まるも亜希子の「寄り道日和」
ランボルギーニ「ウラカン テクニカ」のお披露目会に参加しました
2022年4月28日 00:00
ランボルギーニが内燃機関のみのモデルを発表するのは、2022年がラスト。その1モデルであるウラカン テクニカのお披露目会にお邪魔してきました!
六本木某所で行なわれたプレスカンファレンスは、コロナ禍に配慮して少人数での進行となりましたが、他社ではここのところずっとリモートでの発表会がほとんどだったので、私としては2年ぶりくらいに参加したリアル発表会。やっぱりアンベールの瞬間が見られると思うと、胸が躍ります。
そして、登壇したランボルギーニ ジャパン ブランドディレクターのダビデ・スフレコラさんが、まるでモデルさんのようにイケメンすぎてビックリ。参加者には スーパーカー大王ことモータージャーナリストの山崎元裕さんをはじめ、実際にスーパーカーを所有している方々が多数いらっしゃって、私のような庶民には夢か幻かの世界に迷い込んでしまったようでした(笑)。
でもスフレコラさんのプレゼンテーションを聴いていると、このウラカン テクニカが名前の通り、さまざまな技術の進化を遂げたスーパーカーであることがわかり、アウェイ感も忘れて興味津々。これまでのランボルギーニのデザインの伝統を受け継ぎつつも、見る人が見ればひと目で「これは!」と違いを見分けられるほど、外観だけでも数多くの新技術が採用されていると言います。
たとえば新しいバンパーはテルツォ・ミレッニオのY字デザインが特徴的で、ウラカンシリーズとして初めて、エアカーテンが組み込まれました。フロントスプリッターにも細かいオープンスラットを入れて、タイヤに空気を送り込んでダウンフォースを得るとともに、冷却の向上も期待できるとのこと。
また、固定式リアウイングはユニークな曲線を描きつつ、空力性能も大きく向上していて、ウラカン エヴォ RWDと比較してリアダウンフォースが35%もアップ。このような進化があちこちに散りばめられて、しっかりとパフォーマンスアップにつながっているのが、ウラカン テクニカのデザインです。
そしてボディ後方に鎮座しますのが、5.2リッターのV10自然吸気エンジン。最高出力640HP、最大トルク565Nmの強大なパワーで、0-100km/h加速は3.2秒。やはり、軽量化の方もさらに突き詰め、乾燥重量がわずか1379kgというのが効いているのでしょうか。無駄を削ぎ落とし、人間の叡智を惜しみなく注いだ集大成の速さですね。今後、電動化が進んでくると、たとえばテスラのモデルSが0-100km/hで2.1秒なので、またさらに速くなるのかもしれませんが、内燃機関モデルにはEVには真似できない、気持ちを昂らせてくれる最高のサウンドがあるのも大きな魅力。今回、会場内では次世代V10エンジンの楽器のような美しいサウンドを、録音で聴かせていただくことができました。実際には、ランボルギーニらしい六角形の新型マフラーから奏でられますが、ブレーキ冷却システムと排気装置の改良で、さらにこのサウンドにも磨きがかかっているようです。
ランボルギーニは将来の脱炭素化を目指すロードマップ「DIREZIONE COR TAURI(ディレツィオーネ・コル・タウリ)」を打ち出していて、2023年に初のハイブリッドモデルを投入し、2024年には全モデルを電動化。そしてランボルギーニ初のバッテリEVモデルは、2028年に登場予定ということなので、この生粋のエンジンサウンドの最新版が聴けるのもあとわずかとなってきました。もし街中でウラカン テクニカを見かけたら、まずは全身を耳にしてサウンドを堪能したいなと思っています。