イベントレポート

【ジュネーブショー 2018】フォルクスワーゲン、“黄色いスクールバス仕様”の最新版「セドリック」をショー前日に公開

「ワンボタンコントロールエレメント」で自宅前から学校まで移動可能

2018年3月5日(現地時間)開催

フォルクスワーゲンのコンセプトカー「SEDRIC(SElf-DRIving Car)」最新バージョン

 スイス ジュネーブで開催される「第88回 ジュネーブ国際モーターショー」のプレスデー前日となる3月5日夜、フォルクスワーゲングループはモーターショー前日の恒例イベントとなっている「グループナイト」を開催。この会場では世界初公開されたレベル5の完全自動運転車「I.D.VIZZION(アイ.ディ.ビジョン)」に加え、2017年3月のジュネーブショーで公開されたコンセプトカー「SEDRIC(SElf-DRIving Car)」の最新バージョンが展示された。

 SEDRICは車名に使われているSElf-DRIving Carという文言でも表現されているように、完全自動運転に向けたEV(電気自動車)のコンセプトカー。コンパクトなボディには対面型のシートが用意される半面、車両を操作するステアリングやペダル類を車内に備えていないことが特徴。

 1年間の期間を経てアップデートされた新しいSEDRICは、黄色いボディの一部に落書きが施されたスクールバス仕様。「OneButton control element(ワンボタンコントロールエレメント)」と名付けられたシステムにより自在に呼び出すことが可能となっており、運転免許を持たない子供が自宅から学校まで安全で楽しく移動できることをアピールしている。

ボディはイエローとブラックでカラーリングされたスクールバス仕様。「スクール」の文字を「クール」に書き替える落書きなどの演出が施されている

 また、車内では2つのシートがステッカーで彩られたアルミボックスに変更されており、「特定のターゲットグループに合わせたオンボードエンターテイメントを提供する」という大型OLEDスクリーンのフロントウィンドウを搭載。

 このほか、フォルクスワーゲンが「SDS(Self-Driving System)」と呼ぶ自動運転システムは、周辺環境の認識や交通データ分析の技術が大きく進化しているという。

周辺環境の認識技術などが大きく進化
車内にはステッカーで彩られたアルミボックスのシートに加え、大型OLEDスクリーンのフロントウィンドウを搭載
SEDRICの利用イメージ

編集部