まるも亜希子の「寄り道日和」
9月1日は防災の日
2021年9月2日 00:00
毎年、9月1日は防災の日。関東育ちの私はずっと、この日に制定された理由は、1923年(大正12年)に関東大震災が発生した日だからだと思っていたんですが、ほかにも理由があるようですね。暦の上で二百十日に当たり、台風シーズンがやってくる時期であること。また1959年(昭和34年)に戦後最大の被害を出した伊勢湾台風が契機となって、国民ひとりひとりが台風や高潮、津波、地震などの災害について認識を深め、対処する心構えと準備をするために、防災の日が制定されたということを知りました。
小学校からずっとこの日に避難訓練をしてきたので、なんとなくこの日は家の中の転倒しそうな家具などをチェックしたり、防災備品を確認したりする習慣がついていましたが、皆さんの地域ではどうですか? 10年前からはそこに、東日本大地震が発生した3月11日も加わって、年に2回、避難グッズなどを再確認する日になっています。
とくにここ数年は、クルマに乗っていて豪雨などの災害に遭うことも多くなってきているように感じるので、自宅だけでなく車内の防災グッズも充実させるようになりました。今年、わが家がプラスしたのは2つです。
1つは夫のロードスターに備えるために購入した、「消棒RESCUE」。なんと「切る」「割る」「消す」という3機能を搭載した世界初のグッズで、グッドデザイン賞も受賞しているんです。
夫はロードスターに乗っている時は喫煙をするし、古いクルマなので部品の劣化や故障などで火が出る可能性もあるかもしれない、ということで最初は車載用の消化器を探していたんですね。でも、せっかくなら水没した際などに脱出するためのシートベルトカッターや、ガラスを割るハンマーも積んでおきたい。とはいえ、狭いロードスターの中にそんなにたくさんのグッズは置けないなぁ、と思っていたところにこの1台3役のグッズが見つかったというわけなんです。
しかもこの消化器は、安心安全なC02消化器とのこと。身体に触れても安全で、消化した周囲を汚さないから後処理がラクだし、化学反応も起こさないのでハイブリッドカーやEVに使っても安心というのがいいですよね。そしてすごくコンパクトなので、ロードスターの中でもジャマにならないようです。
2つ目のグッズは、以前、ホンダアクセスから発売された「防災安心セット」の3人用をミニバンに、1人用をCR-Zに積んでいたんですが、その後「防災安心セット 女性用」が追加で登場したんです。見た目も木目調のボックスで可愛いし、メイクポーチよりちょっと大きいくらいのサイズで、コンパクト。これなら軽自動車の後席に積んでおいてもいいかなというサイズです。
中に入っているのは、実際に避難所生活を体験した女性の意見などを踏まえ、女性が企画・開発を手がけたという選りすぐりの7点。とくに、避難所では手に入りにくい女性用アンダーショーツや靴下、生理用ナプキンがセットになっているのが嬉しいところです。使い捨てトイレや目隠しにも使えるポンチョ、圧縮タイプで70mのトイレットペーパーもいろいろ使えて助かりますよね。
災害だけでなく、大渋滞で立ち往生した時やクルマが故障してしまった時に、女性がいちばん困るのがトイレ。これを積んでおけば、そんな時にも「あってよかった!」となるはずです。まぁ、いちばんいいのは一度も使う機会に遭遇しないことなんですけど。
3.11を経験してから、いつどこへ出かける時でも水と保存できる軽食はバッグに入れておくことにしているので、あとはこの「防災安心セット 女性用」に加えてスマホの充電器やLEDライト、マスクや保温用のブランケットも備えておくことにしました。皆さんもぜひこの機会に、愛車に積んでおく防災グッズをチェックしてみてはいかがでしょうか。