イベントレポート
【東京モーターショー 2019】ルノー、すべてが新しい「ルーテシア」発表。発売は2020年前半
2019年10月24日 18:50
- 2019年10月23日 開幕
- 2019年10月25日 プレビューデー
- 2019年10月25日～11月4日 一般公開日
10月23日、東京ビッグサイト（東京都江東区有明）で「第46回東京モーターショー2019」が開幕した。10月25日はプレビューデー、10月25日～11月4日が一般公開日となる。
東京ビッグサイト 西2ホール（WP03）にブースを構えるルノー・ジャポンは、新型「ルーテシア」「メガーヌ ルノー・スポール トロフィー」に加え、「トゥインゴ」を展示している。
初日のプレスカンファレンスでは、新型ルーテシアのアンベールが行なわれた。冒頭に登壇したルノー・ジャポン 代表取締役社長 大極司氏は、今回発表の“5”代目ルーテシアをルノーで1970年～80年代に人気があったコンパクトカー「サンク」（フランス語で5の意味）にちなんで、「個人的にはルーテシア サンクと呼びたいと思っている」と語った。サンク同様にエポックメイキングなモデルとなると考えているようだ。2020年前半には導入予定とのことだ。
続けて、ルノーグループ エクステリアデザイン担当 アンソニー・ロー氏が、新型ルーテシアに付いて解説した。
新型ルーテシアは、インテリアを刷新。車内には随所に柔らかいコーティングが施されていて、ドライバー重視でこれまで以上にドライビングを楽しめる。ハンドルはコンパクトになり、インパネを高く、シフトレバーを短くして、自然な姿勢になるように工夫されている。ユーティリティスペースはクラス最高の収納容量26Lを実現している。ラゲッジルームはカテゴリーで最高の391Lに拡大。100％新開発の部品とプラットフォームで作られ、4代目より車高は低く全体的にコンパクトになっているが、室内空間は広がっている。エクステリアは、サテンクロームやラッカー仕上げを用いたほか、ヘッドライトは100％LEDで、高級セグメントに着想を得て、これらはクラスを超えたものとのこと。
新型ルーテシア
新型ルーテシア（欧州名：クリオ）は1990年に登場したシリーズで、第5世代のモデルとなる。諸元は欧州仕様値となるが、最高出力96kW（130PS）/5000rpm、最大トルク240Nm/1600rpmを発生する直列4気筒 1.3リッターターボチャージャー付の新世代「TCe 130 GPF」エンジンを搭載し、トランスミッションには7速DCT（EDC）を組み合わせる。ボディサイズは4050×1798×1440mm（全長×全幅×全高）で、先代モデルに比べ全長が12mm短くなっているが、室内は広くなっている。
先にフルモデルチェンジした「メガーヌ」と共通性の高いフロントマスクのデザインで、ボンネットには彫刻的なプレスラインが与えられ、エレガントさやダイナミックさを強めている。また、フロントグリルがより大型化され、大きなエアインテークがエンジン冷却を高効率化する。ヘッドライトはすべてLEDで、特徴的なCシェイプとなっている。
新型ルーテシアは、これまでの「GT-Line」に替え、スポーティなイメージの「R.S. Line」になった。
メガーヌ ルノー・スポール トロフィー
10月に発表されたばかりの「メガーヌ ルノー・スポール」のハイパフォーマンスバージョン。発表会の様子はこちらの記事で詳細に触れている。展示されているのはトランスミッションが6速DCT（EDC）で、ボディカラーが特別塗装色の「ジョン シリウスM」のモデル。
ベースとなるメガーヌ ルノー・スポールが搭載する直列4気筒DOHC 1.8リッター直噴ターボ「M5P」型エンジンは、最高出力205kW（279PS）/6000rpm、最大トルク390Nm（39.8kgfm）/2400rpmとなっているが、メガーヌ ルノー・スポール トロフィーでは最高出力が221kW（300PS）/6000rpmで、最大トルクはEDCとMTで異なり、EDCモデルが420Nm（42.8kfgm）/3200rpm、MTモデルが400Nm（40.8kgfm）/3200rpmにまでそれぞれ引き上げられ、これまでのメガーヌ ルノー・スポールで最もパワフルなエンジンとなる。赤の差し色が美しい専用19インチアロイホイール「TROPHY」、エンジンサウンドを選択可能な「アクティブバルブ付スポーツエキゾースト」も装着。フロントロアグリル内のF1タイプエアインテークブレードに「TROPHY」のロゴがプリントされている。
価格はメガーヌ ルノー・スポール トロフィー EDCが499万円、メガーヌ ルノー・スポール トロフィー MTが489万円。
新型トゥインゴ
新型トゥインゴは“パリで生まれ、パリで育った”コンパクトハッチバック。パリの街には細い路地や石畳の路面、急な坂道が数多くあり、きびきびと走ることが求められる。2WD（RR）による圧倒的な小まわりと、1.0リッターを切る排気量とは思えないパワフルな機動力が魅力のモデル。ルノーらしい「CシェイプLEDランプ」「Cシェイプウインカー」を装備する。
パワートレーンは直列3気筒DOHC 0.9リッターターボに6速DCT（EDC）を組み合わせ、最高出力92PS/5500rpm、最大トルク135Nm/2500rpmを発生する。7インチタッチスクリーンにスマートフォンのミラーリング機能を持ち、スマホの各種機能が利用できる。展示車のボディカラーは新色の「ジョン マンゴー」。ほかにも、カラフルな4色をカラーバリエーションで展開する。価格は198万6000円。
