まるも亜希子の「寄り道日和」

環境負荷低減に向けた首都高の活動を紹介する「首都高環境フェア2023 in お台場」

さわやかな秋晴れの中、アクアシティお台場3Fのテラスに展示された、ホメパトはすっごく目立ってました! 運転を取り締まるのではなく、褒めるパトカーとして首都高で活動しているホメパトに、なんとOKISHUがコラボさせてもらっているんです。見かけたらぜひ、手を振ってみてくださいね。ちなみにホメパトは歴代、GT-Rやロードスターなどさまざまな車種が務めていて、現在は三菱アウトランダーPHEVです

 2050年に向けて、未来への道をつくろう、という願いが込められたイベント「首都高環境フェア2023 in お台場」が、アクアシティお台場で開催されました。実は首都高って、環境負荷低減のためのさまざまな活動を行なっているのですが、交通事故をなくすことも、まわりまわってエコにつながるんだよ、ということで交通安全応援ユニット「OKISHU(オキシュー)」として活動している吉田由美さんと私・まるも亜希子も、ステージの末席に立たせていただくことになりました。

 会場はレインボーブリッジがよく見える、3Fのアクアリーナという広場で、テラスには車両の展示もできるんです。首都高で道路維持作業用自動車として活躍しているMIRAIと、私たちOKISHUのキャラクター「置きシュー子」とコラボしてもらっている、褒めるパトカーの「HOME-PATO(ホメパト)」が展示されていて、お子さま連れのファミリーや女性グループなどが、熱心にあちこちチェックしたり、運転席に乗り込んで写真を撮ったり、大人気となっていたのでした。

 そしてステージのまわりはちびっこたちでいっぱい! というのも、体験型コンテンツとしてダンボールでできた迷路や、ボールを転がす本格的なジェットコースターで遊ぶことができるから。クイズラリーにもチャレンジできて、ゴールすると実際に首都高で使われていた標識類をリサイクルして作った、世界に2つと同じデザインがないキーホルダーをプレゼントしていて、私もちゃっかりゲットしちゃいました。リフレクターとして使えるので、これから夕暮れが早くなると子どもの交通事故が増えるという、親として心配な時期になってきたので、娘の自転車のキーにつけたいなと思っています。

なんとびっくり、こんなベンチがあるなんて知ってました? 標識類をリサイクルしたキーホルダーだけでなく、横断幕をリサイクルしたバッグなど、首都高はさまざまなエコ活動を行なっているんですね

 さて、ステージでは子どもに大人気のサイエンスショー、ヒーローショーが行なわれ、その合間に私たちOKISHUのエコドライブ応援トークショーが入るという感じで進行しました。サイエンスショーは善ちゃんこと北沢善一さんが、白衣を着て登場。「日本人の3割しか知らないこと」などのテレビで見たことがあるという人もいるかもしれませんが、科学の不思議をおもしろく、わかりやすく、楽しみながら学べるショーにしちゃうところがさすが!  最後に特大の水蒸気がポンっと天井に届くくらいまで飛んでいくと、大人も子どもも大喜びでした。

善ちゃんの「笑ってタメになるサイエンスショー」は、子どもだけでなく大人が見てもワクワクして楽しい内容。科学って教科書で習うものじゃなくて、こうやって楽しみながら覚えた方がぜったいに記憶に残るし、あとあと役に立ちそうですよね

 そしてヒーローショーは、バイクのカワサキかと思ったら神奈川県川崎市のローカルヒーロー「未来戦士カワサキングX」が登場! 子どもたちの未来を創るために闘うヒーローということなんだけど、最初は地球を汚す人間たちを懲らしめにきた悪役が怖すぎて、小さい子泣いちゃってるし(笑)。でもヒーローが登場したら、目の前で繰り広げられるアクションに釘づけで、男の子たちの目が輝いてるのがすごく可愛かったなぁ。

環境問題に切り込んだ濃い内容を、怖い悪役と軽快なアクションでストーリーに引き込むカワサキングX。控室が同じだったので、ステージ終わりに一緒にキメポーズを取っていただきました。がんばれ、ヒーロー!

 私たちのトークショーは、自称「昔は運転してたんですけど今は……」というMCの宮崎奈苗さんと3人で、OKISHUとはなんぞや、交通事故が減るとなぜエコにつながるの? 最近よく聞くPHEVとかBEVとかFCVとか、なんなの? 何がどう違うの? なーんてお話を女子会的なノリでトークするという内容。宮崎さんがすっごく明るくてノリのいい女性なので、初対面でしたけどワイワイと楽しい時間を過ごさせていただきました。

エコドライブ応援トークショーは、MCの宮崎奈苗さんとのノリノリ女子トーク的な感じで、首都高の取り組みからエコカーの種類まで、難しい内容をお届け。学生らしき皆さんが「うん、うん」とうなずきながら聞いてくれて嬉しかったなぁ

 また、「急」のつくペダル操作、ハンドル操作は環境にも人間にもやさしくないですよーなんて、エコドライブの基本のお話をさせていただいたら、お子さんを連れて遊びにきていたお父さんが、目をそらして立ち去ってしまったのは申し訳ないことしたなぁ。あなたのことを指摘したわけじゃないですよ〜、なんて思いましたが(笑)。こういう、クルマや運転に興味がない人たちがたくさん集まる場所でのトークショーは難しいですが、これも草の根活動の1つとして、少しでも交通安全やエコにつながると信じて、やっていきたいなと思っています。

 今回、ここに来てくれた3歳の子が、2050年には30歳。記憶のかたすみにでも、地球にやさしくすることの大切さがインプットされて、引き継がれていってくれるといいですよね。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラスなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSDとスズキ・ジムニー。