まるも亜希子の「寄り道日和」
交通安全について女性視点で一緒に考えた「おもいやりライト女子部トーク」
2021年12月23日 00:00
クリスマス直前のこの時期は、街のあちこちでイルミネーションが輝いて、一段と華やいで見える東京。少し前まではサンタの衣装を着たピザの配達員さんもたくさん走り回ってましたが、UberEatsが増えたためか今年はちょっと少ない印象です。
そんな師走に、「ライトをつける」という誰でも今すぐにできる交通安全アクションを全国に広めている「おもいやりライト運動」のオンラインイベント、「TRY-LIGHT ONLINEフォーラム」が開催され、ゲスト出演してきました。
今年はなんと! 女性視点で交通安全を考えようということで、テーマは「おもいやりライト女子部トーク」。一緒にクルマ業界女子部を主宰している吉田由美さんや、全国各地でおもいやりライト運動を運営したり、参加している女性たちがオンライン上で一堂に会し、気づいたことやこれからの目標、アイデアなどを話し合いました。
由美さんと私も、11月に横浜で実際におもいやりライト運動の「点灯アクション」をやったのですが、実はその時に以前から山形県で点灯アクションを続けてきていた女性が、就職で東京に出てきたということで、一緒に参加してくれていたんですね。彼女のトレードマークは、真っ黄色の全身タイツ! 最初に聞いた時は「えっ」となったんですが、これが見てみるとかわいいんです。彼女はその点灯アクションスタイルの写真で、LINEスタンプまで作っていて、日頃から周囲の人にもおもいやりライト運動に興味を持ってもらえるようにしているんだそう。これには由美さんも私もビビッときて、「私たちも次はピカチュウとか、ミニオンズとか、黄色いキャラクターのコスプレをしようか」などと盛り上がりました(笑)。
また女性たちの話を聞いていると、点灯アクションでライトをつけていないドライバーさんたちに「ライトつけてね」とメッセージを送るパネルを持つのですが、そのパネルを手作りしたり、もっと目立つようにデコレーションしたりする、その準備段階からすごく楽しんでいることが伝わってきます。今回も北海道の女性は、日産キックスをモチーフにした立体のかぶり物を手作りして、それを身につけて街頭に立つ様子はかなりインパクトがありました。
それを見て私たちも、反射材を入れて光るマスクをつけたらいいんじゃないかとか、ピアスやネックレスなどのアクセサリーで、見た目は普通だけど夜になったら光るものを作ったらどうかとか、カチューシャ、マフラー、ネイルなど、女性が身につけるものには光らせたら目立ちそうなものがたくさんあるよね、と意見が一致。マスクは今や、みんなが当たり前につけて歩く世の中なので、そこに反射材が入っていたら絶対に交通安全にプラスになるのではないかと思います。おもいやりライト運動事務局の情報によると、実際に「反射マスク」として商品化されているそうで、楽天のショップで販売されていたのでさっそく注文しました。届くまでにちょっと日数がかかるようなのですが、とても楽しみです。
こんな感じで女子トークは盛り上がり、あっという間にエンディングの時間に。最後に、このおもいやりライト運動の仕掛け人でもあるプロデューサーの山名清隆さんにコメントをいただくと、なんと、山名さんは「日本愛妻家協会」の事務局長でもあるんですね。群馬県の嬬恋で、キャベツ畑の中心で愛妻への愛を叫ぶというイベントをやっていて、私もニュースで見たことがあります。男性が奥さまに向かって「愛してるよ~!」などと大声で叫ぶ、とてもほっこりするイベントです。
なので今回は愛妻家目線で女子トークを聞いていてくださったとのことですが、「点灯アクションも愛を叫ぶのも、最初はちょっと恥ずかしい。でもその恥ずかしいところが大事で、それを乗り越えることを女性は楽しんでいるのがいいですね」と言ってくださいました。そして、「どんどんアイデアを出して進化していくことも大事で、女性はそういう場を作り出すのも上手なので、男性を巻き込んでいってほしい」と言うことでした。
最近は、男性が、女性が、という性別を分けて考えたり、役割などを決めつけて考えるのはナンセンスという世の中になってきていますが、「視点」のちがいは尊重しあって、それぞれの視点からお互いがよくなるように、支え合っていくのは大切なことなんじゃないかなと感じました。
そんなわけで、これからおもいやりライト運動がどんな感じで進化していくのか、ぜひ注目していただけたらうれしいです。