人とくるまのテクノロジー展 2023

ダイハツ、軽自動車「タント」ベースの自動運転車を公開

2023年5月24日〜26日 開催

ダイハツブースに展示された自動運転車

 ダイハツ工業は、5月24日に開幕した「人とくるまのテクノロジー展 2023 横浜」(パシフィコ横浜:5月24日〜26日)に出展。ダイハツブースでは、神戸市北区の住宅地において、2023年3月6日〜24日の期間に実施した自動運転の実証走行について、軽自動車の「タント」をベースとした自動運転車の実車を展示するとともに、その取り組みについてパネル展示を行なっている。

 ダイハツが神戸市北区の住宅地において実施した自動運転実証走行は、郊外エリアのニュータウンを支えるモビリティサービスの社会実装を目指したもの。実証に使用した自動運転車は軽自動車「タント」をベースにし、1個の全方位LiDARに、6個のLiDAR、カメラ、GPSを搭載して全周囲を認識、自動運転システムの車両制御ソフトウェアについて内製としている。実証走行では、道が狭小な丘陵住宅地を走行ルートに、日々の買い物や通院時に手軽に使える近距離移動手段を確保するといった課題に取り組んだ。

 ダイハツでは、少子高齢化が社会問題となっている中「いつまでも住み続けられる街づくり」のために「持続可能なモビリティサービス」 が必要と考えている。有人による乗合送迎サービスなどはコスト面から難しさがあるとの認識から、車両を自動運転化することで、ドライバーにかかるコストを削減できないかと自動運転に取り組んでいる。

 特に、道が狭小で坂の多い住宅地では軽自動車やコンパクトカーが適しており、ダイハツの強みが活かされると考え、このような実証走行を実施していると紹介している。

実車とパネル展示で取り組みを紹介している
編集部:椿山和雄