まるも亜希子の「寄り道日和」

交通安全の願いを込めたオシャレアイテム作りました

「せっかく作るなら、デザインや品質にもこだわって長く愛用してもらえるものにしよう」というHOSUの想いに賛同して、リフレクタープリントで安全性を高めつつも、いかにも交通安全グッズですというようなダサいものにならない、オシャレなTシャツを目指して作りました。カラーは4色、サイズ展開はXS〜XLまで。ぜひカップルやファミリーで着てもらえたら嬉しいです。私も家族みんなの分を自費で買いました(笑)

 私の仕事はクルマの楽しさ、魅力を伝えることがメインですが、一方でどうしても交通事故は未だなくならず、辛い思いをしてしまう人が絶えません。自動車メーカーも日々、安全技術を革新しているし、警視庁やJAFなども一丸となって交通事故0社会を目指して活動をしていると思います。

 ただ、そうした情報がどれくらいの人に届いているのか、もどかしいところもあるのが現実です。常日頃から自動車メディアを見てくれたり、自ら安全運転講習やドライビングレッスンに興味を持ってくださる方は、私たちに言われなくても安全への意識を高く持って下さっていると感じますが、そうではない方々。クルマに興味はないけど、必要に迫られて運転をするという人や、運転に苦手意識のある人、知らずに危険な行為をしてしまっているドライバーや歩行者、自転車なども多いのではないかと思います。

 そうした、正面から情報が届きにくいところに、どうやったら届けることができるだろうと考えた時に、「ファッション」というキーワードはひとつ、大きなフックになるかもしれないと思いました。「安全運転」と聞くと堅苦しいし難しそうだけど、オシャレのためならちょっとやってみようかな? 自分も取り入れられるかも? なんて思ってもらえるかもしれないと。

 カーライフエッセイストの吉田由美さんはモデル出身なので、私はクルマ業界のオシャレ番長と呼んでいるのですが(笑)、そんな由美さんとタッグを組むことで、もっと誰にでもわかりやすく、オシャレで簡単な「今日からできる安全運転」を応援する活動を目指して、2019年にスタートしたのが「#置きシュー」プロジェクトでした。

 これは、高齢者のペダル踏み間違い事故がクローズアップされ、社会問題になっている中で、調査してみると実は高齢者よりも、10代〜30代の若年層の方がペダル踏み間違い事故が多いというデータがあり、もっと若い世代にもその危険性を知ってもらいたいと思ったのがきっかけです。とくに女性は、ハイヒールやサンダルといった靴のオシャレを楽しむことが多く、そのまま運転してしまうと誤操作を引き起こす危険性があることから、「車内にドライビングシューズを常備して、運転する時には適した靴に履き替えましょう」と呼びかける活動です。

 この「#置きシュー」プロジェクトにいち早く、素敵なバッグなどで有名なブランド、「横浜元町キタムラ」が賛同してくださり、私たちのキャラクターである「置きシュー子」とのダブルネームのシューズバッグが誕生! 車内で使うことを想定した工夫を散りばめ、一度は完売するほどご愛顧いただきました。私も愛用していますが、本当に使いやすいんです(自画自賛)。

 引き続き「#置きシュー」の活動をしつつ、2021年は運転する時に大事なもう1つの足、タイヤに着目した「#ハリミゾ」プロジェクトをスタート。これは、日本自動車タイヤ協会が実施したアンケートによれば、タイヤの安全のためには月1回以上の空気圧点検が必要だと知っている女性ドライバーは、わずか15.4%。男女合わせても、72.5%の人が「知らない」と回答していることを受けて、こまめにタイヤ点検をして、空気圧(ハリ)と摩耗(ミゾ)をしっかりチェックしましょうと呼びかける活動です。

毎年、JAFのロードサービスで救援内容の1位になるのが、「タイヤのトラブル」なんです。なので、タイヤの空気圧や摩耗をもっと日常的に点検することで、安全運転につなげてほしいと考えて、手軽に持ち歩けるキーホルダー型のタイヤチェッカーを作りました! タグはノイ・インテレッセと私たちOKISHU(オキシュー)のキャラクターである「置きシュー子」のダブルネーム。タイヤチェッカー本体はAutoExeが提供してくださいました。これは非売品で、9月25日にA PIT オートバックス東雲で開催される「女性ドライバー応援キャンペーン 〜ご家族での参加も大歓迎〜」にて、ご来場の女性ドライバーにプレゼントいたします

 このプロジェクトには、モータースポーツのスポンサーでもお馴染みのレザーグッズのブランド「ノイ・インテレッセ」と「Autoexe」がいち早く賛同してくださり、キーホルダー型で手軽に持ち運べる、オシャレなタイヤチェッカーが完成しました。私も実際にこれを使って空気圧チェックと溝チェックをしてみましたが、ものの数分でササッと完了。これがあれば、出かける前にチェックするのも苦じゃないので、安全運転につながるのではと思っています。

 そして2022年は、運転をしない人、歩行者や自転車の交通事故防止にもつながることをしたいと考え、夜間にクルマのライトに反射することで存在をドライバーに認知されやすくなる、リフレクター付きのTシャツ、ドライブエコバッグ、ワンマイルポーチなどを作ってみました。数カ月前から、どんなものにしようか、デザインはどうしようかと相談し、有名ブランドやミッレミリアのアパレルなどを手掛ける「HOSU」の協力によって、ついに完成!

 Tシャツは肌へのやさしさを重視したコットン100%の柔らかな生地で、胸元と首の後ろにリフレクターで置きシュー子を控えめにプリント。家族やカップルでもお揃いで着ていただけるよう、男女兼用デザインでサイズを豊富に揃えました。

 ドライブエコバッグはシューズバッグとしても使える大きさで、折り畳むとコンパクトに持ち運びが可能です。折り畳んでも、広げても、リフレクタープリントが見えるのがポイント。軽くて雨にも強いので、子供の通学時のサブバッグとしても使ってほしいです。子供が巻き添えになる、悲しい交通事故が少しでも減りますように。

私がクルマ業界のオシャレ番長と呼んでいる吉田由美さんに、本業の1つでもあるモデルを依頼(笑)。毎日の買い物にちょうどいい、容量27Lのドライブエコバッグは、シューズバッグにもなります。軽くて水濡れにも強いリサイクルポリエステル素材で、小さく折りたためるパッカブル仕様。使っても畳んでもリフレクタープリントが出るようになっています。色はホワイトとブラックがありますよ

 ワンマイルポーチは、ドライブ中のちょっとした小物や貴重品を入れるのもいいし、愛犬の散歩にもちょうどいい大きさです。夕方や夜にお散歩する人の交通事故も心配なので、使ってもらえたらいいなと思います。これらのアイテムは「モトーリモーダ」のA PIT オートバックス東雲、オンラインショップで9月22日から販売される予定で、収益の一部を安全運転応援活動に使わせていただきます。

 クルマに乗る人も乗らない人も、交通事故に遭わないでほしいとの願いを込めた、オシャレをするだけで今日からできる交通安全アイテムです。皆さまぜひ、「#置きシュー」「#ハリミゾ」ともども、どうぞよろしくお願いします!

高速道路のSAでちょっとトイレ休憩、なんて時に貴重品だけ持って出るのにピッタリのワンマイルポーチ。さりげなくリフレクタープリントがあって、夜間の駐車場や道でもドライバーに存在をアピールできます。こちらもリサイクルポリエステル100%のサステナ素材で、色はホワイトとブラックです。すべてのOKISHUオリジナル安全運転アイテムは、収益の一部を安全運転応援活動に使わせていただきます
まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラスなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSDとスズキ・ジムニー。