まるも亜希子の「寄り道日和」
フィアットから新型ミニバン「ドブロ」が日本上陸しました
2023年6月1日 00:00
フィアットから「ドブロ」が日本初上陸して、がぜん盛り上がっている輸入おしゃれミニバンたち。カングー、ベルランゴ、リフター、ドブロとそれぞれの個性が楽しくて、どれにしようか本気で悩んじゃう人も多いみたいですね。
5月11日に東京・青山のSHARE GREEN MINAMIAOYAMA(シェアグリーン南青山)で行なわれたドブロの発表会は、ピクニック気分でとっても楽しい時間でした。芝生の上にフィアットのモデルたちが勢揃いしていて、集まった人たちはそれぞれに、アイスコーヒーなどを飲みながらおしゃべりしたり、ドブロの荷室などをチェックしたり。
このシェアグリーン南青山は、オフィスやグリーンショップ、イベントスペースやガーデンといったさまざまなカタチで自然を共有することで、新たな価値を創出していく“PARK LIFESTYLE”がテーマとなるスポットなのですが、その一角に「Little Darling COFFEE ROASTERS」という素敵なコーヒーロースターカフェがあって、今回のドブロの発表に合わせてフィアットとコラボしたメニューを用意。ファンの間では、以前青山通り沿いにオープンしていた伝説のフィアットカフェが期間限定復活! ということで話題となっていたんです。
私もさっそく、コーヒーとフィアットバーガーをいただいてみたのですが、香ばしいバンズにお肉がドシッとはさまっていて、クリーミーなソースと絡んでものすっごくおいしかったです。期間限定だなんてもったいない! これ、またどこかのイベントで復活してくれたらいいなぁ〜。
さてさて、のんびりとした雰囲気の中でしたが、素敵な出会いもありました。フィアット擁するステランティスのインド&アジアパシフィックを統括するシニアヴァイスプレジデントのビリー・ヘイズさんに、ドブロを日本導入した背景や意気込みなどについて、お話を伺うことができたのです。
まず、ビリーさんご自身のドブロの印象はいかがですか?
「私はカーガイなので、今まであまりミニバンに興奮することというのはなかったのですが(笑)、それでもドブロを初めて見たときに、これはとてもいいクルマだなと感じました。親しみやすくて、“これがあればなんでもできる”と思わせてくれる寛大さが好印象でした。ご存じのように日本では500(チンクェチェント)の人気があって愛されていますが、フィアットブランドではいちばん大きなモデルが500Xでしたので、今回このドブロというミニバンが投入できたことを嬉しく思っています。」
兄弟車のベルランゴ、リフターの販売が好調ですが、さらにドブロを日本に導入した理由はなんですか?
「それはやはり、長年フィアットを愛してくださっているお客さまのためというのが大きな理由です。そうしたお客さまはシトロエンでもプジョーでもなく、あくまでフィアットが欲しいと思われるので、フィアットというブランドからミニバンを出すことに意味があると考えました。また、日本のミニバン市場は大きいですが、あまり個性が際立っていないモデルも多いと感じています。その中で、お客さまが個性を表現したいと思ったときに、このドブロはそれを叶えられるモデルだと考えています。」
では、ベルランゴ、リフターと比べたときにドブロの強みとはなんでしょうか?
「もちろん共通する魅力はたくさんあるのですが、やはりフィアットが持つDNAであるオープンさ、フレンドリーさ、ということだと思います。ディーラーの雰囲気からしても違いますね。たとえばプジョーのディーラーに行くとスタイリッシュで、スタッフもスーツを着てバリっとしてますが、フィアットアバルトのディーラーは明るい雰囲気で、キッズスペースが大きくとってあったりします。スペックで見ると、競合他車と比べてホイールベースの長さが際立ちますので、快適性の高さを物語っていると思います。」
本国にはeドブロもありますが、日本には導入されますか?
「弊社は電動化に対して強くコミットメントしていますし、2038年までにカーボンニュートラルを実現するという目標に向かって進めていますので、eドブロを日本に導入することに関しても、真剣に検討しています。日本市場が今後どう変わっていくかを見極めながら、最もいいタイミングで最もいいモデルを投入することができるのが、われわれステランティスの強みです。まだ具体的なモデル名は明かせませんが、今年度末までに日本ではBEVやPHEV合わせて19台の電動化モデルが揃うことになるでしょう。」
ええ〜っ! 19台もですか! それは驚きです。いろんなお話を爽やかに語ってくださったビリーさん、ありがとうございました。2023年はフィアットをはじめステランティスが、たくさんのワクワクを連れてきてくれそうで楽しみです。