イベントレポート

【デトロイトショー 2019】日産、EVコンセプトカー「Nissan IMs」を世界初公開

EV技術や自動運転技術で実現する「2+1+2」シートレイアウト採用

プレスデー:2019年1月14日~15日(現地時間)

一般公開:2019年1月19日~1月27日(現地時間)

EV(電気自動車)のコンセプトカー「Nissan IMs」

 日産自動車は1月14日(現地時間)、EV(電気自動車)のコンセプトカー「Nissan IMs」を「デトロイトショー 2019(North American International Auto Show 2019)」で世界初公開した。

 Nissan IMsは、セダンやクロスオーバーとも違うフォルムにより広い室内空間を実現するとともに、回転式のフロントシート、リアの中心に「プレミア」リアセンターシート、その両サイドに小型「アウトボードシート」を備えた「2+1+2」のシートレイアウトを採用するなど、革新的なパッケージやパワートレーン技術を採用して将来の「ニッサン インテリジェント モビリティ」を体現したというコンセプトカー。

 ボディサイズは4845×1900×1500mm(全長×全幅×全高。全幅はドアミラー除く)で、ホイールベースは2900mm。360kWの出力と800Nmのトルクを発生するパワートレーンは、フロントとリアにモーターを採用。前後モーターによる4WDシステムは高いコーナリング性能を発揮するほか、路面の状況と運転モードに合わせて乗り心地とハンドリングを調整できる最新式のエアサスペンションも搭載。115kWhの大容量バッテリー搭載により、一充電あたりの走行距離は380マイルを実現した。

 リアコンパートメントの中心にある「プレミア」シートは、背もたれをリクライニングしたり、アウトボードシートをアームレストにしたり、オットマンを使用することも可能。自動運転時は、フロントシートを後部座席と会話のしやすい配置にすることができ、ステアリングは格納され快適にくつろぐことができる空間を生み出すという。

セダンやクロスオーバーとも違うフォルムで広い室内空間を実現し、回転式のフロントシート、リアの中心に「プレミア」リアセンターシート、その両サイドに小型「アウトボードシート」を備えた「2+1+2」のシートレイアウトを採用するなど、将来の「ニッサン インテリジェント モビリティ」を体現したという
ボディサイズは4845×1900×1500mm(全長×全幅×全高。全幅はドアミラー除く)で、ホイールベースは2900mm。フロントとリアにモーターを採用して、360kWの出力と800Nmのトルクを発生。駆動方式は4WD。115kWhの大容量バッテリーを搭載して、一充電あたりの走行距離は380マイルを実現した

 日産のグローバルデザインを担当する専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏は「EV技術や自動運転技術の革新により、デザイナーは従来の乗用車に求められたプラットフォームやパッケージングのあり方に捉われることなく、まったく新しいスタイルのクルマを創り出すことができるようになりました。『Nissan IMs』はセダンのデザインと機能をあらたな次元へと高めています」とコメントしている。

編集部:椿山和雄