まるも亜希子の「寄り道日和」

動物のプロフェッショナルと一緒に親子でお仕事体験してきました

フワフワの白い毛がかわいい「さくら」ちゃんと一緒に、動物看護師のお仕事を体験する娘たち。小学生向けに、とても分かりやすく丁寧に教えてくれて、初めてでもすごく理解しやすかったと思います。後ろで聞いている親も勉強になっちゃいました

「ベントレー」と名付けられた犬が世界にどれくらいいるのか、まったく想像もつきませんが、どうやら特別な権利を与えられた犬であるというのは間違いなさそうです。というのは、2023年5月20日〜21日に英国グッドウッドで開催される犬のための祭典「グッドウーフ・フェスティバル(Goodwoof festival)」で、ベントレーのドライバーだけでなく、犬の名前がベントレーである飼い主にも専用の駐車場「ベントレー・バーキング・パドック」が用意されることに! ベントレーって超高級ブランドなのに、こういうユーモアというか、茶目っ気のあることをしていつも楽しませてくれるところ、すごく好きなんですよね。

 奇しくも(?)うちの娘が今、犬を飼いたいと言い出して、あらゆる犬の本をむさぼるように読んで勉強しているという状況。犬の種類から体の不思議、習性から飼い方などなど、ノートに書き込んですでに3冊目に入っているんです。そんな娘を見ていて、頭でっかちになるばかりじゃかわいそうだなと思い、GW中に思いきって小学生向けの職業体験講座の中で「ドッグトレーナー」と「動物看護師」を受講してきました。

 行ってきたのは足立区にある「こども動物教室アニマルシップ」。ふだんから、小学校や幼稚園・保育園などで子どもを対象とした動物プログラムを開催したり、高齢者施設で動物とのふれあい、イベントなどを開催しているところです。スタッフは皆さん、動物のプロフェッショナルで、犬の飼い主さんの犬育てのお手伝いもしているそうです。人工芝のドッグランが併設されたアットホームな事務所で、縁側からお邪魔する感じは、なんだかおばあちゃんの家に遊びにきたような。娘も、のっけからすごくリラックスして意気揚々と入っていきました。

 この日の受講生は全員が小学3年生という3人。最初はめぐみ先生が、テキストにそって今回学ぶことの概要を、分かりやすく説明してくれました。まずは最近、国家資格になって、より専門的な知識が問われるという「動物看護師」の体験です。診察をしたり、お薬を出したりする獣医さんの仕事がスムースにできるように、あらゆることをしてサポートするのが動物看護師だよということで、ここでフワフワの白い毛とクリッとした目がかわいい、トイプードルとビションフリーゼのミックス犬「さくら」ちゃんが助っ人で登場。娘は「かわいい〜!」と瞳を輝かせて食いつき状態です。

 さくらちゃんと一緒にめぐみ先生が見せてくれたのは、診察の時に獣医さんが診やすいように支える“保定(ほてい)”。「大丈夫だよ」とか「よくできたね」と、たくさん声をかけてあげたり、常に看護師さんが体のどこかをくっつけて安心させてあげるのがコツだと聞き、熱心にノートを取っていました。

 そして、今回は獣医さんが持っている聴診器を生徒たちにもプレゼントしてくれて、実際にさくらちゃんの心臓の音を聴いてみることに。犬は左前足のヒジを曲げて体にくっつけたあたりに心臓があることが多いので、そこを狙って聴診器を当てるといいですよ、なんて皆さん知ってました? 私もなるほどと勉強になりました。

ドッグトレーナーのお仕事は、犬にいろんなことを教えるだけでなく、飼い主さんたちの悩みを解決したり、一緒にトレーニングしていくことも重要なのだそう。クリッカーというアイテムを使って、音を鳴らすことで訓練していく体験をしてみて、何度も何度も繰り返す地道な作業だということがよく分かりました

 さて、続いては「ドッグトレーナー」の体験です。犬にトイレを教えたり、おすわりや待てを教えたり、いろんなトレーニングをするときに、プロがどうやっているのか。そのさわりの部分をしょーた先生に教わりながら、オヤツを使った方法とクリッカーという音が鳴るアイテムを使った、2つの方法を実際に体験させてくれました。今度はミルクティ色の長い毛がかわいい「あんず」ちゃんと「くるみ」ちゃんが登場。オヤツをあげるタイミングとか、そのあとにしっかり褒めてあげるところとか、親のひいき目ではありますが、娘はなかなかスジがよさそう(笑)。もし本当にわが家で犬を飼うことになったら、しっかり躾をしてもらいたいです。

先生が投げるフリスビーに向かって俊敏にジャンプし、瞬時に捉えて戻ってくる「ボルト」くんのドッグショーにみんな感動。ここまでトレーニングするのがどれほど大変か、よく分かったからこその感動でもありました

 最後は、しょーた先生と一緒に大会にも出ているという、「ボルト」くんがフリスビーを使ったドッグショーを見せてくれました! 音楽に合わせて、いろんな高さや角度で投げられるフリスビーを、次々に俊敏な動きでキャッチして持って帰ってくるボルトくん。なんと賢く、身体能力が高いのでしょうか。愛犬とこんなことができたら、最高に楽しいだろうなぁと感動してしまいました。娘もこの職業体験を終えてますます、犬への情熱が燃え上がったようです。

 ベントレーが自動車パートナーとして参加するグッドウーフ・フェスティバルでは、ベンテイガが羊飼いの役となって牧羊犬たちと楽しむアクティビティも実施されるとのことで、いったいどんな光景が繰り広げられるのか見てみたいですね〜。愛犬家の皆さま、ぜひチェックしてみてくださいね。

グッドウッドというとクラシックカーの祭典が有名ですが、グッドウッドの中心的なクラブハウス「ザ・ケネルズ」の芝生の上で2023年5月20日〜21日に開催されるのが、犬のための祭典「グッドウーフ・フェスティバル」。ベントレーという名前の犬とその飼い主さんに、専用の駐車場が用意されるというのがユーモアたっぷりですよね。この写真は、ベンテイガが羊飼いの役割を果たす、牧羊犬のためのアクティビティなのだそう。犬を飼ったらいつか行ってみたいイベントです
まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラスなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSDとスズキ・ジムニー。