用できるようになった。また周辺地域では伊勢原市内にある救急医療施設への搬送時間の短縮による救命率の向上などの効果が期待されている。

 開通する海老名JCTと既存の厚木ICとの距離は約1kmと近接しているため、安全性や渋滞への影響等に配慮し、厚木ICから海老名JCTとの間に圏央道との専用連絡路が整備されている。

 これにより、東名高速の名古屋方面から、また、小田原厚木道路など厚木IC(料金所)から圏央道を利用する場合には、厚木ICに整備される専用連絡路の入口からでなければ圏央道には入れないので注意が必要だ。

周辺地域の高速道路へのアクセスが改善。海老名市役所からは「40分」が「10分」に短縮、寒川町役場からは「40分」が「20分」に短縮される今回開通する区間では、東名の厚木ICに集中する交通が海老名ICへの分散により、厚木IC周辺やその他の道路の混雑緩和とそれに伴う環境改善が期待されている
第3次救急医療施設までの搬送施設の1つである東海大学病院まで、開通後の圏央道を利用することにより所要時間の短縮が図られ、救命率の向上に寄与するとしている。一例として、海老名市役所と東海病院までの搬送時間が35分となるものが圏央道を利用することで23分に短縮される名古屋方面から圏央道に入る場合は、海老名JCTの手前、厚木IC付近に入口があるので注意。厚木IC料金所からは、東名に入らず専用連絡路へ入らなければならない

(椿山和雄)
2009年 12月 21日