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TOYOTA GAZOO Racingとブリヂストン、ニュル24時間レース参戦10年目を迎える
ともにグランドスタンド裏にブースを構え、歴代~最新モデルを展示
(2016/5/28 03:23)
- 2016年5月28日~29日(現地時間)開催
今週末の5月28日~29日(現地時間)に掛けて、ドイツのニュルブルクリンクにて「第44回ニュルブルクリンク24時間耐久レース」が開催される。
2007年から過酷な24時間レースに参戦を続けているTOYOTA GAZOO Racingは、今年で10年目の節目を迎えた。2007年の「アルテッツァ RS200」でスタートしたTOYOTA GAZOO Racingの挑戦は、その後レクサス LFAやトヨタ 86、レクサス RCなどのマシンが24時間レースを走ることになり、トヨタ車の開発やエンジニアを鍛える場所として欠かすことのできないものになった。
10年間で参戦したマシンは、VLNやQFレースと呼ばれるシリーズ戦も含めると延べで30台近くになる。その中には、市販されたレクサス LFAの開発車両となったLF-A、トヨタ 86の開発車両となるFT-86など、“ニュルブルクリンクはクルマを鍛える場所”というように、発売を前提にした開発モデルでも公の目にさらされることを承知で導入してきた。
今年は2007年からの10年を振り返る意味も含めて、グランドスタンド裏にある展示スペースに初めてTOYOTA GAZOO Racingのブースが設置された。そこには初年度にエントリーしたアルテッツァ RS200や86 GRMN、LF-A、FT-86といったニュルブルクリンク24時間耐久レースに名を刻んだ名車が並んでいる。LF-Aなどはこのイベントのために日本から持ち込んだという力の入れようだ。
そして、TOYOTA GAZOO Racingブースの横に目を向けると、こちらもニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦して10周年を迎えるブリヂストンがブースを設けている。2007年にTOYOTA GAZOO Racingが初参戦するときにブリヂストンがタイヤを供給して以来、ともに10年の歴史を刻んできたパートナーになる。
トヨタもブリヂストンもニュルブルクリンクのサーキットや24時間レースに対する思いは共通していて、商品も技術者の腕も鍛えられると考えている。ブリヂストンは、1980年代に国内自動車メーカーよりも先にニュルブルクリンクを開発の場として使い始めた。それはポルシェやフェラーリ用のタイヤ開発のためで、1986年に国内タイヤメーカーとしては初めてポテンザ「RE71」がポルシェに純正採用されたことで知られている。
TOYOTA GAZOO Racingとブリヂストンがタッグを組んで10年目となる今年は、3台のマシンがエントリーリストに名を連ねている。レクサス RC F(36号車)、レクサス RC(188号車)、TOYOTA C-HR Racing(326号車)がその3台で、中でも発売前のクロスオーバーコンセプトとなるC-HRがトピックとなる。
また、10年の歴史で初となるのがレーシングチームトムスとの協業。レクサス RC Fはトムスが車両を製作し、レース運営も担当する。SUPER GTやスーパーフォーミュラといった国内のトップカテゴリーで数多くの勝利を飾ってきたチームとともに仕事をすることで、新たな発見がシナジーが期待できる。
トムスがディレクションするレクサス RC Fは、昨年レクサス LFA Code Xがクラス優勝し総合14位を獲得しているので、その順位を上回ることが目標となるはずだ。