東京モーターショー2017
【東京モーターショー2017】未来のコンセプトカーからレーシングカーまで展示するトヨタブース
AIを搭載する「Concept-愛i」シリーズや燃料電池バス「SORA」、WECマシン「TS050 HYBRID」など
2017年10月26日 11:13
- 2017年10月25日 開幕
- 2017年10月27日 プレビューデー
- 2017年10月28日~11月5日 一般公開日
Concept-愛i/Concept-愛i RIDE/Concept-愛i WALK
西展示棟1階WP02にあるトヨタ自動車ブースでは、数多くのコンセプトカーが出迎えてくれる。その中央に位置するのが、「TOYOTA Concept-愛i」シリーズだ。“more than a machine, a partner”をコンセプトに、「ドライバーをより理解」し「共に成長するかけがえのないパートナー」として、新しい時代の「愛車」となることを目指している。
人工知能を応用した「人を理解する」技術と自動運転技術を組み合わせることで、ドライバーを「安全・安心」に目的地へと導くほか、さらにエージェント技術を組み合わせることで、ドライバーの気持ちを先回りした提案が可能となり、ドライバーに「新しいFun to Drive」をもたらすとしている。
シリーズの中核となるモデルの「Concept-愛i」は、ドライバーの表情や動作、声色から感情や覚醒度などを推定するほか、Web上のニュース、SNS発信などの個人に関する情報を比較し、頻出するトピックからドライバーの嗜好も推定。これらを元にドライバーの状況を判断して自動運転モードに切り替えたり、少し遠回りになっても楽しめるルートを提案したり、といった新たなドライブシーンを創り出してくれる
ユニバーサル性を重視した小型モビリティが「Concept-愛i RIDE」。ガルウィングのほか電動ユニバーサルスライドシート、ジョイスティックなどを採用し、車いすユーザーにとって使い勝手のよいモビリティを追求している。
誰でも簡単に操作でき、歩行者と同じ空間を安全に走行できることを目指したパーソナルモビリティが「Concept-愛i WALK」。服装や履物を選ばず気軽に使用でき、観光地などでのシェアリングサービスでの活用も想定する。
主要諸元
モデル | Concept-愛i | Concept-愛i RIDE | Concept-愛i WALK |
---|---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4510×1830×1475 | 2500×1300×1500 | 500~700×400×1130 |
ホイールベース(mm) | 2700 | 1800 | - |
乗車定員(人) | 4 | 2 | 1 |
パワートレーン | EV | EV | EV |
EV航続距離 | 300km程度 | 100~150km程度 | 10~20km程度 |
GR HV SPORTS concept
エアロトップスタイルを採用したハイブリッドスポーツカー。心臓部には世界耐久選手権(WEC)で戦うハイブリッドレーシングマシン「TS050 HYBRID」で鍛えたハイブリッド技術「THS-R(TOYOTA Hybrid System-Racing)」を搭載する。
主要諸元 | ||||
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全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | 駆動方式 | 乗車定員(人) |
4395 | 1805 | 1280 | FR | 2 |
Tj CRUISER
バンの積載性能とSUVの力強いデザインを融合させた新ジャンルのクロスオーバーコンセプトモデル。次世代TNGAプラットフォームをベースに、2リッタークラスのエンジンを搭載したハイブリッドシステムを搭載し、駆動方式はFFおよび4WDを想定する。スクエアな室内は助手席側をフルフラットにアレンジでき約3mの長尺物が積載可能なほか、フックなどを固定するポイントを随所に設けることで自由度の高い積載性を実現している。
主要諸元 | ||||
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全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | ホイールベース(mm) | 乗車定員(人) |
4300 | 1775 | 1620 | 2750 | 4 |
CROWN Concept
2018年に発売される次期クラウンのコンセプトモデル。TNGAプラットフォームを採用するとともに、ドイツのニュルブルクリンクでの走行テストを実施することで走行性能を鍛え上げた。ボディサイズは現行モデルをほぼ踏襲しつつ、クラウンでは初となる6ライトウインドウの採用、ゆるいアーチを描くキャラクターラインなど、エクステリアのデザインイメージを一新。現行モデルはロイヤル、アスリート、マジェスタとエクステリアの異なるモデルをラインアップしているが、次期型では一本化される見通しだという。
主要諸元 | ||||
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全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | ホイールベース(mm) | 乗車定員(人) |
4910 | 1800 | 1455 | 2920 | 5 |
新型センチュリー
2018年に発売予定の3代目センチュリー。パワーユニットをこれまでの5リッターV型12気筒エンジンから、レクサスLS600hにも搭載されていたV型8気筒5.0リッター+ハイブリッド化。同時にボディサイズを拡大することで後席の居住性を向上させている。また、衝突回避支援システム「Toyota Safety Sense P」のほかブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラートなど、最新の安全装備も採用している。
Fine-Comfort Ride
燃料電池自動車ならではのメリットを活かし、「プレミアムサルーンの新しいかたち」を提案。インホイールモーターを採用するとともにタイヤを極限までボディ四隅に配置することで、高い走行安定性と静粛性はもちろんフラットフロアな車内空間を実現する。航続距離は約1000km。
主要諸元 | ||||
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全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | ホイールベース(mm) | 乗車定員(人) |
4830 | 1950 | 1650 | 3450 | 6 |
JPN TAXI(ジャパンタクシー)
10月23日に発売されたタクシー専用車。低床フラットフロアや大開口リアスライドドアなど、ユニバーサルデザインを採り入れさまざまな人に優しいクルマを目指した。パワーユニットに新開発のLPGハイブリッドシステムを採用することで、JC08モード燃費は19.4km/Lを実現するなど、動力性能とともに環境性能も大きく向上している。