まるも亜希子の「寄り道日和」
「Modulo X 10周年記念オーナーズミーティング in 群サイ」に参加してきました
2023年9月21日 00:00
語りました! 笑いました! 最後は感動で泣きました! “群サイ”こと群馬サイクルスポーツセンターに、ホンダアクセスが作り上げる渾身のコンプリートモデル「Modulo X」のオーナーが大集合したイベント、「Modulo X 10周年記念オーナーズミーティング in 群サイ」に、MCとして参加してきました!
まだイベントが終わってから24時間も経っていないので、興奮冷めやらぬという感じですが、とりあえずこの勢いのまま書かせていただきたいと思います(笑)。
そもそも群サイというのは、有名なのはラリー車のテストコースとなっていたり、最近では全日本ラリーのSSにもなっているところで、すなわち路面がかなりバンピー&スリッピー。気をつけないと穴があいてたり、落ち葉ですべったり、ブラインドコーナーも多くて、まぁ走るのが大変なコースなんです。一般道で試乗して「いいクルマだな」と思っていても、ココに持ち込むと「あれあれ? どうした?」と、隠れていたアラが隠せなくなってくる、なんてクルマもあるほどです。
Modulo Xのモデルは、そんな難しいコースであえて開発テストを繰り返すことで、お客さまにより楽しく、気持ちよく、後席でも快適なクルマを届けようと日々奮闘しているわけなんです。
で、オーナーさんの多くは、開発アドバイザーとして初期から参加している“職人”土屋圭市さんが、この群サイをModulo Xで走り込んでいる動画がアップされているのを見て、購入に至っているということもあるので、まさにココはModulo Xオーナーにとっての「聖地」とも言える場所。10周年を祝うのにこれほどピッタリな場所はないですよね。
私は今回、MCとして尊敬しているピエール北川さんと一緒に、ステージで土屋さんをはじめ、開発統括の福田さん、完成車性能担当の湯沢さん、そしてSUPER GTドライバーでModulo Xオーナーでもあるレーシングドライバーの大津さんの4名のトークを盛り上げるという、大役をおおせつかって責任重大。緊張する〜とブルブルしながらステージに上がったのですが、炎天下で暑い中、大勢の参加者の皆さんが温かい拍手で迎えてくださり、トーク中も一体感が感じられる素晴らしいリアクションをたくさんくれたので、本当にうれしく、ホッとした気持ちでいっぱいになりました。
ステージではもう、相変わらず土屋さんの歯に衣着せないぶっちゃけトークが炸裂! 群サイでも北海道のホンダのテストコースである鷹栖(たかす)でも、まず後席に座って、走行中にコーヒーが飲めないうちは、俺は運転席には座らないよ、なーんて湯沢さんをしごいているとか、とんでも話がこれでもかと飛び出し、会場は笑いの渦。大津さんは6月にお子さんが生まれたばかりで、夜泣きがおさまらないときにModulo Xに乗せて走るとぐっすり眠ってくれるから助かってます、というイクメンな一面も話してくださいました。普段はなかなか聞けないトークばっかりで、私も一緒になって楽しませていただきました。
そして午後になり、私はホンダアクセス公式YouTube用に、オーナーさんへのインタビューをして回ったのですが、ひとりひとり、Modulo Xへの想いの丈をたっぷり語ってくださって、こんなに愛されているクルマって貴重だなと、あらためて実感したのでした。中にはS660 Modulo Xで山口県から1人で駆けつけてくださった女性がいたり、岡山県や富山県、函館から来てくださったオーナーさんもいて、いつもこのコラムを楽しみにしてます、なんて声をかけてくださって本当にありがたく思いました。もう、心の中ではすでに号泣していた私です。
楽しい時間はあっという間に終わり、閉会式ではなんと、福田さんが今月で定年退職されるという発表が……。Modulo Xの味を守り、次世代へ伝承していく役割を、しっかりと「帽子」というバトンで湯沢さんに託し、こだわり抜く骨の髄からのエンジニアである、福田さんの卒業をみんなで見届けることができたのは、本当によかったなと思います。
最後は、約200台が連なって群サイのコースをゆっくりと走る、パレードラン。会場を埋め尽くしていたクルマたちが、1台、また1台とコースへ出ていき、最後の1台が見えなくなってガラーンとしたステージ前の寂しかったことといったら。あー、終わっちゃったなぁと、感動と充足感と寂しさで涙が止まりませんでした。でも、お話をさせていただいた人みんな、「またやってほしい」と言っていたのが印象的。きっとまた、今度は新しいモデルも登場したりして、もっともっとワールドが広がったイベントで皆さんと再会できると信じて、今後もModulo Xを応援していきたいと思っています。