東京モーターショー2017
【東京モーターショー2017】日立オートモティブシステムズ、「Moving Forward! 人・クルマ・社会がつながる未来」をテーマに最新システムを紹介
10月28日にインディカーシリーズのエリオ・カストロネベス選手の握手会開催
2017年10月26日 18:12
- 2017年10月25日 開幕
- 2017年10月27日 プレビューデー
- 2017年10月28日~11月5日 一般公開日
日立オートモティブシステムズは10月26日、「第45回東京モーターショー2017」の日立オートモティブシステムズブースにおいてプレスカンファレンスを開催。日立オートモティブシステムズ 社長執行役員&CEOの関秀明氏が、ブースで展示している最新システムについて紹介した。
関氏はまずはじめに、「総合電機メーカーの日立製作所を母体に、クルマの中身を支えるメカトロニクス技術とソフト制御技術を強みとし、1930年より87年に亘る自動車機器事業の中で、クルマの知見を蓄積しつつ、これらの優位技術にみがきをかけてまいりました」と述べ、日立オートモティブシステムズの概要を紹介。そして、日立オートモティブシステムズでは、基盤事業となる内燃機関を効率化するエンジンパワートレーンシステム、車両の運動性能を向上させるシャシー制御システムの製品競争力を強化するとともに、得意とする電子・電動化技術を活かし、電動化や自動運転の波に対応する事業を力強く推進しているという。
そのうえで、電動化システムの3大基幹部品であるモーター、インバーター、リチウムイオンバッテリーに注力することだけでなく、自動運転の主要3機能「認知」「判断」「制御」の役割を果たす各種センサーやコントローラーなどのコアコンポーネント事業の拡大にも注力しており、採用メーカーもグローバルに拡大していると説明した。
また、日立製作所やクラリオンなど、日立グループとの連携による競争優位性についても言及。その一例として、自動運転で必須の機能とされている、無線による電子制御ユニットのソフト更新ソリューション「Over the Air」を、日立オートモティブシステムズと日立製作所、クラリオンの3社連携で提供できていると紹介。このほかにも、日立製作所のデータ解析技術を活かした、物流の効率化を支援する運行管理ソリューションの開発なども行なっているという。そして、「今後もIoTで収集したビッグデータを、Lumada活用人工知能で解析し、自動車メーカーや自動車利用サービス産業向けに最適なソリューションをワンストップで提供する」(関氏)と述べつつ、社会イノベーション事業の取り組みを日立グループで加速していくとした。
続いて関氏は、日立オートモティブシステムズブースの展示内容について説明。このうち、電動化、自動運転システムのショーケースカーでは、小型・高出力モーターやインバーター、48Vハイブリッド用リチウムイオンバッテリーパック、量産対応が可能な段階となったという自動運転ECUなどを搭載して展示。このほか、体積が約80cm3と世界最小クラスの前方遠距離用77GHzミリ波レーダーも搭載。このミリ波レーダーの検知範囲は左右18度、上下4度の広がりを持ち、200m先までカバーするという。
また、通信で外部の人工知能と繋がる自動運転車両の走行を楽しめるVRライドシアターも用意。こちらは、VRヘッドセットを装着し、迫力の360度映像とともに、映像に合わせて動く椅子によって、自動運転車両の走行をリアルに体験できるものとなっている。
このほか、日立オートモティブシステムズがスポンサーを務めているモータースポーツに関連する展示コーナーも用意。まず、国内スポンサー活動として、2014年から大会スポンサーを行なっている全日本スーパーフォーミュラでは、実際のレーシングカーを展示するとともに、スーパーフォーミュラカーのコックピットをベースに再現したバケットシートに座り、鈴鹿サーキットの走行をレーサーの視野で体験できるコーナーを用意。
さらに、海外では米国インディカーシリーズに参戦しているPenskeチームへ2012年よりスポンサーシップを継続しており、そのPenskeチームの契約ドライバーであるエリオ・カストロネベス選手のヘルメットやレーシングスーツを展示。加えて、10月28日にはエリオ・カストロネベス選手が来場し、13時30分よりブリヂストンブースにおいて佐藤琢磨選手とのトークショーを行なうとともに、日立オートモティブシステムズブースでも10月28日14時30分より握手会を開催。ファンにとって見逃せないイベントと言える。