まるも亜希子の「寄り道日和」

大好きなイチゴ狩り、行ってきました

伊豆最大、いちごのテーマパークを謳っている「江間いちご狩りセンター」では映えスポットもたくさんあります。この日はまだ桜と菜の花の共演が見られ、菜の花に埋もれて写真を撮っている人がたくさんいましたよ。イチゴ狩りは3歳未満が無料で、5月6日まで楽しめるそうです

 娘を筆頭にわが家みんなで大好きなイチゴ狩り。1歳のころからの恒例行事でしたが、コロナ禍でずっと自粛せざるを得ず、今シーズンも旬が過ぎてしまってもう無理かなぁと諦めかけていたところ、妹が「ゴールデンウィークまでやっているイチゴ狩りがあるよ!」と見つけてくれて、久しぶりに行ってきました。しかも、ドライブがてらにクルマで行くと、ハウスの真横に停めてOKという、クルマ旅派に嬉しいイチゴ狩りなんです。

 場所は、伊豆最大というハウス90棟完備を誇る、「江間いちご狩りセンター」。確かに近づくにつれて、広大な土地にズラリ建っているハウスたちに圧倒される光景です。最初にいったん、大きな専用駐車場に停めて、受付にチケットを提示。その後、自分のクルマに乗って、先導車の案内でハウスまで走っていき、横付けして駐車するという流れです。ドアを開けたら、3歩でイチゴ狩り(笑)という感じでした。

 以前行ったイチゴ狩りでは、駐車場からかなり遠いハウスまで歩いていくところもあって、子どもが小さいと砂利道など足場のわるいところをガタガタしながらベビーカーを押して行くのがけっこう大変だったので、ここならすっごいラクですね。

 ハウスの入り口で練乳が入ったカップとおしぼりをもらい、さっそく真っ赤な宝石めがけて中へ。30分食べ放題のスタートです。今回の品種は「章姫(あきひめ)」。ハウスによって、別の品種のところもあってどれに当たるかはお楽しみ、ということでした。お昼前くらいに行きましたが、朝イチで来た人たちに食べ尽くされていることもなく、みんな思い思いに食べ頃の粒をもぎ取り、パクリ。

 1つだけ失敗したなと思ったのは、この日はちょうど気温が高く夏日を記録した日で、ハウスの中が一気にムンムンと暑くなり、それにともなって日当たりのいい場所になっているイチゴが、「ホット苺」になってしまっていたんです。果物は全般的にそうかもしれませんが、イチゴって、やっぱり冷えていた方が美味しいですよね……。イチゴ狩りの旬が極寒の2月というのは、理にかなっているのかなと実感したのでした。なので、もし5月に入って行くときには、小さな保冷剤を持って行くとか、カップに氷水を入れておいてくぐらせてからいただくとか、ちょっと工夫すると美味しくいただけるかもしれないと思いました。

源氏山七福神のおひとり、寿老人(じゅろうじん)さまにお会いできました。ひっそりとした佇まいが味わい深いですよね。スタンプが置いてあり、次こそは全部集めたくなりました(笑)

 さて、すっごく楽しいんだけど30分で終わってしまうイチゴ狩り(笑)。そのあとに周辺をぶらぶらとドライブしていて、見つけたのが「源氏山七福神めぐり」というものでした。七福神はいろんな場所にいらっしゃいますが、なんとここではクルマですぐ近くまで走って会いにいける神様がいらっしゃるのです。源氏山というのは伊豆長岡温泉にある、標高90mほどの小高い山で、かなり道幅は狭くヘアピンカーブが多いですが、クルマで山頂広場まで登っていけます。駐車場があるので、そこに停めるとすぐにお会いできるのが、七福神のお一人である「寿老人(じゅろうじん)」さま。

 赤いのぼりが目印で、やさしげなお顔をされてひっそりと佇んでおられました。長寿や家庭円満、福徳円満といったご利益があるとのことで、手を合わせて家族みんなの健康と長寿をお祈り。そこから歩いてまわれる範囲でも、毘沙門天さま、大黒天さまがおられます。さらに歩きますが山を下っていくと、弁財天さまにもお会いできるとのこと。今回は小さい子どもがいたので行けませんでしたが、またゆっくり巡ってみたくなる素敵なところでした。こういう出会いがあるので、行き当たりばったりのドライブも楽しいですね。

かなりの急勾配で、クネクネとした山道をのぼっていくと到着するのが、この源氏山の山頂広場。一部区間はすれ違い困難な感じなので注意が必要ですが、わりと広めの駐車場がありました。眺望もよく、ここからさらに徒歩で行ける展望広場もあります。ハイキングを楽しんでいるご夫婦にも出会いました
まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラスなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSDとスズキ・ジムニー。