まるも亜希子の「寄り道日和」

交通安全講習でおじゃましたキャンパスで

なんと今回、吉田由美さんと私・まるも亜希子の交通安全応援ユニットOKISHUは、子どもたちに大人気の「うんこドリル」とコラボ! 京都トヨタさんにご提供いただき、うんこ満載の楽しい交通安全講習ができました

 大学って、こんなにオシャレなとこだったっけ? 構内にスタバなんてある感じなんだっけ? 平成初期にキャンパスライフを送った身としては、初めておじゃました立命館大学 大阪いばらきキャンパスの素敵さにもう、口をアングリするばかり。ええ、もちろん受験しなおしたわけではございません(笑)。「Asia Week」という国際交流フェスタが開催されまして、そこでちょこっとだけ子ども向けの交通安全講習をやらせていただくことになり、ひさしぶりに大学のキャンパスというキラキラした世界に足を踏み入れてきたというわけなんです。

 いや~、学生さんたち頑張ってました! 私が参加させてもらったブースは、グローバルサプライヤーのアイシンと立命館大学が共同研究の一環として取り組んでいる、「子どもの性被害」をなくすというプロジェクト。子どもを守るという観点では、防犯、防災と並んで交通安全も大事なので、仲間に入れてもらいました。

ずっと頑張ってきた共同研究プロジェクトのブースの前で、ハリーポッターの衣装で揃えた立命館大学経営学部・徳田昭雄ゼミ生のみなさん。右から田中さん、木谷さん、林さん、佐藤さんは、応援に駆けつけてくれたアイシンの鈴木研司取締役とも、気さくにいろんな話をしていました。若いって素晴らしい!

 今回、ブースでは「SNSに起因する子どもの性被害」をテーマに、課題解決型学習を行なってきた徳田ゼミ生の皆さんが、その成果として「性被害防止カルタ」と「位置情報付き防犯ブザー」を発表し、来場された一般のみなさんにそれを見た感想や、使ってみたいかどうか、ほしいと思うかどうか、といった質問をしていました。

 たとえばカルタは、読み上げる部分が「け」なら、「けせないし ネットのなかで ひろがっちゃう」となっていたり、「ふ」なら、「ふたりであおうは きけんかも」となっていたり。みんなでお揃いのハリーポッターの衣装でお客さんに積極的に声をかけていたゼミ生のみんなに、いちばん大変だったことを聞いてみると、やはり「カルタの50音すべての言葉を考えるのがすごく大変でした」(林さん)、「みんなでそれぞれ考えた言葉を、何度も検討して修正して、やっとできました」(田中さん)と、相当苦労したことが伝わってきました。

 でもそれだけに、親としてもなかなか子どもにハッキリと注意できないようなセンシティブな問題も、カルタで遊びながら学べるようになっており、これはぜひ商品化してほしいなと思いました。位置情報付き防犯ブザーも、ピンチの時に絶対に役に立つものなので、ほしいと思う人はきっとたくさんいるんじゃないかな。

ゼミ生の皆さんが取り組んできた、課題解決型学習の成果を自分たちの言葉でパネルで紹介。今回は「SNSに起因する子どもの性被害」がテーマで、親子で遊びながら学べる「性被害防止カルタ」と、位置情報付き防犯ブザーを分かりやすく紹介しています

 そして、ブースには全日本ラリー選手権に参戦しているアイシン全日本ラリーチーム with LUCKが駆るGRヤリス(レプリカ)も展示されていて、子どもから大人まで大人気! これはアイシン製CVTを搭載しているマシンなんですが、2023年最終戦でJN-5クラス優勝という強さを見せつけています。今回は、チーフメカニックの倉橋知睦さんも駆けつけて、お客さんからのいろんな質問に答えていました。「こんなにたくさんの人から“カッコイイ”って言ってもらえて、すごく嬉しいです」(倉橋さん)。

アイシンラリーチーム with LUCKが全日本ラリー選手権に参戦している、GRヤリスも来場者に大人気。チーフメカニックの倉橋さんが質問攻めにあっている場面も(笑)。運転席に座って笑顔になる子どもたちが印象的でした

 さて、屋内のスペースではビンゴ大会付きの安全ミニ講習が3回、行なわれました。立命館大学文学部の花岡和聖准教授による「子どもの性被害を防ぐための地理学的アプローチ」、村中亮夫教授による「なるほど♪ ハザードマップ 子ども編」、そして交通安全応援ユニットOKISHUによる「子どもの交通安全講習」の3本立て。最初は「参加してくれる人いるかな?」と心配しましたが、スタッフの皆さんの呼びかけに、声の大きさだけは負けない私も加わり、ビンゴ大会の誘惑もあって(?)少しずつ席が埋まっていき、気がつけば立ち見が出るほどの大盛況。みなさん、大人はウンウンと頷きながら、子どもは元気いっぱいにハイッと手を上げて安全クイズに答えてくれて、最後のビンゴ大会も大盛り上がりでした。

防犯、防災、交通安全の3本立てで行なった子どもの安全講習は大盛況。立命館大学文学部の村中教授は、キャンパスのある茨木市のハザードマップを分かりやすく解説してくれました。自分の家や子どもが通う学校が、もし洪水などが起こった時にどのくらいの危険度なのか、ちゃんと知っておくことも大事ですね

 私は残念ながら、大学4年間で何かをものすごく勉強したり、ゼミで成果を出したりした記憶がないのですが、その当時のゼミの仲間たちとは今もたまに飲み会をやったり、LINEで情報交換したり、何か困ったことがあれば助け合ったり応援したり、まさに一生の絆になっています。

 今回、この日のために頑張ったゼミ生の皆さんを見ていると、この経験が今後の人生を助けてくれる日がくるんじゃないかなと感じました。きっと、自分じゃない誰かのために頑張ることって、すべて最高級の学びなのだと思います。誰かがどこかで救われるのと同時に、それが自分を成長させてくれたり、助けてくれたりする。そんな、忘れかけていた大切なことも思い出すことができた、貴重な1日になりました。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Z、メルセデス・ベンツVクラスなど。現在はMINIクロスオーバー・クーパーSDとスズキ・ジムニー。