ニュース
NEXCO東日本、常磐道 守谷SA(上り)を3月19日10時リニューアルオープン
ステーキ専門店「クックバーン」「茨城大勝軒」などが初出店。災害時は防災拠点としても機能
(2014/3/17 14:53)
NEXCO東日本(東日本高速道路)は3月14日、リニューアル工事を行っていた常磐自動車道 守谷SA(サービスエリア)の内覧会を開催した。3月19日10時より商業施設が「Pasar守谷」としてリニューアルオープンする。このPasar守谷は茨城県初の「道ナカ商業施設」であることに加え、災害時には防災拠点としても機能する施設として注目されている。
守谷という名前は緑豊かな森に由来することから、リニューアルした守谷SA(上り)は「恵みの森」をイメージしたデザインとされ、館内各所に木材を使用。「旅の思い出があふれる、賑わいの場」を創出しているという。
同社の商業施設「Pasar(パサール)」としては5店舗目となるPasar守谷。レストランやフードコート、カフェ、ベーカリー、ショッピングコーナーには、地元の食材などを積極的に利用した21店舗が入居する。
フードコートには高速道路初出店となるステーキ専門店「クックバーン」、鉄板焼きグルメ「ぼてぢゅう屋台」、「東池袋大勝軒」の創業者である山岸一雄氏監修によるラーメン店「茨城大勝軒」の3店のほか、純鶏名古屋コーチンを使った親子丼店「鶏三和」、市場の食堂をイメージした「茨城もりの市場食堂」、茨城県産小麦を使ったうどん・そば店「天常庵」が出店している。レストランではイタリアンとフレンチが融合した“イタフレ”グリル料理を提供する「フォレストグリル」が出店。
ベーカリーには地元の素材を使った「守谷ベーカリー」が高速初出店。コンビニはローソンとして初のNEXCO東日本管轄高速道路への出店となる「ローソンPasar守谷店」が24時間営業を行う。また、別棟には守谷市の野菜生産者が運営するという生鮮野菜直売所「守谷SAやさい村」も出店する。
有事の際は防災拠点に変身
リニューアルした守谷SAは、災害時に防災拠点としても機能することも特徴の1つ。有事の際には自衛隊や消防などの関係機関が共同使用して災害対策室として運用される。東日本大震災で高速道路のSAが被災地へ向かう救援部隊の前線基地として活用されたことを踏まえて始まった取り組みで、被災時にはフードコートのレイアウトを大きく変更。災害対策室として利用できるほか、72時間連続稼働可能な発電機、緊急車両が高速道路と一般道を速やかに出入りできる緊急開口部、中型機の離着陸が可能なヘリポートなど、防災拠点として必要な機能を備えている。
内覧会当日は、自衛隊や消防、警察などの各機関が参加して「防災拠点運営訓練」が実施された。訓練に参加したのは陸上自衛隊 東部方面隊や茨城県警察本部、消防庁 柏市消防局/水戸市消防本部やDMAT(災害派遣医療チーム)、日本赤十字社など合計16の機関や企業。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルなども非常時の回線設置訓練などを行った。
訓練は震度5強の首都直下型地震が発生したという想定でスタート。SAのスタッフによってフードコートのレイアウトが速やかに変更されて「共同災害対策室」が設置されると、続々と各機関の人員が到着。それぞれが通信機器を設置して、情報収集訓練や各機関同士の情報共有なども行われた。