まるも亜希子の「寄り道日和」
BMWの次世代モデル新型「iX3」
2026年9月10日 00:00
映画スパイダーマンシリーズ最新作とのコラボでも話題となった、BMWの新型iX3。BMWが「ノイエ・クラッセ」と呼ぶ次世代モデル群の第一弾というのはもちろんなんですが、実は日本にやってくる前から、2026年のワールド・カー・オブ・ザ・イヤーとワールド・エレクトリック・ビークルをダブル受賞したり、最大320kWの充電能力を持っていたり、航続距離906kmを叩き出したりと、鳴物入りでの日本デビューだったんです。東名高速道路の海老名SAに今後設置予定だという、一口最大出力350kWの急速充電器なら、たった15分の急速充電で420km走行分に当たる電力量が充電可能だというからすごいですよね。
試乗してみると、ボディサイズがまた大きくなったなぁという印象はあるものの、走り出せば上質で気持ちのいいBMWらしさがさらに進化していることを実感。でもそれは、踏めばスカッとするような気持ちよさというだけでなく、なんといいますか、自分のほかに頼もしい助っ人がいつでも手を貸してくれようとスタンバイしている、安心感を伴っているような感覚なんです。でも普段は余計な手出しは絶対にしてこないし、違和感すら微塵も感じさせない、今までに体験したことのないドライブだなと思いました。
それを実現しているものの1つは、iX3に導入された4つの高性能コントロール・ユニット「スーパーブレイン」。写真に撮ることはできないし、試すことも気づくことすらできない機能がほとんどなので伝えるのが難しいのですが、ドライバーとシステムがシンクロする「シンビオティック・ドライブ」という哲学に基づいていて、とくにエネルギー回生の効率やドライビング・ダイナミクスはBMWの歴史でもかなり優れているそう。将来的にはAI機能などのアップデートにも対応しているとのことでした。
もちろん、ひとめ見ただけで未来を感じられるところもあります。運転席に座ると、フロントガラスの下が端から端までディスプレイなんです! それがBMW初採用、43.3インチの「BMWパノラミック・ビジョン」で、約110cmに渡ってスピードメーターや充電状態、シフトポジション、外気温や時間といったさまざまな情報が表示されるディスプレイになっています。
従来のメーターパネルがなくなったことでインパネがスッキリとしただけでなく、一緒に試乗したみんなで一致した意見が「老眼にやさしいよね」というメリット(笑)。遠くと近くを頻繁に目線移動しなくていいので、とってもラクなんです。そして、まさかとは思ったのですが、ディスプレイの真ん中にはコラボ中のスパイダーマンらしきアイコンもいました。この表示内容はドライバーの好みでカスタマイズ可能となっています。
あと今回、試したかったのですがなかなか条件が揃わなくてできなかったのが、ドアミラーを見るだけで自動で車線変更をしてくれる「レーン・チェンジ・アシスト」の機能。BMWの日本モデルでは初搭載となった機能です。
車両が周囲の状況を確認して、安全に車線変更できると判断した際に、システムがドライバーにレーン・チェンジを提案するということだったのですが、残念。さらに、ハンズオフ機能も130km/hまで可能となったということで、新東名高速道路などの120km/h区間で使いやすくなっていますね。どちらもまた今度、あらためてトライしてみたいです。



