イベントレポート
レクサスブースに展示される2台のバッテリEVコンセプトカー「LF-ZC」「LF-ZL」
2023年10月27日 20:24
- 一般公開日:10月28日~11月5日
- 入場料:1500円~4000円
東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の「ジャパンモビリティショー2023」(一般公開日:10月28日~11月5日)。レクサスは「Pushing the Boundaries of the Electrified Experience」をテーマに、電動化で実現する未来のクルマとモビリティ体験を提案している。今回展示されているのは世界初公開となる次世代バッテリEV(BEV)のコンセプトモデル「LF-ZC」と、未来のビジョンを示唆するBEVフラグシップコンセプトモデル「LF-ZL」の2台となる。
LF-ZC
次世代BEVのトップを切って2026年の導入が予定されているのが、このLF-ZC。そのキーとなるのが「次世代電池パフォーマンス版(角形)」だ。この電池は高いエネルギー密度とともに高さ方向で約20%の低ハイト化を実現。航続距離1000kmを目指して開発が進められている。
電池の低ハイト化によりフロア高を抑えるとともに、エアコンおよびモーター、インバータ、トランスアクスルなどを一体化した電動駆動モジュール「eAxle」を小型化。これによりフロントフード高も抑えられ、Cd値は0.2以下(目標値)を実現する。そして低いノーズからスラントしたフロントウィンドウ、そしてルーフと、エンジン車では難しいスリークなシルエットも可能に。
ボディサイズは4750×1880×1390mm(全長×全幅×全高)と、ほぼ同社のスポーツセダン「IS」並みのサイズ感ながら、ボンネット部分を縮小したことによる広いキャビン、フルフラットなフロア、そしてパノラマルーフによる高い開放感などにより、広々とした車内を実現している。
コクピットはステアバイワイヤのステアリングを中心に、その左右にデジタルパッドを用意。左のパッドではシフトやドライブモード選択といった車両に関するもの、右のパッドではエンタメや空調といった装備に関する部分の操作を可能とする。メーターは下部からウィンドウ部に投写する遠視点メーターとすることで視点移動を最小限に抑えている。
LF-ZL
次世代BEVアーキテクチャを採用した次世代のプレステージフラグシップモデル。5300×2020×1700mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース3350mmと旗艦と呼ぶにふさわしいボディサイズに、BEVならではのパッケージングの自由度の高さや空間効率のよさを活かし、広々としたくつろげる車内空間を提供する。
車内はシグネチャーマテリアルにBamboo(竹)を選定。成長が早くCO2吸収量が多いといった特徴をもつこの素材は高知県産。その素材感を活かして見た目にも美しい加飾としてだけではなく、繊維をフロアマットやシートファブリックに、また樹脂と混合してシートバックなど、さまざまな部分に活用している。