まるも亜希子の「寄り道日和」
「ベルランゴ」でのんびりドライブを楽しんできました
2022年4月21日 00:00
女性誌やライフスタイル誌のお仕事で、最近よく聞かれるのが「車中泊におすすめのクルマはなんですか?」という質問。アウトドアが空前の大ブームということもあるんですが、それにプラスして、「せっかく高いお金と維持費をかけて所有するなら、ただ実用的なだけじゃなくて、ワクワクすることができるクルマがいい」という考え方をする人がじわじわと増えているのではないか、と感じています。
確かに、ランニングコストを本気で切り詰めようとすれば、カーシェアやレンタカーでもいいはずですよね。それを「所有」するとなれば、それなりの大きな魅力がなければコストをかける意味がない、ということなのだと思います。その大きな魅力の1つが、「車中泊」という、聞くだけでワクワクしてくる言葉。どこか非日常体験が待っているような響きですよね。
私が質問の答えとして、必ずリストの1台に加えているのが、シトロエン「ベルランゴ」です。以前はルノー「カングー」の独壇場だった、輸入車の5人乗り両側スライドドアミニバンというパッケージ。そこに、ボディサイズも室内空間もひとまわり大きく、遊び心満点のベルランゴが登場したんです。実はベルランゴは3兄弟で、ほかにプジョー「リフター」、オペル「コンボライフ」があるんですが、デザイン的に最近のシトロエンのゆる~い感じがこのパッケージにぴったりで、見ているだけでどこか旅に出かけたくなるクルマです。
先日、そんなベルランゴと1週間ほど一緒に過ごす機会があり、景色のいい河川敷まで足をのばして、のんびりとドライブを楽しんできました。都会的なイメージもあるベルランゴですが、自然の中にも見事に溶け込んで、ついつい写真を撮りたくなってしまいます。まだ少し肌寒い日だったのですが、頭上一面に広がる大きなガラスルーフから、暖かい日差しが降り注いできて、室内はサンデッキのような心地よさ。その下に、室内の前から後ろまでをつなく柱のようなバーが通っていて、そこが収納スペースになっているというのも面白いですよね。試しにいつも持ち歩いているバッグをのせてみましたが、なかなか便利。ティッシュボックスやブランケット、上着などもホイッと収納できそうです。
1つだけ発見した弱点は、“フランス車あるある”とも言えるドリンクホルダー。コンビニで買った600mlのペットボトルを置こうとしたら、浮いてしまって走行中の振動でだんだん斜めになってきました(笑)。ドリップコーヒーのカップはしっかりホールドできたのですが、飲み物を選ぶドリンクホルダーなので要注意です。
ただ、後席は3座がそれぞれ独立して折り畳みでき、しっかりとフラットになるので、マットを敷けば車中泊のスペースとしてとても優秀。ハイブリッド車のようなコンセントなどはありませんが、BBQの道具もたっぷり積めるので、昔ながらのアウトドアレジャーを楽しみたい人におすすめです。