まるも亜希子の「寄り道日和」

わが家の水族館探訪

伊豆・三津シーパラダイスの大人気イベント、「イルカの海 SHOW STAGE」は迫力満点でしたが、ラストにこんなかわいい芸まで見せてくれます。2頭のイルカが頭の上に輪っかをポッと浮かばせる、シャッターチャンス!

 なぜかうちの娘は生まれてすぐから魚が好きで、テレビで水族館が映ったりすると興奮し、イルカなど海の生き物の絵本やオモチャで喜んでいたものでした。お腹の中にいるときに、夫のレース応援のためにフェリーで移動したりしていたからでしょうか(笑)。

 そんな娘のためにわが家ではドライブがてら、関東の主要な水族館はけっこうマメに出かけているんですが、やはりコロナ禍は自粛していました。でもようやく、また出かけられるようになり、さっそく2カ所、ドライブにも子連れにも、ワンちゃん連れにもおすすめの水族館に出会ったので、ご紹介したいと思います。

 まず1カ所めは、海を眺めながらのドライブを楽しみつつ、ダイナミックなイルカショーから小さな熱帯魚や幻想的なクラゲまで愛でることができる、「伊豆・三津(みと)シーパラダイス」。東名高速道路の沼津ICから40分ほど、新東名高速道路の長泉沼津ICから伊豆縦貫道、伊豆中央道を通り、伊豆長岡ICで降りて約15分のところにあります。私は新東名から行ったら、けっこう乗り換えが複雑で道を間違えてしまったので、ちゃんとナビを見て行った方がいいですよ〜。駐車場は有料で300台停められます。

 館内はアップダウンがけっこうあります。というのも、ここは日本一の深さを誇る駿河湾に面していて、自然の入り江を利用した施設になっているんです。「海の世界に自ら入り込むこと」がコンセプトの水族館なので、展示の順路の最初の方はとても明るいフロアで、子どもたちが喜ぶザリガニ釣りができるコーナーがあったり、ワイワイできる雰囲気。でも少しずつ進んでいくと、深い海に潜り込んだように暗いフロアにたどりつき、動くアートのようなクラゲにうっとりしたり、海底のウツボと一緒にツーショット写真が撮れるようなスポットがあったり、とっても楽しいシカケがたくさんありました。

 なんといってもみんなが期待していたのは、アシカやトド、イルカたちのショータイム。飼育員さんたちのコミカルなトークも面白く、賢いアシカの芸や大ジャンプを見せるイルカに夢中で見入ってしまいました。客席には車椅子やベビーカーのエリアもあるので、赤ちゃん連れでも大丈夫。この時は、歩くのに時間がかかるようになった父も一緒だったので、子どもたちについていくために車椅子の無料貸し出しを利用したんです。アップダウンが大きくスロープも急坂があるのがちょっと大変でしたが、おかげでみんなと一緒に回れて父も楽しそうでした。

 そして2カ所めが、人呼んで「天空の水族館」! なんと、ビーナスラインというワインディングロードをのぼっていった、標高1750mの山奥にある長野県の「蓼科アミューズメント水族館」です。蓼科にはもう何度もドライブに行っていたのに、今までこんな場所があるなんて知らなかった〜。もちろん、展示してあるのは淡水魚がメインなんですが、ディズニー映画の『ファインディング・ニモ』で子どもたちにも人気のクマノミがいたり、恐竜の生き残りかと甥っ子が大興奮していたカミツキガメがいたり、飼育員さんが巨大魚を捕獲するシーンが見られるコーナーも! これは時間が決まっていて、残念ながら私たちは終わった後に入館してしまったので、今度はぜひそこを狙って訪れたいです。

思わずSNSに投稿したくなるような映え写真が撮れるスポットもたくさん用意してありました。これは、桜の花びらのように美しい魚たちが泳ぐ大きな水槽の裏側に人が立つことができ、まるで水中にいるような映え写真が撮れました。

 この水族館の魅力は、ワンちゃんをリードにつないだまま入館OKというところ(混雑時は制限あり)。バリアフリーなので、もちろん車椅子でも大丈夫です。冬季は閉鎖ですが、今の時期なら屋根付きのドッグランもあるのが水族館としては珍しいところ。愛犬家の方にはとくにドライブの立ち寄り地としてオススメの水族館です。

日本一標高の高い水族館と謳っている「蓼科アミューズメント水族館」には、こんなに立派な屋根付きのドッグランがありました。これなら悪天候の日でもワンちゃん大満足ですね。館内もリードで一緒に連れて行ける、愛犬家に優しい水族館です。

 また、誰の行ないがわるいのか、私たちが訪れた日は一面が霧で白くなっていて何も見えませんでしたが(笑)、晴れていればアルプスを一望できるという展望テラスもあるんです! 南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプスが一度に見渡せるというので、さぞ壮観でしょう……悔しい! 夏にまたトライしたいと思います。

 娘がいつまで一緒に水族館に行ってくれるかわかりませんが、これからもわが家の水族館探訪は続けたいなと思っています。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラスなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSDとスズキ・ジムニー。