まるも亜希子の「寄り道日和」
子供たちがクルマを描いた「絵画コンクール」に参加してきました
2025年4月17日 00:00
未来のモビリティ産業を担う若者世代にクルマへの興味や関心を持ってもらい、クルマファンを拡大することを目的として、全国の小学生を対象に初めて開催された日本自動車販売協会連合会主催の「第1回 自販連 絵画コンクール」。光栄なことに、私は審査委員として参加させていただきました。
公募する作品のテーマは、「こんなくるまと暮らしたい」「あなたが欲しいくるま」「あなたがつくってみたいくるま」の3つ。どれくらい集まるかなぁと少し心配していましたが、共催の日刊自動車新聞社や後援の日本自動車連盟のサポートもあり、2024年11月1日〜2025年1月15日の公募期間に337作品もの応募がありました。
そしてまずは、2月12日に審査会を開催。審査会場に入ったとたん、ズラリ並んだ作品たちのあまりのレベルの高さ、ユニークさ、込められた想いに圧倒され、「これは選ぶのが難しそう!」と予感したほど。その予感は当たり、審査委員として参加されたデザインのプロである学校法人 杉野学園ドレスメーカー学院の木村千晶教授をはじめ、タカラトミーの芹沢浩さん、松野仁美さん、日刊自動車新聞社の花井真紀子社長、さらに主催である自販連の加藤敏彦会長、橋本覚副会長、小糸正樹副会長とともに、あれこれと悩みに悩みながら投票を行いました。実際、票が割れたところもあって、再投票でようやく決まった部門もあった激戦の審査会となりました。
そんな中から最優秀賞、優秀賞、日刊自動車新聞社賞、佳作が1・2年生の部、3・4年生の部、5・6年生の部からそれぞれ決定! 3月29日に東京プリンスホテルという素晴らしい場所で、栄えある表彰式が開催されました。保護者の皆さんとともに全国から参加した受賞者の皆さんは、最初はちょっと緊張している表情でしたが、名前を呼ばれてステージに登壇し、表彰状と副賞を授与されると瞳をキラキラさせて、とてもうれしそうな様子。マイクを向けられると「まさか選ばれるとは思っていなかったけど、うれしいです」などと率直な気持ちを語っていて、こちらまでジーンときてしまいました。
記念撮影まで終わると、受賞者とそのご家族の皆さんにケーキやフルーツなどが振る舞われ、懇親の時間に。私はここぞとばかりにいろんなテーブルを回って、どうやって絵のアイデアを思いついたのか、何日くらいかけて完成したのか、とくに大変だったところは? などなどたくさんお話を聞かせてもらいました。普段からいろんな絵を描いているというお子さんが多いんですが、ちゃんとした絵を描くのは今回が初めて、というお子さんもいてビックリ。このコンクールによって才能が開花したらうれしいですよね。
中には「副賞のPlayStationが欲しかったから頑張った」という大変正直なお子さんもいましたが(笑)、皆さん楽しみながら作品を描いた様子が伝わってきました。やっぱり、親が無理にやらせるのではなく、お子さんが自発的に「描いてみたい」と言って取り組んだご家庭が多かったですね。私も小学生の母として、保護者の皆さまから勉強になるお話をお聞きできて、とても有意義な時間となりました。
そして、うれしい再会もあったんです。5・6年生の最優秀賞に輝いた永井秀弥さんはなんと! 長年審査員を務めさせていただいているホンダの「子どもアイディアコンテスト」でも最終審査会に出場していて、お母さまが私に気づいて声をかけてくださいました。永井さんは普段からすごくアイデアマンだそうで、失敗してもそれをバネに立ち向かうメンタルの強さにも感心。将来の夢がちゃんとあって、とても楽しみになりました。
こうして表彰式は和やかな雰囲気で無事終了。子供たちが描くたくさんのクルマたちには、夢や希望が詰まっているだけでなく、地球環境や紛争、ウイルス、災害など社会に山積するさまざまな問題への懸念と平和を願う気持ちがあふれていました。今回の受賞作品は自販連の公式サイトでご覧いただけるほか、4月30日まで日本自動車会館の1階ホールに展示されていますので、ぜひ足を運んでいただけたらうれしいです。




