まるも亜希子の「寄り道日和」

Modulo X 10周年記念モーニングクルーズに参加しました

東京・代官山にある代官山 T-SITEで朝7時からスタートした、Modulo X 10周年記念モーニングクルーズ。事前登録で50台の募集に対し、倍以上の応募があったというだけあって、当日はこれまでに登場した11車種のModulo Xがズラリ、広い駐車場を埋め尽くしました。S660はファイナルエディションとなったボディカラーが人気のようですね。

 祝! Modulo X 10周年〜! これまでに、こんなにたくさんのModulo Xが一堂に会した光景を見たことがあったでしょうか。ホンダのクルマたちを熟知したホンダアクセスによる、匠の技と情熱で作り上げたコンプリートカーであるModulo X(モデューロ エックス)。第1弾となった先代のN-BOXに初めて試乗した時は、ボディのカタマリ感から乗り心地、ハンドリングのよさまで「こんなに違うのか!」とビックリしたものでした。あれからもう、10年なんですね〜〜。

 Modulo X 10周年を記念したイベント、モーニングクルーズは代官山 T-SITEで早朝から開催されたのですが、私は6時45分くらいに会場付近に到着して目を疑いましたね。国道246号から旧山手通りに曲がってすぐのところから、すでにズラりと会場入りするためのModulo Xたちの行列ができているではないですか。思わず「うわ〜」とテンションが上がり、運転中でなければこの光景を写真に撮りたかった〜と、残念に思ったほどでした。

 そして会場にはN-BOX、フリード、ステップワゴン、フィット、S660、初代ヴェゼルといったModulo Xたちがズラリ。関東のオーナーさんだけでなく、遠くは神戸、岩手、愛知からも来てくれたというから、嬉しいことですよね。ホンダアクセスの人たちも、「まさかこんなに集まってくれるとは……」と感激していました。

 オーナーさんたちがコーヒーを飲みながら思い思いに他のモデルを見てまわったり、家族でのんびり過ごしたりしている中、Modulo X開発統括の福田さん、完成車性能担当の湯沢さん、開発アドバイザーの土屋さんがぶらぶらと会場を回って、オーナーさんたちとコミュニケーション。私も湯沢さんと一緒に回らせてもらったのですが、まぁ皆さんModulo Xにゾッコン惚れ込んでる感じがヒシヒシと伝わってくるのです。

 N-BOX Modulo Xの女性オーナーさんは、「なんにも不満ないです。ずっと乗り続けます」と熱く語ってくれました。フィット Modulo Xのオーナーさんは、「マイナーチェンジでRSが出たので乗り比べたけど、コッチで十分。でもRSにはスポーツモードがあるから、それだけちょっと悔しいですね」と笑っていました。

 そして、Modulo Xといえば、市街地を走るくらいの速度でもしっかりと効いてくれる「実効空力」が代名詞なのですが、フリード Modulo Xのオーナーさんは、なんと手作りのフィンをフロントやテールランプのあたりに装着して、コツコツと自分好みの走りにマイナーチェンジを図っていてビックリ。「燃費もよくなったんですよ〜」と教えてくれて、これには湯沢さんもフムフムと興味津々の様子でした。

どんどん進化していくModulo Xの「実効空力」エアロで使われているフィンを、なんと自作して愛車のフリード Modulo Xで試しているというオーナーさん。燃費がアップしたというからすごいですよね。湯沢さんも興味津々、熱心に話を聞いて下まわりを覗いたりしていました

 これまであまり、開発者とオーナーさんがコミュニケーションを取る機会がなかったそうなんですが、こうして実際に使っている様子や、気に入っているところ、不満点などを直接聞けるというのは、とても有意義な時間だったと思います。福田さんも湯沢さんも、これからもっともっとModulo Xの進化のために貴重なヒントをもらったと言っていましたので、今後登場するモデルが楽しみですね。

屋内会場で行われたトークショーでは、Modulo X開発統括の福田正剛さん、完成車性能担当の湯沢峰司さん、開発アドバイザーの土屋圭市さんに、開発秘話から、お互いをどんな人物だと思っているかなどなど、ぶっちゃけトークを披露していただき、楽しい時間となりました

 さて、ひとしきりモーニングクルーズを満喫したあとは、屋内に移動してトークショーが行われました。私はMCを務めさせていただいたのですが、福田さん、湯沢さん、土屋さんのトークが白熱し、ぶっちゃけ話も飛び出して何度も会場は爆笑。10年間で一番印象に残っているモデルは土屋さんがステップワゴン、というのが意外だったのですが、「最初にテストコースで土屋さんが試乗する時に、いきなりスライドドア開けて2列目に座るんですよ。え、運転しないの? って驚きましたよ」という福田さんのエピソードに大笑い。でも、「土屋さんは常にお客さん目線でチェックしてくれるので、助かっています」という湯沢さんの言葉があり、「運転するお父さんだけが気持ちいクルマにしちゃダメだってことを、ずっと言い続けてるんだよ」という土屋さんの言葉に皆さんも納得していました。

 最後に、「職人」パーカーやModulo Xオリジナルグッズが当たる抽選会があり、外れた方にもお土産が渡されて、イベントは無事終了。Modulo Xの次の10年に向けて、素晴らしい時間になったのではと感じました。ホンダアクセスでは今後も、10周年を記念するいろんなコンテンツを企画していくそうなので、みなさまぜひチェックしてくださいね。

オシャレ感度の高い人が集まる街、代官山の中でも、広い駐車場があることやクルマ関連の本や雑誌がたくさん置いてあることから、クルマ好きな人も多く集まる代官山T-SITE。イベントにちなんで、正面エントランスにModulo Xを紹介する展示も登場し、道ゆく人たちも注目していました
まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラスなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSDとスズキ・ジムニー。